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初めて外壁のリフォームをされる方は、「ローラー塗り」「吹き付け」といった工法や、塗料の種類の多さに驚かれることでしょう。当記事では、外壁塗装の塗り方による違いや、塗料選びの注意点など「外壁塗装の基礎知識」をご紹介します。代表的な塗料メーカーと商品、工法の詳細も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
工法 | 特徴 |
---|---|
刷毛塗り | ・刷毛を使って手作業で塗る。 ・小さい面積や細かいところの塗装方法。 |
ローラー塗り | ・ローラーを転がしながら塗装する。 ・広い面を一気に塗装できる。 ・外壁の塗り替えでは、一般的な塗り方。 |
吹き付け塗装 | ・スプレーガン(塗料を噴射できる機械)に入れて吹き付ける塗装方法。 ・施工が早く低コスト。 ・デコボコと立体感のある塗装ができる。 ・飛散しやすく音が出るので住宅密集地ではやりにくい。 |
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塗料名 | 耐用する年数 | リフォーム価格(㎡) |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5~7年 | 1,500円前後 |
ウレタン塗料 | 7~10年 | 1,600~2,100円 |
シリコン塗料 | 9~15年 | 2,300~3,000円 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 3,800~4,800円 |
ラジカル塗料 | 12~15年 | 2,300~3,700円 |
セラミック塗料 | 17~20年 | 5,000~20,000円前後 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 3,500円前後 |
無機塗料 | 20~25年 | 4,500~5,500円 |
ナノテク塗料 | 11~17年 | 2,300~4,500円前後 |
イノセンス塗料 | 20〜30年程度以上 | 5,100~8,200円前後 |
ハイブリッド塗料 | 13~16年前後 | 3,400円前後 |
外壁塗装に使用する塗料には、メーカーや商品によって次の付加価値があります。
遮熱性とは、太陽の熱を反射して温度の上昇を防ぐ機能です。
遮熱性のある塗料で外壁を塗装すれば、日差しの強い真夏でも太陽による室温上昇を抑えられます。
夏の室内をより快適にしたい場合は、遮熱性のある塗料を検討しましょう。
断熱性とは、熱を通さず外気の影響を小さくする機能です。
断熱性のある塗料で外壁を塗装すれば、室内が外気の影響を受けにくくなるため、室内の熱が外に逃げず、最終的に冷暖房の効率が良くなります。
夏の暑さや冬の寒さに悩んでいる場合は、断熱性のある塗料を検討しましょう。
耐候性とは、紫外線の影響を小さくする機能です。
紫外線による劣化を抑制できる分、外壁の耐久性を高められるため、影響を受けやすい屋根にもおすすめです。
低汚染性とは、雨水を利用して汚れを落とす機能です。
外壁に付着したホコリや排気ガスなどの汚れを雨水で流してくれます。
道路に面する住宅は排気ガスにより黒い汚れが付着しやすいため、低汚染性のある塗料を使うとメンテナンスの負担を減らせるでしょう。
防カビ・防藻性とは、カビや藻を発生しにくくする機能です。
他の住宅や植物などの陰になる面は、日光が当たらず湿気が多いためカビや藻が発生しやすくなります。
環境を改善して汚れを防ぐのは難しいため、代わりに防カビ・防藻性の塗料を使うと良いでしょう。
透湿性とは、壁内部の湿気を逃がしやすくする機能です。
内部に湿気をためにくくすることで、塗膜の浮きや剥がれ、結露などを予防できます。
壁内部の腐食を防ぐ効果があるため、建物の寿命をより伸ばしたい場合におすすめです。
伸縮性とは、外壁のひび割れによる劣化を抑制する機能のことで、弾性とも呼ばれます。
塗料が伸縮するため、もしひびが入っても塗料がカバーし、水の侵入を防いでくれます。
モルタルやALCパネルなど、ひびの入りやすい外壁で使用すると良いでしょう。
耐火性とは、燃えにくいため火災時に火が広がりにくいメリットのある機能です。
工場など火が燃え広がった時のリスクが高い建物によく使われており、一般的な戸建て住宅にはあまり使われません。
下塗り塗料の種類 | 特徴 |
---|---|
シーラー
(プライマー) | ・下地(外壁仕上げ材など)と中塗り、上塗り塗料との密着力を高める。
・ 塗料が下地に染み込むのを防ぐ。 |
バインダー | ・下地と中塗り、上塗り塗料との密着力を高める。
・ 金属やプラスチックなど吸い込みが少ない下地に使う。 |
フィラー | ・ シーラーよりやや密着力が弱い。
・ 下地の細かな傷や穴を埋め、凹凸面を平滑に近づける。 |
微弾性フィラー | ・ シーラーとフィラーの機能を併せ持つ。 |
サーフェイサー | ・ 下地の細かな傷や穴を埋め、凹凸面を平滑に近づける。
・ 上塗り塗料の発色を良くする。 |
プライマーサフェーサー
(プラサフ) | ・ プライマーとサフェーサーの機能を併せ持つ。 |
次の表では、外壁塗装用塗料の主なメーカーと代表商品をご紹介しています。
塗料を選ぶ際に、ぜひ参考にしてください。
メーカー | 代表商品 | 主な特徴 |
---|---|---|
日本ペイント株式会社 | 水性サーモアイウォールF | 防カビ・防藻性、透湿性が高い |
エスケー化研株式会社 | エスケープレミアムシリコン | 耐候性が高い |
関西ペイント株式会社 | アレスダイナミックTOP | 耐候性が高い |
水谷ペイント株式会社 | ナノコンポジットF | 低汚染性が高い |
大日本塗料株式会社 | エコクールスマイルF | 遮熱性が高い |
株式会社アステックペイント | EC-5000PCM-IR | 耐久性が高い |
ロックペイント株式会社 | ハイパーユメロック | 低汚染性が高い |
AGCコーテック株式会社 | ルミステージ | 耐久性が高い |
株式会社日進産業 | ガイナ | 遮熱性・断熱性が高い |
株式会社アサヒペン | 水性シリコンアクリル外かべ用 | 耐候性が高い |
菊水化学工業株式会社 | 水系ファインコートフッ素 | 低汚染性が高い |
株式会社ピアレックス・テクノロジーズ | ピュアコート水性 | 低汚染性が高い |
スズカファイン株式会社 | ワイドエポーレF | 耐候性が高い |
>> おすすめの外壁塗装用塗料のメーカー13選!代表商品の特徴も紹介
他にも多くの塗料があるため、希望する塗料の特徴を業者に伝えましょう。
さっそく業者を探してみる
外壁塗装でよく選ばれる色は、次の通りです。
● ベージュ
● 白
● ブラウン(モカ)
● グレー
● クリーム
● 黒
外壁はナチュラルで、周りの家に馴染みやすい色が特に人気です。
その一方で、グリーン・イエロー・ピンクなど、比較的鮮やかな色も好まれる傾向があります。
また、薄いグレー・ベージュ・アイボリーなど、砂やホコリが目立ちにくい色も好評です。
>> 外壁塗装で人気!色選びで失敗しないためのポイント
>> 【外壁塗装の色のおすすめ】人気の色や選び方・知識などを詳しく紹介
「そもそも色の決め方がわからない」という方は、次の5点を考慮すると良いでしょう。
具体的な色よりも先に、どのような印象の家にしたいかを決めましょう。
例えば「あたたかい印象」「大人っぽい印象」など、他の方に与えたい印象をまずは検討してください。
印象を決めておけば、多くの色見本を見た際に迷ってしまい、ご自身の好みがわからなくなった時でも「理想の印象に合う色であるか」を判断しやすくなります。
家全体の色のバランスを考慮して外壁の色を決める方法もあります。
サッシやドア、屋根の色に合う色をまず選び、その中から好きな色を選びましょう。
その色単独では魅力を感じなくても、他の部分とのバランスによって素敵な外壁に仕上がることも多いです。
外壁の色をある程度絞り込みたい時は、近所の家との相性を重視しましょう。
周りの家と調和することで、さらに外壁の色の魅力が増します。
「近所の中で浮いてしまわないか」「逆にまったく同じ色にならないか」を考えたうえで、まずは「使いたくない色」を先に選ぶと良いでしょう。
特に色にこだわりがなければ、汚れの目立ちにくさで選ぶと、外壁のメンテナンスが楽になります。
汚れが目立ちにくい色 | ・薄いグレー ・ベージュ ・アイボリー ・ブラウン |
---|---|
汚れが目立ちやすい色 | ・白 ・黒 ・原色(赤や青など) |
また、低汚染性のある塗料を選べば、外壁洗浄や再塗装といったメンテナンスの頻度を減らせます。
どうしても色を決められない場合は、風水に任せるのもおすすめです。
色と方角の組み合わせ次第で、風水的に運気の良い外壁にできます。
科学的な根拠があるとは言い切れませんが、色選びで迷った際は参考にしましょう。
さっそく業者を探してみる
外壁塗装をする時は、あらかじめ「どのくらい費用をかけられるのか」と予算を明確にし、入念に計画を立てることが大切です。
その際は、次のことを把握しておきましょう。
● 塗装箇所
● 下地の状況
● 周辺環境
● 次回の塗り替え
また計画をする際には、足場工事の有無も確認してください。
足場を設置した場合は、屋根など外壁以外も塗り替える方が多いからです。
「家全体を塗装するのか」「一部分だけなのか」を、しっかり考えましょう。
計画を立てた後は、予算の中で優先順位をつけて選択肢を絞り込みましょう。
主な項目として、次のようなものがあります。
● 費用
● デザイン
● 色合い
● 耐久性
● 日程 など
>> 外壁の色のシミュレーションをする際のポイントは?実例も併せて紹介!
>> 50坪の外壁塗装の費用と内訳や計算方法を解説!
最後に、今回の内容を簡単にまとめましたので、ご確認ください。
外壁塗装に使われる塗料には、さまざまな種類があると思いますが、どのように違いますか? |
---|
価格・耐用年数をはじめ、主成分や特徴など多くの点が違っており、中には耐用年数の差が約20年も生じるものもあります。 詳しくは、こちら。 |
住宅密集地で塗装を行う場合、気を付けた方が良いことはありますか? |
臭い対策が必要な塗料や、飛散の対策が必要な工法もあるので、注意しましょう。 詳しくは、こちら。 |
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