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マンションやビルは基本的に、定期的な大規模修繕が必要です。しかし、大規模修繕は頻繁に行うものではないので、どのような流れでやるのか、どのくらい費用がかかるのかなど、わからないことも多いでしょう。今回の記事では、大規模修繕の周期・流れ・費用・見積もりの取り方・補助金などをご紹介します。マンションやビルを長期的に維持するためにも、情報を確認しておきましょう。
マンションやビルの大規模修繕は、どのくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか?
それぞれの場合について、以下でまとめてみました。
できるだけ長くマンションで快適に住むためには、定期的に修繕・改修を行い、マンションの機能や性能を維持・向上させなければいけません。
マンションの大規模修繕の周期の目安は12年で、この周期は塗装に使われた塗料や設備の寿命や建築基準法などを考慮した年数となっています。
また、大規模修繕の周期は、立地の条件によっても劣化具合が異なるため、周辺の環境も考慮して考えるとよいでしょう。
ビルの大規模修繕の周期は、10~30年です。
ただし、周期的な大規模修繕を行わず、定期的な修繕・補修をすることでビルを保つケースもあります。
商業ビルやオフィスビルなどは、所有者の判断によって、劣化の状況や使われている部材の寿命を考えながら工事をしなければなりません。
さっそく業者を探してみる
ここで、マンションやビルの大規模修繕の流れについて詳細に説明していきます。
大規模修繕の工事内容は、主に以下の通りです。
● 塗装工事
● シーリング工事
● 防水工事
● 設備工事
それぞれの工事内容について、詳しく紹介していきます。
劣化した外壁やバルコニー、鉄部の塗装などを行っていきます。
外壁の塗装は、耐久性・防水性を高めるための作業です。
鉄部の塗装は、エレベーターの扉や手すりなどの塗装作業のことで、美観の維持やサビ予防の目的で行われます。
外壁やサッシ廻りなどで劣化しているシーリングの打ち替えや打ち増しを行うことで、目地・隙間の防水が可能です。
耐震性も向上させる効果があります。
屋上・廊下・バルコニー・外階段など、雨風や空気に晒されやすい場所の防水工事を行います。
雨漏りや建物の劣化を防ぐために重要な工事です。
空調設備や電気・排水などのライフラインの設備の修繕を行います。
大規模修繕の際に設備工事を行うことで、故障・不具合を未然に防げる可能性が高いです。
大規模修繕の流れは一般的に以下の流れで行われます。
● 修繕会社への問い合わせ
● 事前調査
● 見積もり作成
● 工事説明会
● 契約と施工のスケジュール設定
● 工事
・足場の設置
・下地の調査・補修
・シーリング工事
・壁面塗装工事
・防水工事(塗装工事より前になることもあります)
・検査・足場解体
● 工事完了・引き渡し
大規模修繕にかかる期間は、事前調査などの準備から工事完了までに1年~2年半程度、工期は建物の規模にもよりますが2ヶ月~1年程度かかります。
大がかりな工事のため、入居者だけでなく周辺に住む方への騒音・振動・プライバシーなどの配慮も必要です。
大規模修繕を円滑に進めるためには、手間と労力がかかる入念な準備が必要なため、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
さっそく業者を探してみる
マンションの大規模修繕の費用は一戸あたり50~125万円程度、ビルの大規模修繕の費用は一棟あたり1,500~4,000万円程度になります。
ただし、建物の規模・構造・状態によっても大きく変わることもありますので、費用については業者に確認するようにしてください。
費用が高額になりがちなマンションやビルの大規模修繕ですが、既存住宅の性能の向上などの目的で整備をするためのリフォームを支援する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金が使える可能性があります。
また、この補助金は主に施工業者が申請・手続きを行うものです。
補助金の詳細については、国立研究開発法人 建築研究所のホームページをご確認ください。
以下に概要を掲載します。
補助金の要件 | 詳細 |
---|---|
対象 | 以下を満たすリフォーム工事(戸建住宅または共同住宅) |
対象の費用 | ・性能向上のためのリフォーム工事に必要な費用 |
補助率 | 補助対象の費用の1/3 |
限度額 | 原則は1戸あたり100万円 |
受付期間 | 事業者登録が受付可能な期間:2022年4月8日(金)~2022年11月30日(水) ※通年申請タイプの場合 |
さっそく業者を探してみる
大規模修繕では業者選びも重要です。
対応の悪い業者を選んでしまうと、以下のようなトラブルが起こることも考えられます。
● テナントや入居者・近隣の住民から苦情が入る
● 追加で費用を請求される
● 修繕中の防犯対策をしておらず、テナントや住居に空き巣が入る(足場の設置により住居への侵入がしやすくなっているため)
上記のようなトラブルが起こらないようにするためにも、以下のような業者を選ぶとよいでしょう。
● 実績が豊富
● 保証がしっかりしている
● 見積書に不明点がない
● 対応がよい
● 防犯対策をしてくれる
それぞれの点について詳しく解説していきます。
大規模修繕の実績がある業者のほうが、ノウハウを持っており上手く工事を進める対応力もあるでしょう。
今までに施工した工事の規模や種類についても、確認しておくとよいです。
第三者機関による保証など、保証体制が整っている業者に依頼することであらゆるリスクに対応することが可能です。
また、工事の際には、不測の事態が起こる可能性もあります。
保険に加入していない業者の場合、万が一の際に責任を果たしてもらえないことも考えられるでしょう。
見積書は、専門用語が書かれることも多いため、見ていてわからない言葉も多いでしょう。
そういった不明点を質問した際に、納得のいく説明をしてくれない業者は控えるようにしましょう。
また、見積書に「~一式」という表記が多い場合、その部分は価格合わせとなっていることが多く、注意が必要です。
相見積もりをして、見積書も他社と比較し、より明瞭な見積書を作成する会社を選ぶようにしましょう。
対応が悪い業者を選んでしまうと、テナントや入居者から苦情がでる可能性が高くなります。
逆に居住者やテナントと良好なコミュニケーションが取れれば、トラブルも起こりにくくなるでしょう。
前述した通り、大規模修繕中は空き巣に狙われやすいため、防犯対策が必要です。
工事の関係者だとわかるような工夫や修繕場所に防犯カメラ・ブザーの取り付けを行っている防犯意識の高い業者を選ぶとより安心できるでしょう。
管理組合は、準備の進行、スケジュールの立案や予算と内容を考慮した設計の計画、居住者と施工業者の間のコミュニケーション、書類の確認・保管、今後対応するメンバーへの引継ぎなど、工事で中心的な役割を担うことになります。
また、工事を依頼する際に「工事をどこに依頼すればよいかわからない」「第三者の視点を取り入れて業者などを決めたい」といった場合、コンサルタントに協力してもらうことも可能ですが、コンサルタントの権限を利用して特定の業者を選ぶことで手数料を得ていたという悪質な事例も報告されています。
コンサルタントに依頼する場合でも、チェックなしで丸投げするのではなく、管理組合で検証してみるとよいでしょう。
マンションやビルは、大規模修繕を10年に1度くらいの周期で行うことが多いです。
大規模修繕については管理組合で決めて行かなければならないことも多く、業者の選び方も重要になってきます。
費用や内容について知識を持ったうえでよく確認し、テナントや居住者が納得するような大規模修繕を行いましょう。
マンションやビルの大規模修繕の周期の目安は、どのくらいですか? |
---|
例えばマンションの場合は12年が目安となっています。 |
マンションやビルの大規模修繕の費用は、いくらくらいですか? |
例えばビルの大規模修繕の費用は、一棟につき1,500~4,000万円程度です。 |
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