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外壁塗装の相場は50坪で100～160万円│内訳や計算方法を解説

更新日： 2024年7月9日

「外壁塗装をしたいけれど、高そう……」と不安をお持ちの方は多くいらっしゃいます。決して安くはない外壁塗装ですが、具体的にかかる費用の内訳を把握しておくことで、適正価格での工事を依頼できます。外壁リフォームを行わないと、外観が悪くなるだけでなく雨漏りの原因になることもあるので早めに対策することが大切です。本記事では外壁塗装にかかる費用相場や、内訳についてなどをご紹介します。

この記事の目次

1 50坪の外壁塗装の相場はいくら？
2 【塗料別】外壁塗装価格表
3 外壁塗装の単価が高くなる原因
4 外壁塗装費用のシミュレーション方法
5 外壁塗装はどんな業者に頼むと安心？
6 50坪前後の外壁塗装の事例
7 外壁塗装は信頼できる業者選びが重要！

50坪の外壁塗装の相場はいくら？

50坪の外壁塗装の相場は100～160万円です。
坪数別の費用相場を次の表にまとめました。

坪数（延坪）	塗装面積	費用相場
10坪	40㎡	20～40万円
20坪	79㎡	40～70万円
30坪	119㎡	60～100万円
40坪	158㎡	80～130万円
50坪	198㎡	100～160万円
60坪	238㎡	120～200万円
70坪	277㎡	140～230万円
100坪	396㎡	200～320万円

50坪以上の大きな建物の場合、100万円以上かかる場合があることをあらかじめ把握しておきましょう。

50坪の塗装面積の算出方法

外壁塗装の費用を把握するためには、塗装面積の算出が必要です。
50坪の場合は182～281㎡が塗装面積となり、この数値を基に使用する塗料の費用を計算します。

塗装面積の求め方は、次の式を参考にしてください。

工事の種類	計算式
外壁塗装のみの場合	坪数×3.3
外壁塗装+屋根塗装を行う場合	坪数×3.3×塗装係数

上記の計算式を基に算出した、坪数別の塗装面積は次の通りです。

坪数（延数）	延床面積	塗装面積
20坪	66㎡	73〜112㎡
30坪	99㎡	109〜168㎡
40坪	132㎡	145～224㎡
50坪	165㎡	182～281㎡
60坪	198㎡	218～337㎡
70坪	231㎡	254～393㎡
100坪	330㎡	363～561㎡

50坪の外壁塗装の費用内訳

50坪の外壁塗装を行う際に必要な費用の内訳は、次の通りです。

内訳	単価	面積	合計
足場代	700円/㎡	198㎡	13万8,600円
高圧洗浄	300円/㎡	198㎡	5万9,400円
養生	300円/㎡	198㎡	5万9,400円
飛散防止ネット	100円/㎡	198㎡	1万9,800円
シーリング（コーキング）	700円/㎡	198㎡	13万8,600円
シリコン塗料	3,000円/㎡	198㎡	59万4,000円
廃棄物処理など	20,000円	一式	20,000円
合計	102万9,800円

足場や高圧洗浄などの単価は、業者ごとに異なるため見積もり書を作成してもらうのがおすすめです。
また、上記の基本的な作業の他に、家屋の補修が必要な場合は追加費用が発生することもありますので、業者と確認をしましょう。

>> 外壁の張り替え費用の内訳を工程ごとに解説！

外壁と一緒に屋根塗装をする場合の費用相場

外壁塗装と同時施工されることが多い「屋根塗装」の費用相場は、30～40万円が目安です。
外壁と同じく屋根の大きさや使う塗料によっても異なるので、詳しく知りたい時は現地での見積もりが必要です。

外壁と屋根を同時に塗り替えると足場の設置が1回で済むので、その分の費用が抑えられます。
塗装工事中は塗料の匂いや騒音が気になる方も多くいます。
近隣への配慮も踏まえて、一度にまとめて工事を済ませるのもおすすめです。

>> 屋根塗装工事の費用相場(30坪40坪50坪)はいくらか？安くするコツと注意点も紹介！

外壁塗装に使える補助金制度

外壁塗装を行う際、自治体へ補助金を申請できるケースがあります。
ここでは、2つの自治体の補助金制度をご紹介します。

自治体名	補助金の名称	補助金額	内容
埼玉県川口市	川口市住宅リフォーム補助金	税込み20万円以上のリフォーム工事を行う際、工事費の5％ (最大10万円)	外壁の改修 (修繕、塗装、張替え)
千葉県八千代市	八千代市木造住宅リフォーム費補助事業	リフォーム費用の1/3 (上限30万円)	外壁の張り替え、塗装工事 ※八千代市木造住宅耐震改修費補助制度を利用して耐震改修工事を行う住宅に限る

補助金制度は年度ごとに更新されるものが多いため、こまめにチェックしてください。
※補助制度がない自治体もあります。
>> 外壁塗装の補助金について詳しく知りたい！

補助金制度の詳細については、お住まいの地域のホームページや市役所などで、確認してください。

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【塗料別】外壁塗装価格表

外壁塗装に使用される塗料にはさまざまな種類がありますが、代表的なものは次の4種類です。
● アクリル塗料
● ウレタン塗料
● シリコン塗料
● フッ素塗料
それぞれの塗料の特徴と価格の相場を以下にまとめました。

アクリル塗料

アクリル塗料の単価は、1,000〜1,800円/㎡が目安です。
安価な点がメリットですが、耐用年数が3～8年と短いため、こまめに塗り替えるのが良いでしょう。

50坪に塗装した場合の費用目安は次の通りです。

種類	単価（㎡）	50坪の場合の価格（単価×198㎡）
アクリル塗料	1,000〜1,800円/㎡	19万8,000～35万6,400円

ウレタン塗料

ウレタン塗料の単価は1,700～2,500円/㎡が目安で、アクリル塗料に比べるとやや高価格です。
耐用年数は5～10年ほどでアクリル塗料に比べると長いのですが、紫外線の影響を受けやすい点がデメリットです。

種類	単価（㎡）	50坪の場合の価格（単価×198㎡）
ウレタン塗料	1,700～2,500円/㎡	33万6,600～49万5,000円

シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は7～15年で、ウレタン塗料やアクリル塗料よりも長く、結露が発生しにくい点もメリットです。

耐水性・耐久性に優れた製品でありながらもコストが高すぎないので、バランスの良い塗料として重宝されています。

種類	単価（㎡）	50坪の場合の価格（単価×198㎡）
シリコン塗料	2,300～3,500円/㎡	45万5,400～69万3,000円

フッ素塗料

できるだけ耐用性が高い塗料をお探しの方にはフッ素塗料がおすすめです。
耐用年数が12～20年となっており、耐久性や対候性に優れた素材として人気を集めています。

フッ素塗料は高機能な製品ゆえ、施工価格が高くなる点がデメリットです。

種類	単価（㎡）	50坪の場合の価格（単価×198㎡）
フッ素塗料	3,500～4,800円/㎡	69万3,000～95万400円

さらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

>>【外壁塗装】塗料の特徴と選び方を解説！価格の比較まとめ

外壁塗装の単価が高くなる原因

大きさが同程度の建物でも、塗装工事にかかる費用は家によって異なります。
外壁塗装の価格を左右する主な要素は、次の5点です。

● グレードの高い塗料を選択している
● 塗料を何色も使うデザインである
● 建物の階数が高い（3階建て）
● 建物の構造が複雑
● 築年数が古い

グレードの高い塗料を選択している

選ぶ塗料のグレードや商品によって価格は大きく変動するため、単価の高い商品を選んだ場合、総額の費用が高くなります。
しかし、グレードの高い塗料は高品質で長持ちする点がメリットです。

次回の塗り替えまでのスパンが長くなるため、結果としてコストパフォーマンスが良いケースもみられます。

塗料を何色も使うデザインである

使用する塗料の色数が多い場合、追加料金が発生することがあります。

2色程度であれば基本料金内でできます。
3色以上の多くの塗料を使う場合は、塗料の使う量が増えるのと、綺麗に仕上げるための手間がかかるので、通常よりも料金が高くなると考えておきましょう。

既存製品にないオリジナルカラーを希望する場合も、「調色」の費用が発生することもあります。

>> 工事方法や塗料別の特徴などを徹底解説！

建物の階数が高い(3階建て)

建物の階数が高いほど壁の面積が増えるので、外壁塗装の費用が高くなる傾向にあります
特に3階建ての家は足場を設置する面積が増えるため、塗料以外の部分でも追加費用が発生します。

建物の構造が複雑

建物の形が複雑だと作業に時間がかかるため、人件費が高くなる場合があります。
隣接する建物との距離が狭かったり、家の前の道路にトラックが進入できなかったりする場合も、作業が長引きやすいケースです。

築年数が古い

築年数が古い建物では、補修箇所が多く料金が高くなる場合があります。
塗装する前には下地を整えることが重要で、壁の汚れやコケなどをしっかり落とさなくてはなりません。
既存の外壁のダメージが大きいと、補修のための追加費用がかかることがあるでしょう。

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外壁塗装費用のシミュレーション方法

自宅の外壁塗装の費用を知りたい時は、シミュレーションできるサイトの利用もおすすめです。
ページの案内に従って、建物の情報を入力していくと外壁塗装費用の予想額が算出されます。

ただし、あくまで概算となるため、実際の工事費用とは異なります。
正確な工事費用を知りたい方は、近くの塗装会社や工務店などに現地見積もりを依頼しましょう。

外壁塗装はどんな業者に頼むと安心？

外壁塗装は大きな金額の工事になるので、依頼先は失敗しないよう慎重に決めましょう
依頼先を選定する際は、次の4つの項目をチェックしてください。

● 有資格者が在籍している会社
● 詳細な見積書を作成してくれる会社
● 口コミの良い会社
● 強引な契約を迫らない会社

>>【初心者向け】外壁塗装の業者選びで失敗しないコツをチェック！

有資格者が在籍している会社

国家資格である「一級塗装技能士」を取得している職人がいる会社だと、安心して依頼しやすいでしょう。
一級塗装技能士の資格を持っている職人は、より深い塗装の知識があると考えられます。

外壁塗装を依頼する会社を決める際には、所属している職人のスキルについて確認するのもおすすめです。

詳細な見積書を作成してくれる会社

見積もりを依頼した際に、詳細な内容を記載する会社は安心感が持てます。
「工事一式」といった、ざっくりした内容ではなく、細かい工程やそれぞれの単価を提示する会社を選ぶと良いでしょう。

もし見積もりの時点で不明な箇所があれば、遠慮せずに担当者に確認してください。

>> 外壁塗装の見積書の見方！見積もり例や費用単価・注意すべき項目