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なぜ外壁塗装業者はシリコン塗料を勧めるのか?特徴や欠点を解説!有名メーカーの代表商品も紹介

外壁塗装のリフォームでは塗装業者からシリコン塗料を勧められるケースが多く、実際に多くの方(工事依頼主)がシリコン塗料を採用しています。でも、シリコン塗料は本当に良いものなのでしょうか?欠点はないのでしょうか?この記事ではシリコン塗料の長所と短所、特徴についてご紹介します。他の塗料との価格差や寿命差についても解説します。また、有名塗料メーカーの代表的なシリコン塗料製品も紹介。ぜひ参考にしていただき、ご自宅にあった塗料を選んでください。

この記事の目次

  • 1シリコン塗料の特徴
  • 2シリコン塗料と他のグレードの塗料の違い
  • 3シリコン塗料の種類と選び方
  • 4まとめ:シリコン塗料で失敗しないために

シリコン塗料の特徴

なぜ外壁塗装業者はシリコン塗料を勧めるのか?特徴や欠点を解説!有名メーカーの代表商品も紹介
シリコン塗料とは、どんな塗料なのでしょうか?
まずはシリコン塗料の概要、長所や短所からご説明します。

シリコン(アクリルシリコン)塗料とは?

塗料には樹脂や顔料(着色剤)が含まれていて、希釈剤(水やシンナー)を混ぜて使います。

この「樹脂」の主成分がアクリル・シリコンなので、シリコン塗料と呼ばれているのです。
厳密には「アクリルシリコン塗料」ですが、アクリルの部分は省略されています。

耐用年数や価格など総合的にみてコストパフォーマンスがよく、外壁塗装では最も多く採用されています。
ただしシリコンの含有率によって性能が変わるので、その点は留意が必要です。

シリコン塗料は、こんな方に向いています。

・光沢感のある仕上がりにしたい
・そこそこ長待ちする塗料を使いたい
・コストパフォーマンスに優れた塗料を使いたい
・外壁メンテナンスのランニングコストを抑えたい

シリコン塗料は実績が豊富で、その品質は塗装業者から信頼されています。
結果として、外壁塗装や屋根塗装では業者から勧められることが多くなります。

シリコン塗料の性能

シリコン塗料には優れた特徴がたくさんあります。
いくつかあげてみましょう。
性能程度
対候耐候性光沢保持率(※)が高い。
耐熱性非常に優れている。
耐水性塗膜が硬く、撥水性がある。
透湿性内部結露やカビを防ぐ。
防汚性汚れが付きにくい性質で、雨やホコリなどを弾く。
※「光沢保持率」は塗料の耐候性の評価指標のひとつで、白亜化(チョーキング)と関係が深いことが知られています。


シリコン塗料は対候性や耐熱性、耐水性などで優れた性能を持っています。
そのため、外壁や屋根の塗装に向いた塗料と言えます。

シリコン塗料のウィークポイント

シリコン塗料は優れた塗材ですが、ウィークポイントもあります。
長所と短所、両方理解したうえで採用したいところです。

代表的なウィークポイントをあげてみましょう。

・アクリル塗料やウレタン塗料に比べて費用が高い
・フッ素塗料にくらべて耐用年数で劣る
・やや弾性が低く、ひび割れしやすい
・扱いにくい

シリコン塗料は、塗装のとき常にかき混ぜながら使わないといけません。
やや付着性が弱く、重ね塗りするときはそれに適した下塗りが必要です。

素人にとっては扱いにくい塗料で、DIYには不向きです。

シリコン塗料と他のグレードの塗料の違い

シリコン塗料と他のグレードの塗料の違い
つづいて、シリコン塗料と他のグレードの塗料を比較してみましょう。

価格と耐用年数の比較

まずは耐用年数と価格で比較してみます。
塗料耐用年数価格
アクリル塗料5~7年1,400~1,600円/㎡
ウレタン塗料8〜10年1,700~2,200円/㎡
シリコン塗料10〜15年2,300~3,000円/㎡
フッ素塗料15〜20年3,800~4,800円/㎡
シリコン塗料は、およそ10~15年程度もちます。
価格の目安は「2,300~3,000円/㎡」です。

アクリル塗料やウレタン塗料より高性能で、フッ素塗料より安価な、「耐用年数・価格・性能」のバランスが良い塗材だと言えます。

シリコン塗料が選ばれる理由

シリコン塗料が選ばれる理由について、もう少し詳しく説明します。

シリコン塗料はアクリル塗料やウレタン塗料より高価です。
ですが、長い目でみると割安だと言えます。

試しに各塗料のコストパフォーマンスを「施工単価(1㎡あたり)÷目安となる耐用年数」で計算してみましょう。

・アクリル塗料 ⇒ 1㎡あたり約230円/年
・ウレタン塗料 ⇒ 1㎡あたり約220円/年
・シリコン塗料 ⇒ 1㎡あたり約200円/年
・フッ素塗料 ⇒ 1㎡あたり約240円/年

このように計算してみると「価格と耐用年数のバランス」は比較的シリコン塗料が良いと分かります。
安価な塗料を選ぶより、耐用年数が長い塗料で塗装自体の施工回数を減らす方が経済的と言えます。

なお、外壁材の耐用年数は塗料の耐用年数より長いです(サイディングでおよそ30~40年)。
外壁材の塗り替え頻度を下げようと思うと、塗材の耐用年数も10年以上欲しいところですね。

シリコン塗料の種類と選び方

シリコン塗料の種類と選び方
ひとくちに「シリコン塗料」と言っても、実は色々な種類があります。

つづいて、シリコン塗料の種類と選び方について解説します。

シリコン樹脂の含有率に注目する

シリコン塗料はアクリルとシリコンを混合して製造しますが、シリコンの含有率に規定がありません。
既存製品は含有率の低いもので20%以下、高いもので45~65%程度です。

シリコン含有率は、塗料の性能に影響します。
含有率が高いものほど防汚性や耐久性が高くなり、高価になります。

そのため、含有率を把握したうえで塗料を選びたいところですが、実はカタログに記載されていません。
残念ながら、これを逆手にとってシリコン含有率が低い塗料で高額な見積もりを作る業者も中にはいるようです。

では、高性能のシリコン塗料を選ぶにはどうすればいいのでしょう?

まず信頼できる業者を選び、大手メーカーの塗料を使ってもらうのが安全でしょう。
大手の塗料はメーカーが参考価格を公表しているうえ、ネットで相場や評判を探すのも簡単です。

いくつか大手メーカーのシリコン塗料の商品例をあげてみます。
メーカー タイプ 製品名
関西ペイント 水性 ・1液 ・アレスアクアシリコンACⅡ
・コスモシリコン
水性 ・2液 ・アレスアクアセラシリコン
・リベルセラトップSi
溶剤 ・1液 ・アレスダイナミックTOPマイルド
エスケー化研 水性 ・1液 ・プレミアムシリコン
・水性セラミシリコン
・水性クールテクトSi
溶剤 ・2液 ・リリカタイトエナメル
・セラタイトSi
日本ペイント 水性 ・1液 ・オーデフレッシュSi100 III
・ハナコレクション100水性
・水性サーモアイウォールSi
つづけて、表中の「タイプ」について解説します。

水性タイプと溶剤タイプ、1液型と2液型の違い

塗料は、原液に水(水性タイプ)やシンナー(溶剤タイプ)などの希釈材を混ぜて使います。
原液はそのまま使える1液型と、硬化剤を混ぜて使う2液型があります。

まとめると、希釈材の違いや硬化剤の添加が必要かどうかで以下の4つのタイプに分けられます。

・水性1液型
・水性2液型
・溶剤1液型
・溶剤2液型

では、水性タイプと溶剤(油性)タイプの特徴を比較してみましょう。
水性タイプの特徴溶剤タイプの特徴
・塗料原液を水で溶かす。
・環境にやさしい。
・シンナーの香りがない。
・密着性がやや劣る。
・塗料原液をシンナーなどの溶剤で溶かす。
・密着性がいい。
・やや寿命が長くなる。
・施工費が高くなる。
つづいて、1液型と2液型の特徴も比較してみます。
1液型の特徴2液型の特徴
・2液型より施工費が安く済む。
・取り扱いが容易。
・翌日も使える。
・塗れる素材が限られる。
・主剤と硬化剤を混ぜて使う。
・耐久性と対候性耐候性が高い。
・寿命が長い。
・混ぜた後はすぐに使い切る必要がある。
もともと塗料には1液型のものしかありませんでしたが、性能向上のために2液型が生まれました。
また、水性より溶剤タイプの方が塗料の性能の上では優れています。
よって、シリコン塗料も水性1液型より溶剤2液型の方が性能に優れ長持ちします。

反対に、塗料の扱いは水性1液型より溶剤2液型の方が難しくなります。
業者によっては、硬化剤を混ぜなかったり、比率を守らず目分量で混ぜたり、などといったこともあるようです。

2液型シリコン塗料を使いたい方は、信頼できる塗装業者に依頼しましょう。

今後に期待!ラジカル制御型シリコン塗料とは?

最後に、今注目の「ラジカル制御型塗料」をご紹介します。

その前に塗料の成分について解説しましょう。

・樹脂(ウレタンやシリコンなど)
・顔料(色を付ける材料)
・溶剤(希釈材)

塗料の顔料にふくまれる酸化チタンという成分は、紫外線により「ラジカル」という物質を発生します。
ラジカルは塗料中の樹脂を分解してしまい、塗膜劣化の原因になります。

ラジカル制御型塗料は、顔料に高耐候酸化チタンを使うことでラジカルの発生を抑えています。
その結果、従来商品より優れた耐久性能が期待できます。

参考までに、いくつかラジカル制御型シリコン塗料の例をあげておきましょう。
メーカー商品名
エスケー化研プレミアムシリコン
関西ペイントアレスダイナミックTOP
日本ペイントパーフェクトトップ
ラジカル制御型塗料は2012年発売でまだ実績が少ない塗材ですが、今後は主流になるかもしれません。

まとめ:シリコン塗料で失敗しないために

シリコン塗料は塗装業者からの信頼が厚く、現在もっともポピュラーな外壁塗装材として利用されています。
性能と価格のバランスが良く、他の樹脂を主原料とする塗料と比べてコストパフォーマンスが高いと言えます。

シリコン塗料は非常に熱に強く、硬質で撥水性や防汚性も高いです。

また、シリコン塗料の性能はシリコンの含有量に左右されますが、カタログ等で確認できません。
素人が粗悪品を見分けるのは困難なので、信頼できる塗料メーカーと塗装業者を選ぶようにしましょう。

更新日:2020年3月19日

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