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AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

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AEP塗装セメント瓦の特徴や費用相場、おすすめメーカーについて書いた当記事のサムネイル画像

AEP塗装とは水性アクリル樹脂を使用した塗装のことで、アルカリや水に強く、外壁や内装など複数の用途に使われています。 塗装にはさまざまな種類があるので、用途に合った塗装選びが大切です。 本記事では塗装の種類やAEP塗装のメリット・デメリットについて解説しています。 AEP塗装のおすすめメーカーも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

  • 1 塗装の3つの種類
  • 2 AEP塗装の6つのメリット
  • 3 AEP塗装の3つのデメリット
  • 4 AEP塗装の費用相場
  • 5 AEP塗装のおすすめメーカー5選
  • 6 AEP塗装の特徴を理解して業者に見積もり依頼しよう

塗装の3つの種類

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

塗装の主な3つの種類について解説します。

①AEP塗装

AEPは「アクリルエマルションペイント」の略で、水性アクリル樹脂塗料の一種です。

「エマルション」とは「乳化」のことで、AEP塗料はマヨネーズのように油性と水性の成分が混ざり合った塗料です。

AEPの主成分である油の中に水で分散した樹脂が入っており、アルカリや水に強いため、主に内装用の塗料として使用されています。

AEP塗装とEP塗装の違い

AEP塗装とよく似た塗装に「EP塗装」があります。

最近ではEP塗装の使用頻度が低くなったため、AEP塗装と同じ塗装方法として認識されつつありますが、厳密には次の表のような違いがあります。

AEP塗料

EP塗料

正式名称

アクリルエマルションペイント

エマルションペイント

性質

水性

溶剤系

主成分

溶剤

特徴

● 造膜性が高い
● 可塑剤なしで被膜を形成できる

● 水に弱い
● アルカリ性に弱い

使用頻度

高い

低い

AEP塗料は水性で初心者でも取り扱いやすく、DIYにもおすすめです。

EP塗料よりもAEP塗料の方が耐水性、耐アルカリ性に優れているため、どちらが良いか迷った場合は、AEPを選ぶことをおすすめします。

>> 外壁塗装はDIYできる?自分で塗装する方法や失敗しないためのポイントなどを詳しくご紹介

②自然塗料

自然塗料は、珪藻土や植物、鉱物などの自然物を原料とした塗料です。

化学物質を使用していないため、人体や環境に対する悪影響が少なく、寝室や赤ちゃんがいる部屋に適しています。

自然塗料は高額で化学塗料よりも木材の保護に向いていない点がデメリットです。

一方で、原料によっては吸湿・消臭効果がある点や経年変化を楽しめる点がメリットです。

身体への影響を考えて自然塗料を希望しているものの、予算の関係で断念せざるを得ない場合もあるでしょう。

赤ちゃんやペットが舐めるのが心配な場合は、人体に無害なウレタン塗料での代用をおすすめします。

>> ウレタン塗装(塗料)はどんな場合に適している?特徴や費用相場を徹底解説
>> シーラー塗装とは?プライマー塗装・フィラー塗装との違いや役割、工法や単価相場などを完全解説!
>> 外壁塗装で使われる無機塗料とは?他の塗料との違いやおすすめのメーカーまで!

③オイルステイン

オイルステインは油性のステイン塗料で、樹脂や添加物などを主成分とした木部専用の塗料として知られています。

木部に浸透させて着色するので、金属またはすでに塗料やニスが塗られている箇所に塗装できない点がデメリットです。

一方、表面を油分で覆うため、木材を保護できる点や、屋外で使用しても耐久性がある点がメリットです。

オイルステインにはニス入りとニスなしの二種類があり、ニスなしで塗装した場合は、別途ニスやラッカーで上塗りする必要があるので注意しましょう。

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AEP塗装の6つのメリット

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

AEP塗装は内装や外壁、家具などさまざまな場所で利用されています。

なぜAEP塗装の需要が高いのか、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか?

AEP塗装の主なメリットを6つご紹介します。

①コストが安い

AEP塗料はコストが安い点がメリットです。

塗料に含まれる樹脂の種類や期待耐久年数などによって、塗料の価格が異なります。

樹脂別で比較すると、①アクリル、②ウレタン、③シリコン、④フッ素、⑤ピュアアクリル、⑥無機物配合型フッ素の順で価格が上がり、価格が高い樹脂ほど期待耐久年数も上がります。

AEP塗料はアクリルをベースとした水性塗料のため、比較的安いコストでの施工が可能です。

②臭いが少ない

AEP塗料は臭いが少ないので、臭いに敏感な方でも安心して使用できる点がメリットです。

塗料には水性と油性のタイプがあり、油性塗料の場合、有機溶剤で希釈するためのシンナーメタノールなどが含まれています。

シンナーなどの有機揮発溶剤は強い臭いがするため、人によっては使用中に気分が悪くなる恐れがあります。

AEP塗料は水性塗料のため、強い臭いが発生する成分が含まれておらず、油性塗料の独特な臭いが苦手な方にもおすすめです。

>> 外壁塗装の臭いはどう対処する?対策について詳しく解説!

③身体への影響が少ない

塗装作業を行うと、使用する塗料によっては体調を崩す方もいます。

AEP塗料は水性塗料のため、有害物質が少なく身体への影響が少ない点がメリットです。

有機溶剤を用いた油性塗料の場合、メタノールやシンナー、イソプロピルアルコールなどが含まれているので、人によっては頭痛や吐き気などの症状が出ます。

最悪の場合、呼吸困難や死に至るケースもあるため、健康面を考慮するとAEP塗装がおすすめです。

④かんたんに塗装できる

AEP塗装は油性タイプよりも取り扱いやすく、初心者でも比較的簡単に塗装できる点がメリットです。

油性塗料の場合、液ダレしやすいので取り扱いに慣れていないと綺麗に仕上げることができません。

AEP塗料の場合、油性塗料よりも塗りムラが発生しにくく、塗り直しもできるので初心者でも簡単に取り扱えるでしょう。

>> 外壁用塗料を選ぶ前に知っておくべき!【水性】と【油性】の違いを解説!

⑤塗装面が綺麗に仕上がる

AEPは取り扱いしやすいだけでなく、初心者でも塗装面が綺麗に仕上がりやすい点がメリットです。

広範囲にはローラーを使い、細かい箇所には刷毛を使用すれば、フラットな質感に仕上がります。

塗装未経験のDIY初心者でも、AEP塗装であれば挑戦する価値があります。

油性塗料による塗装は、難易度が高いので業者に依頼しましょう。

⑥簡単に補修できる

AEP塗装は汚れやすく、無機物配合型フッ素やピュアアクリル、シリコンなどの樹脂と比べて耐久年数が短い点がデメリットです。

クロス(壁紙)の場合、補修するには全体を張り替える必要があるので、高めのコストがかかります。

AEP塗装は補修する箇所に上塗りするだけで良いため簡単です。

補修に必要な材料はAEP塗料とハケだけなので、ホームセンターで購入できます。

AEP塗装の工事は業者に任せて、補修の時のみDIYするのがおすすめです。

>> 外壁に必要な補修の種類を徹底解説!費用の目安とDIYの疑問に答えます
>> 外壁のクラック補修が必要な理由や手順とは?かかる費用や基礎知識も解説!

AEP塗装の3つのデメリット

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

AEP塗装は比較的安価で、身体への影響も少ない塗装方法ですが、デメリットもあります。

AEP塗装のデメリットは、次の3つです。

①汚れやすい

AEP塗装はクロス(壁紙)に比べて手アカやシミなどの汚れが付きやすい点がデメリットです。

特にキッチン周りの場合、油汚れや水はね、金属の擦れなどの汚れがつきやすくなります。

汚れやすい箇所は、できればAEP塗装にしない方が無難です。

白色系で塗装した場合、特に汚れが目立ちやすいので気をつけましょう。

一方、AEP塗装は汚れやすいものの、上塗りするだけでかんたんに補修ができます。

お手入れが苦にならなければ、そこまで気にする必要はありません。

>> 外壁の汚れの原因とは?汚れの落とし方や目立たないようにする方法をご紹介

②接着力が弱い

AEP塗装は水溶性のため、接着力が弱く剝がれやすい点がデメリットです。

AEP塗料が剥がれるのは技術の問題ではなく、塗料の性質によるものなので、塗り直しても、一定期間が経過すると再び剥がれてくる可能性があるでしょう。

>> 3年も経たずに外壁の塗装が浮いて剥がれた!?塗装剥離の原因と対策

③定期的にメンテナンスが必要

AEP塗装は経年劣化による剥がれや汚れやすいという特徴があるため、定期的なメンテナンスが必要です。

何度もメンテナンスをするのが面倒な人は、他の塗装方法を検討しましょう。

>> サイディング外壁のメンテナンスフリーは本当?施工費用や種類別の適切な時期を詳しく解説!
>> 外壁塗装の耐用年数は30年?塗料・外壁材・シーリング別に解説!
>> 外壁塗装なんて必要ないと考えるのはむしろ損!本当に不要か見分けるには?

室内に限らず、外壁や軒天など普段見ない箇所は劣化に気づかないまま放置してしまう恐れがあります。

塗装が剥がれたままにしておくと、建築構造物にダメージを与えてしまうので、メンテナンスは欠かさず行いましょう。

ほったらかしにしておくと、最悪の場合、取り替えや修繕が必要になります。

取り替えや修繕を行うとまとまった費用がかかるので、無駄な出費を避け、住宅の寿命を伸ばすためにも、定期的なメンテナンスをおすすめします。

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AEP塗装の費用相場

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

業者にAEP塗装を依頼した場合、かかる費用の相場は一般的に1㎡あたり1200〜1800円程度です。

塗装する面積が広くなるほど1㎡あたりの単価は安くなります。

費用相場はあくまで目安であり、塗装箇所や面積、お住まいの地域などの条件によって異なります。

複数の業者に見積もりを依頼して、適正価格を把握しましょう。

>> 外壁塗装の坪数ごとの費用相場は?単価・適正価格を知ろう!
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>> 40坪の外壁塗装の相場は?塗料別の単価や特徴をご紹介

AEP塗装のおすすめメーカー5選

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

AEP塗装を始めてみたいものの、どの塗料を買えばいいかわからない人も多いでしょう。

AEP塗料を取り扱っているおすすめのメーカーと商品例を5つご紹介します。

>> おすすめの外壁塗装用塗料のメーカー!代表商品の特徴も紹介

①エスケー化研株式会社

創業年

1958年

AEP塗料の例

水性エコファイン

エスケー化研株式会社は建築塗料や特殊塗料、耐火断熱材などを取り扱う総合メーカーです。

AEP塗料として「水性エコファイン」を取り扱っています。

ヤニ止めや汚染除去性があるため、AEP塗料の欠点である汚れやすさを軽減できる点が大きなメリットです。

>> エスケー「プレミアム シリコン」ラジカル制御型塗料の特徴や費用相場などを紹介!

②日本ペイント株式会社

創業年

1973年

AEP塗料の例

ニッペ水性ケンエース

日本ペイント株式会社は、建設や自動車用塗料の製造・販売を行っている会社です。

AEP塗料として「ニッペ水性ケンエース」を取り扱っています。

ヤニ・しみ止め効果や優れた付着性・汚染除去性があるため、AEP塗料の欠点を補える点が特徴です。

>> 注目のラジカル制御型塗料「パーフェクトトップ」(日本ペイント)とは?

③株式会社トウペ

創業年

1915年

AEP塗料の例

ウォルテックスハイリッチ

株式会社トウペは各種合成樹脂塗料やラッカー類などを取り扱う塗料全般の専門メーカーです。

AEP塗料として「ウォルテックスハイリッチ」などを取り扱っています。

塗料の伸びや施工性、タッチアップ性に優れているため、きれいに仕上がりやすい点が特徴です。

④スズカファイン株式会社

創業年

1948年

AEP塗料の例

AEPクリーン60

スズカファイン株式会社は水系塗料の可能性に着目し、地球にやさしい商品開発を目指しています。

AEP塗料として「AEPクリーン60」などを取り扱っています。

AEPクリーン60は、揮発性有機化合物の含有量が0.5%以下で環境に優しく、ツヤ消し仕上がりで上品で落ち着いた仕上がりです。

⑤大信ペイント株式会社

創業年

1946年

AEP塗料の例

アクティグロス

大信ペイント株式会社は塗料や研磨剤、艶出し剤のメーカーとして、さまざまな塗料を提供しています。

AEP塗料として「アクティグロス」を取り扱っています。

無公害で光沢性や耐候性が高い点が特徴です。

AEP塗装が
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AEP塗装の特徴を理解して業者に見積もり依頼しよう

AEP塗装とは?EP塗装との違いやメリット・デメリットを解説

AEP塗装とは水性アクリル樹脂を使用した塗装のことです。

他の塗装と比べて塗料代が安く、簡単に塗装できるので、業者に依頼しても比較的安い値段で施工できるでしょう。

ただし、汚れやすく接着力が弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。

業者に依頼する場合は、複数社に相見積もりをしましょう。

見積書に不明点はないか、安すぎたり高すぎたりせず丁寧に対応してくれるかなど、良い業者を見極めて施工を依頼することがおすすめです。

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