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家の外壁塗装リフォームは、費用が何十万円もかかる上、約10年ごとに必要となるため、できるなら安く済ませたいもの。そこで、一戸建て住宅の外壁塗装で対象となりやすい「助成金・補助金の例」や「主な条件」「申請の流れ」「注意点」を解説します。また「外壁塗装の費用相場」や「塗装費用を抑える方法」もご紹介しますので、参考にしてみてください。
この記事でわかること |
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● 外壁塗装では、主に「自治体」の助成金・補助金を使用できることがある |
外壁や屋根の塗装工事に対しては、主にお住まいの自治体が提供する助成金・補助金制度を活用することになります。
多くの自治体では、『省エネ住宅改修補助金』や『住宅リフォーム資金助成』などの制度で外壁塗装が対象となっています。
お住まいの地域の制度を確認し、適切な助成を受けられるか確認しましょう。
(※2024年10月現在、国が実施している補助金制度では、外壁や屋根の塗装工事のみは対象となっていません。)
特に東京都23区を中心に見られるのが「省エネリフォーム」や「ヒートアイランド現象防止」など、環境配慮に関する工事の助成金・補助金制度です。
主に「遮熱塗料(高反射率塗料)」での外壁/屋根塗装が対象となる自治体が多くあります。
個人の方の住宅はもちろん、共同住宅の管理組合が申請可能なことも多いのが特徴です。
多くの市区町村で、(省エネ目的ではない)一般的なリフォーム工事に対し、補助金を支給しています。
条件を満たせば、外壁/屋根塗装などの外装工事も申請可能です。
特に地方では、地元産業促進のため「市内業者が施工すること(市内に事務所がある民間業者)」などの条件を定めているケースが多いです。
■工事内容以外の支給条件の例 |
なお補助金制度はほとんどの場合、予算の上限に達し次第、締め切られてしまいます。
【補足】「助成金」と「補助金」の主な違い <助成金> <補助金> |
外壁塗装を検討し始めたら、早めに確認・申請することをおすすめします。
さっそく業者を探してみる
では、実際に外壁塗装や屋根塗装が対象となる、助成金・補助金制度の例を挙げてみましょう。
東京都品川区「住宅改善工事助成事業」 |
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助成(補助)金額:最大20万円(工事費×10%) ※予算上限に達し次第、終了 |
東京都葛飾区《個人住宅用》「かつしかエコ助成金」 |
助成(補助)金額:高反射率塗装で最大20万円(助成対象経費×25% or 1,000円/㎡の、いずれか小さい額) 募集期間:2024年4⽉1⽇~2025年3⽉31日 |
>> 東京都の外壁塗装業者を探す
なお埼玉県さいたま市などでは「屋根の高遮熱塗装のみ対象(外壁は対象外)」とする補助金制度を設けています。
基本的に、外壁と屋根は別々に塗装するよりも、まとめて同時に施工したほうが割安です。
屋根の塗装も視野に入れている方は「屋根工事のみ対象」の補助金制度も検討してみるとよいでしょう。
神奈川県葉山町「葉山町住宅リフォーム資金補助制度」 |
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助成(補助)金額:一律5万円 |
埼玉県羽生市「住宅改修(リフォーム)補助金交付制度」 |
助成(補助)金額:最大10万円(工事費×5%、1,000円未満=切り捨て) |
>> 神奈川県葉山町の外壁塗装業者を探す
>> 埼玉県羽生市の外壁塗装業者を探す
上述した通り、自治体の助成金・補助金制度は「地域内の施工業者と工事契約すること」を条件とする場合が大半です。
できれば地元の信頼できる業者を探すことから始めるとよいでしょう。
塗装業者によっては、申請手続きを代行してくれる場合があります。
さっそく業者を探してみる
ここでは外壁/屋根塗装が対象の助成金・補助金制度の探し方を3つをご紹介いたします。
自治体の公式サイトには、さまざまな地元の制度が掲載されており、頻繁に最新情報へと更新されます。
市区役所の担当窓口へ、直接問い合わせてみるのもよいでしょう。
施工業者によっては、国や地元の補助金制度の知識を有する場合があります。
見積もりや打ち合わせの際に「できれば、助成金や補助金を使って塗装したい」「安く抑えたい」など、気軽に相談してみるとよいでしょう。
さっそく業者を探してみる
ところで「そもそも外壁塗装や遮熱塗料って、いくらくらいかかるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで外壁塗装の「総額費用」や「シリコン塗料・「遮熱塗料・断熱塗料」で塗装した場合の値段の違い」ついて、確認していきます。
ここでは、30坪の建物(塗装面積=およそ119㎡)で外壁塗装を実施する場合の中心価格帯を見てみましょう。
工事の種類 | 費用相場(30坪) |
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外壁のみ塗装 | 60~140万円 |
外壁+屋根の塗装 | 80~150万円 |
(※養生費・足場代などの料金を含む)
外壁塗装で最も主流のシリコン塗料、省エネリフォームの助成金・補助金対象となりやすい遮熱塗料、それぞれの施工料金は下記を参考にしてください。
塗料の種類 | 施工単価 |
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シリコン塗料 | 1,700~2,800円/㎡ |
遮熱塗料 | 2,200~3,200円/㎡ |
断熱塗料(ガイナ) | 3,500~4,500円/㎡ |
(※養生費・足場代・諸経費などの料金は含まず)
>> シリコン塗料の特徴は?おすすめのメーカーや耐用年数なども詳しく紹介
>> 遮熱塗料のメリットは?塗料の選び方も紹介!
>> 断熱塗料で塗装するメリットは?耐用年数なども詳しく説明!
どのような塗料なら手頃な料金で塗装できるか、補助金の審査に通りやすいかなど、塗装業者と相談しながら選定するとよいでしょう。
さっそく業者を探してみる
先述したように、基本的に補助金制度では、全体の予算が限られています。
希望者が多いと予算に達し、予想外に早く締め切られてしまうケースが多いです。
早い段階で塗装業者を探し、見積もりを作成してもらうと安心です。
申請から交付までの大まかな流れは、後ほど改めて解説しますが、原則として塗装工事を開始する前に申請しなくてはいけません。
すでに工事を開始、あるいは完了している場合、申請できないケースがほとんどです。
計画的に、補助金申請手続き・工事実施日の予定を考えていきたいですね。
「遮熱塗料」は、屋根や外壁に塗ると太陽光を反射する機能を発揮します。
これにより室内温度が低くなり、エアコンの使い過ぎを防ぎ、光熱費の節約につながるでしょう。
また建物の温度は周辺の温度にも影響するため、ヒートアイランド現象の抑制効果も期待できます。
しかし遮熱塗料は、冬場も太陽の光を遮ってしまうため「室内が寒くなりやすい建物には不向き」です。
ただ選択肢として、断熱機能と遮熱機能を兼ね備えた『ガイナ』などの塗料も考えられます。断熱性のある塗料であれば、夏の暑さから建物を守りつつ、冬の室内温度も保ってくれるでしょう。
断熱塗料も助成金・補助金の対象になることがあります。
>> 断熱・遮熱機能のある塗料「ガイナ」とは?特徴や費用を解説
コストパフォーマンス性や機能性など、重視したいポイントも考慮しながら、ご自宅に最適な塗料をプロの塗装業者に提案してもらうとよいですね。
さっそく業者を探してみる
外壁/屋根塗装の助成金・補助金を受け取るための、一般的な手続きの流れは次の通りです。
各期間や手順は、自治体や混雑状況によっても異なりますが、おおよその目安についても触れておきましょう。
自治体に申請書提出 |
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申請書類を用意し、提出します。 |
▼
工事開始 |
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基本的には、申請・交付通知が済んでから塗装業者と正式に契約し、工事を始めます。 |
▼
報告書提出 |
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工事が終わったら、施工前・施工後の写真などを添えた「工事完了報告書(実績報告書)」を自治体に提出します。 |
▼
交付確定通知・請求書の提出・補助金または助成金の受領 |
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書類審査が無事に通過すると「交付確定通知書」が届きます。 |
■申請時に必要となりやすい書類の例: |
■制度や状況によっては、必要になる書類の例: |
申請書類に不備があると、手続きが遅れ、場合によっては助成金を受け取れなくなってしまう可能性があるでしょう。
手続きには、それなりの手間や時間がかかります。
業者探しや工事の打ち合わせなど、なるべく余裕を持って行っていくのが理想的です。
さっそく業者を探してみる
もし「申請可能な助成金・補助金制度がない/受付を終了してしまった」という場合でも、次の方法で塗装工事の費用を安く抑えられる可能性があります。
外壁劣化が「自然災害による損害」だと認められた場合、火災保険を使って外壁塗装できるかもしれません。
(保険対象が「落雷・風災・雪災」などであることが条件)
例えば、雪・ひょうなどによって塗膜に傷ができた場合に、火災保険が適用されるケースがあります。
なお「漏水」や「いたずら・不注意」によって破損した箇所の補修に該当する場合は、火災保険ではなく「住宅総合保険」で補える可能性が出てくるでしょう。
(※原則「経年劣化による塗装」は保険対象外です。)
まずは保険証券の内容を確認してみてください。
また、火災保険を活用した塗装経験がある業者であれば、保険の適用範囲かどうかも助言してくれるでしょう。
同じ広さ・塗料でも、業者によって数十万円単位で料金が変わることもあります。
複数業者に見積もりを依頼し、内容を比較することで、結果的に費用が安くなるケースも多いです。
なお見積書はトータルの金額だけでなく、費用の内訳までしっかり確認することが肝心です。
安すぎる業者の中には「3度塗りが基本のところを2度塗りで終わらせる」「高圧洗浄を怠る」といった手抜き工事を行うところもあります。
この場合、塗膜が本来の性能を発揮できず、長持ちしません。
良質な業者かどうか見抜くためにも、相見積もりで複数の業者の対応の仕方なども比較することをおすすめします。
業者によっては「補助金手続きのサポート」や「予算に合わせるために工夫を凝らした提案をする」などのサービスをしてくれる場合があります。
時間をかけて、最も納得のいくプランを提供してくれる業者を選ぶことが、大切です。
【この記事のまとめ&ポイント!】
外壁塗装のために助成金や補助金を受け取ることは可能ですか? |
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市区町村によっては、外壁塗装が対象となる助成金・補助金制度を利用可能です(詳しくは、こちら)。 |
助成金や補助金を受け取る際の注意点を教えてください。 |
「一般的には、着工前に申請が必要」「応募者が多い場合、早めに締め切られてしまう」といったことです(詳細は、こちら)。 |
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