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ウレタン塗装(塗料)はどんな場合に適している?特徴や費用相場を徹底解説

更新日:

ウレタン塗装とは、ポリウレタンが主成分の「ウレタン塗料」で塗装することを指します。ウレタン塗料をはじめ、外壁や屋根の塗装に使用される塗料は種類が多く、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。この記事では、ウレタン塗装の特徴や費用相場などを他の塗料と比較してご紹介します。ウレタン塗装が向いている場合とそうでない場合なども詳しく解説しているので、塗料選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

  • 1ウレタン塗料とは?
  • 2ウレタン塗料の種類
  • 3ウレタン塗料のメリット
  • 4ウレタン塗装のデメリット
  • 5ウレタン塗料とほかの塗料の費用・特徴比較
  • 6ウレタン塗装が向いている場合
  • 7ウレタン塗装が向いていない場合
  • 8DIYでウレタン塗装することは可能?
  • 9安さが魅力のウレタン塗装!向いている場合を確認して選択を

ウレタン塗料とは?

塗料とローラー
ウレタンは正式には「ポリウレタン」といい、外壁や家具、車などの塗装に使用されている塗料です。

近年のウレタン塗料の主流は、アクリルポリオール樹脂を主材とする「アクリルウレタン樹脂塗料」で、仕上がりや耐久性に優れている人気の塗料です。

ウレタン塗料の魅力は「低価格で数多くの種類があること」です。

従来、外壁塗装といえば「ウレタン塗料」というほど主流でしたが、近年ではウレタン塗料より耐久性が高く、安価な「シリコン塗料」が外壁塗装の主流になりました。

しかし、現在でも外壁塗装にウレタン塗料を利用することがあります。

ウレタン塗料が向いているかどうかはウレタン塗装の使用が向いている場合を参考にしてみてください。

ウレタン塗料の種類

塗装のイメージ
ウレタン塗料は大きく水性塗料油性塗料の2種類に分けられます。
それぞれに以下のような特徴があります。
種類特徴
水性塗料・費用が安い
・臭いが少ない
・耐久性が低い
商品例:オーデフレッシュ(日本ペイント)
油性塗料・耐久性が高い
・費用が高い
・臭いが強い
商品例:ファインウレタンU100(日本ペイント)
種類特徴
1型液・薄め液やシンナーを合わせて使う
・比較的料金が安い
・使用用途が限られている
商品例:1液ファインウレタンU100(日本ペイント)
2型液・主材と硬化剤を混ぜてから溶剤で希釈して使う
・扱いが難しい
・保存期間が短い
商品例:クリーンマイルドウレタン(エスケー化研)
上記4種類について詳しく解説します。

水性塗料の特徴

水性塗料は水で薄めて使う塗料です。

油性塗料と比べると、価格が安い傾向がありますが、その分耐久性が低くなります。

ツヤが落ちやすいというデメリットもあるので注意が必要です。

【水性塗料の商品例】
● 日本ペイント:オーデフレッシュ
● 用途:主に外壁
● 特長:汚れがつきにくい

油性塗料の特徴

油性塗料は溶剤で薄めて使用します

溶剤は、有機物を溶かす作用があります。

油性塗料の特徴は、水性塗料と比較して臭いがきついことです。

塗装工事の際は、一時的にホテルなどに泊まることを検討してもよいでしょう。

【油性塗料の商品例】
● 日本ペイント:ファインウレタンU100
● 1㎡あたり1,750〜1,920円(2工程)
● 適切な施工方法:はけ、エアースプレー

1液型の特徴

1液型は薄め液やシンナーで薄めて使用する塗料です。

比較的安価なことが特長ですが、用途が限られています。

1液型を検討されている方は、塗装する素材に使用できるか確認しておきましょう。

【1液型の商品例】
● 日本ペイント:1液ファインウレタンU100
● 用途:家の外壁
● 特徴:防藻や防かびの効果がある

2液型の特徴

2液型は使用可能な用途が広く、使い勝手のよい塗料です。

塗料の耐久性が高いことがメリットのひとつで、剥がれ落ちにくいのが特徴です。

デメリットは長期保存ができないことです。

2液型は主材と硬化剤を混ぜて使うのですが、塗料を混合した後長期保存ができないので、すぐに使用する必要があります

【2液型の商品例】
● エスケー化研:クリーンマイルドウレタン
● 用途:外壁、金属部材など
● 価格:1,950円/㎡ (複層塗材の上塗りに使用する場合)

ウレタン塗料のメリット

外壁塗装をする業者
ウレタン塗装には以下のメリットがあります。

● 種類が多い
● 汎用性が高くどの業者も扱いなれている
● 弾性がある
● 高級感のある仕上がりになる
● 施工費用が比較的安い

それぞれ詳しく解説します。

種類が多い

ウレタン塗装は昔から人気があり数多くの塗料が販売されているため、塗料選びの選択肢は幅広いといえます。
使いたい色が見つからないかも、といった心配はせずに済むでしょう。

色だけでなく、耐久性を高めた塗料、防カビ性能を高めた塗料など、さまざまな付加価値を持つ商品も販売されています。

汎用性が高くどの業者も扱いなれている

ウレタン塗装は経験豊富な業者が多く安心して任せやすいといえるでしょう。
なぜならウレタン塗料は、外壁や屋根に限らず雨樋や軒の部分など幅広く使われてきた、昔から職人たちの間で馴染みのある塗料だからです。

弾性がある

ウレタン塗料は弾性を持っているため、塗装面にひび割れが起きにくいといえます。
弾性とは、ゴムのように伸びる性質のことです。

例えば弾性のない塗料を木材に塗った場合、経年劣化でひび割れが生じます。
木材は時間とともに少しずつ形を変えているため、伸びる性質を持たない塗料では変化に対応できません。

しかしウレタン塗装であれば塗った面の形に合わせて伸縮するため、ひび割れに強い施工方法といえるのです。

高級感のある仕上がりになる

ウレタン塗装をすると光沢が出て高級感のある仕上がりになりやすいです。
こうした特徴があることから、ウレタン塗料は高級家具の仕上げにもよく使われています。

外壁に使った場合も満足できるクオリティになるでしょう。

施工費用が比較的安い

ウレタン塗装は比較的施工費用が安い傾向にあります

塗料でもっとも安いのはアクリル塗料ですが、これに次ぐ安さで、1㎡あたり1,500〜2,000円で施工可能です。

下記表ではウレタン塗料とほかの塗料の施工費用を比較しています。
塗料の価格はメーカーや商品によって異なるので、参考程度にしてください。
塗料の種類施工費(1㎡あたり)
ウレタン塗料1,500~2,500円
アクリル塗料1,000~1,800円
シリコン塗料1,800~3,500円
フッ素塗料3,000~5,000円
ウレタン塗料とフッ素塗料では、1㎡あたり1,500〜2,500円ほど施工費が異なる場合もあります。

ただその分フッ素塗料は耐用年数が高いなどのメリットがあります。

予算を考慮して、塗料を選ぶようにしましょう。

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ウレタン塗装のデメリット

塗装のひび割れ
数々のメリットを持つウレタン塗装ですが、デメリットもあります。
具体的なデメリットとしては以下の4つが挙げられるでしょう。

● 塗膜が膨らむリスク
● 耐久性は低い
● 紫外線の影響を受けやすい
● 長期的なコストパフォーマンスは悪い

それぞれ詳しく解説します。

塗膜が膨らむリスク

外壁材に断熱材が入っている場合、外壁と塗膜の間に熱がこもりやすいです。
すると、熱によって塗膜が膨らんでしまい剥がれてしまうことがあります。

ほかにも、サビや手垢などの異物が混入して空気が入り、塗膜が膨らむこともあるでしょう。

塗膜が膨らむリスクを避けるには、丁寧な説明・施工をしてくれる業者を選ぶことが重要です。

耐久性は低い

ウレタン塗料はほかの塗料と比較すると、耐久性が低めです。

フッ素塗料は12年以上の耐久性が期待できるので、塗り替えをする頻度は少なくなるでしょう。

それに比べてウレタン塗料の耐久性は5〜10年程度なので、フッ素塗料の倍近くの頻度で塗り替えが必要になる可能性が高いです。

下記はウレタン塗料とほかの塗料の耐用年数を比較した表です。
塗料の種類耐用年数
ウレタン塗料5~10年
アクリル塗料3~8年
シリコン塗料8~15年
フッ素塗料12~20年
外壁塗装の塗料選びは費用に合わせて、耐久性も考慮しましょう。

紫外線の影響を受けやすい

ウレタン塗装は紫外線の影響を受けやすいため、黄色く変色することがあります。
特に太陽光にさらされることが多い屋根・外壁塗装では大きなデメリットといえるでしょう。

長期的なコストパフォーマンスは悪い

前述のとおり、ウレタン塗料は耐久性が低い傾向にあり、塗り替えの頻度が高くなります

そのため長期的に見るとコストパフォーマンスが悪くなります。
塗料の種類施工費(1㎡あたり)耐用年数30年間の塗り替え回数
ウレタン塗料1,500~2,500円5~10年3~6回
アクリル塗料1,000~1,800円3~8年3~10回
シリコン塗料1,800~3,500円8~15年2~3回
フッ素塗料3,000~5,000円12~20年1~2回
上記はウレタン塗料とほかの塗料の施工費と耐用年数を比較した表です。

例えば30年間同じ住宅に住む場合、ウレタン塗料の場合3回〜6回ほどの塗り替えが必要なので、30坪の場合は合計で45万円以上かかります。

一方シリコン塗料の場合、塗り替え頻度は30年間で2回〜3回程度で、合計36万円以上となります。

このように長期的に見ると、ウレタン塗料の場合には割高になってしまう可能性があるので、塗料選びの際はトータルでのコストパフォーマンスも考えるとよいでしょう。

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ウレタン塗料とほかの塗料の費用・特徴比較

外壁塗装のイメージ
リフォームの際に使用する塗料は、ウレタン塗料以外にも、シリコン塗料やアクリル塗料などがあります。
ここでは、ウレタン塗料とそのほかの塗料との違いを解説します。

例えばシリコン塗料の場合、費用・耐用年数・光沢保持のしやすさなどが異なってきます。
費用はシリコン塗料のほうがやや高めですが、耐用年数はシリコン塗装のほうが長い傾向があり、光沢の保持もしやすいでしょう。

アクリル塗料の場合も、費用・耐用年数などに違いがあります。
費用はアクリル塗料を利用したほうが安いことが多いですが、耐用年数はウレタン塗装と比べると短くなるでしょう。
塗料耐用年数施工価格(/㎡)特徴
ウレタン塗料5~10年1,500~2,500円・施工費が比較的安い
・高級感がある仕上がりになる
・種類が多い
シリコン塗料8~15年1,800~3,500円・耐用年数や価格など総合的にバランスがよい
・光沢感がある仕上がりになる
アクリル塗料3~8年1,000~1,800円・商品の種類が多い
・扱いやすい
・施工費が安い

ウレタン塗装が向いている場合

それぞれの塗料について念入りに調べてみても、結局どれにすればよいか混乱してしまうでしょう。
そこで、ウレタン塗料をおすすめしたいシチュエーションをいくつか紹介します。

できるだけ予算を抑えたい場合

外壁塗装のイメージ
ウレタン塗装の魅力は施工費用の安さでしょう。
長期的なコストパフォーマンスが悪いとはいえ、「今だけは塗装に予算を割けない!」という方にはおすすめできる塗装方法です。

ただし、将来のメンテナンス費用を抑えたいなら、耐久性の高い商品を選ぶことをおすすめします。

例としては、高い耐候性を持つ関西ペイントの「セラMレタン」や、耐久性が高いエスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」などが候補となるでしょう。

ベランダなどの塗装の場合

防水塗装
ウレタン塗料は、弾力があるため、複雑な形の場所などでも塗装しやすいという特徴があります。
そのため、ベランダなどの防水工事にも、ウレタン塗装を採用することが多いです。


ウレタン塗装は基本的には重ね塗りができるため、廃材も少なく、費用も安く済む傾向があります。

ベランダや屋上などの塗装方法に迷ったら、ウレタン塗装も選択肢に入れてみるとよいのではないでしょうか。

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ウレタン塗装が向いていない場合

ウレタン塗装が向いていないケースには以下のような場合があります。

● 長期的に使う建物の場合
● 塗料にこだわりがない場合

長期的なコストパフォーマンスは悪い」で解説したとおり、ウレタン塗料は耐久性が低く、コストパフォーマンスが悪くなります。

コストパフォーマンスがよい塗料には、シリコン塗料やラジカル塗料があります。

特別ウレタン塗料が使いたいなどのこだわりがなければ、シリコン塗装やラジカル塗装がおすすめです。

シリコン塗料やラジカル塗料について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

DIYでウレタン塗装することは可能?

DIYのイメージ
DIYでウレタン塗装を行うこと自体は、可能です。

しかし「思っていた色と違う色になる」「時間がかかりすぎる」といった失敗や、高いところから落下するなどしてけがをする危険性も考えられます。

また、ホームセンターで売られているウレタン塗料の中には、ウレタン樹脂が1%しか入っていないものが販売されているケースもあり、そのようなものを使うとコストパフォーマンスが悪くなるでしょう。

塗装は、プロの業者に依頼することをおすすめします。

安さが魅力のウレタン塗装!向いている場合を確認して選択を

外壁塗装のイメージ
ウレタン塗料はさまざまな場所に使えることから、長年にわたって人気の塗料のひとつです。

最近はシリコン塗装に人気が集まっていますが、現在でもウレタン塗装が選ばれるケースもあります。

費用の安さ、商品ラインナップの豊富さなど、ウレタン塗装には多くの魅力があります。

これらのメリットに魅力を感じる場合は、ウレタン塗装を検討してもよいでしょう。
ウレタン塗装のメリットを教えてください。
「塗料の種類の選択肢が豊富」「施工の費用が安い傾向がある」といったことです。
詳しくは、こちら
ウレタン塗装は、どんなときに向いていますか?
「予算をできるだけ抑えたい」「ベランダなどの防水工事をしたい」といったことが挙げられます。
詳しくは、こちら

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