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ラジカル塗料は、外壁・屋根などの塗装リフォームに用いられる塗料の1つです。日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研といったメーカーから販売されており、「パーフェクトトップ」「アレスダイナミックTOP」「プレミアムシリコン」などの商品があります。今回は、「ラジカル塗料がどのような塗料なのか?」メリット・デメリット、耐用年数や単価なども紹介していきます。これから塗装を考えている方や塗料選びに悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
ラジカル塗料は、塗膜の劣化をおさえる効果がある塗料です。
外壁や屋根の塗装で使われる塗料には、基本的に顔料が含まれており、酸素や紫外線などが顔料に触れることで「ラジカル」という因子が発生します。
「ラジカル」は周囲にある塗膜の樹脂を傷つけてしまうため、ラジカルが発生すると塗膜は徐々に薄くなってしまいます。
結果として、外壁に手を触れたときに白い粉がつく「チョーキング」という現象が発生しやすくなります。
この白い粉は、粉状態になってしまった塗料なのです。
>> 外壁のチョーキング現象について詳しく解説!見分け方や予防方法は?
ラジカル塗料には、「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」という2つの成分が配合されています。
「高耐候酸化チタン」は、ラジカルの発生がしづらくなる効果を持ち、「光安定剤」は、発生したラジカルを捕まえて封じ込める効果があります。
ラジカル塗料は、これらの成分があることによって劣化しづらく、耐久性・耐候性が高い塗膜を作れる塗料なのです。
ラジカル塗料を使用する主なメリットは、以下の3つです。
● チョーキングが起こりにくい
● 光沢が持続し、防汚性・防カビ性に優れる
● 塗装しやすい
それぞれ詳しく紹介していきます。
前述した通り、チョーキングの原因となるラジカルを抑制する成分が塗料に入っているため、チョーキングが発生しにくいです。
汚れに強く、変色しにくいため、塗装後の光沢も長持ちします。
また、ツヤのある塗膜は、カビやコケが付着しにくく汚れをはじきやすくなります。
ラジカル塗料は伸ばしやすく、飛散しにくい塗料であり、比較的簡単にローラーやはけで塗ることができます。
(外壁の下地を隠してくれる)隠ぺい性にも優れているので、仕上がりも良好です。
さっそく業者を探してみる
ラジカル塗料には、メリットだけでなく、次のようなデメリットも存在します。
主なデメリットは、以下の3つです。
● 新しい塗料のため施工例が少ない
● 濃い色での塗装を希望している場合、思い通りにいかないことがある
● 塗装業者によっては施工経験がない可能性がある
こちらも、詳しく紹介していきます。
ラジカル塗料は、2012年に初めて販売されましたので、耐用年数はあくまで想定されているものになっています。
実例が現時点でないことがデメリットとなります。
ラジカル塗料に含まれる「高耐候酸化チタン」は、白い顔料です。
製品にもよりますが、濃い色を選べない可能性もありますので、気を付けましょう。
発売されてからあまり年数が経っていないため、知名度もまだ低く、業者に断られてしまう可能性もあります。
あらかじめ業者の実績なども確認するとよいでしょう。
ラジカル塗料の耐用年数は約8~16年で、施工価格は約2,500円~3,400円/㎡です。
外壁塗装で最もよく使われるシリコン塗料の耐用年数は7~15年、施工価格が1,800~3,500円/㎡です。
シリコン塗料と比べると施工価格は少し高めですが、耐用年数は長くなる可能性が高いので、塗り替えの時期が少し遅くなるという点ではよいかもしれません。
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ラジカル塗料で人気の商品をメーカー別に紹介します。
日本ペイントが販売する人気ラジカル塗料は「パーフェクトトップ」です。
2012年9月から販売されています。
「パーフェクトトップ」は、上塗り塗料です。
ラジカル塗料とは異なりますが、下塗り塗料として「パーフェクトサーフ」「パーフェクトプライマー」といった商品も販売されています。
>> 下塗り作業にあたる「シーラー塗装」とは?単価なども解説!
耐久性がとてもよく、塗料もスムーズに伸ばすことができ、作業しやすいのが特徴です。
関西ペイントが販売する人気のラジカル塗料は、「アレスダイナミックTOP」です。
ラジカル塗料とは異なりますが、施工の際には、「アレスダイナミックフィラー」という下塗り塗料、さらに「ダイナミック強化剤」という専用の強化剤と併せて使用されることが多いです。
特徴は、「ダイナミック強化剤」と併せて使用すると、湿った面にも基本的には塗装が可能で、梅雨時期などにも対応できることです。
悪天候のせいで工事が遅延することが、少なくなるでしょう。
エスケー化研が販売する人気のラジカル塗料は、2014年から販売されている「プレミアムシリコン」です。
専用の下塗り塗料として「水性SDサーフエポプレミアム」「エスケーハイブリッドシーラーEPO」などの商品が用意されています。
エフフォースターを取得しているため、溶剤塗料に比べ人体・環境にも優しいとされているのが特徴です。
>> プレミアムシリコンは、どんな塗料?特徴や費用なども解説!
それぞれの商品の参考価格や耐用年数などを表にまとめました。
商品名 | メーカー | 参考価格(/㎡) | 耐用年数 |
---|---|---|---|
パーフェクトトップ | 日本ペイント | 3,000円 | 10~15年 |
アレスダイナミックTOP | 関西ペイント | 2,650円 | 15年前後 |
プレミアムシリコン | エスケー化研 | 2,050円 | 14~16年 |
>> 外壁塗装の耐用年数は、どのくらい?塗料や外壁ごとに解説!
>>【外壁塗装の種類】工事方法や塗料別の特徴などを詳しく紹介!
販売されているラジカル塗料にも、それぞれ違いや特徴があります。
自宅に合うラジカル塗料を見つけて塗装してもらうようにしましょう。
また、ラジカル塗料は、ほかの塗料に比べると比較的新しい塗料ですので、扱ったことのない業者がいる可能性も十分に考えられます。
塗装を依頼する際には、実績のある業者に依頼するとよいでしょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
ラジカル塗料の耐用年数や費用は、ほかの塗料と比較してどうですか? |
---|
外壁塗装によく使われるシリコン塗料に比べるとラジカル塗料の方が耐用年数は長く、施工価格は高い傾向があります。 |
ラジカル塗料で人気の商品は何ですか? |
日本ペイントの「パーフェクトトップ」やエスケー化研の「プレミアムシリコン」などです。 |
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