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【外壁塗装の種類】工事方法や塗料別の特徴などを徹底解説!

更新日:

初めて外壁のリフォームをされる方は、「ローラー塗り」「吹き付け」といった工法や、塗料の種類の多さに驚かれることでしょう。この記事では、外壁塗装の塗り方による違いや、塗料選びの注意点など「外壁塗装の基礎知識」をご紹介します。代表的な塗料メーカーと商品、工法の詳細についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

  • 1外壁塗装の工法/塗り方の種類3選
  • 2外壁塗装する塗料の種類によっても大きく変わる
  • 3塗料の種類は、塗装箇所や外壁材の種類などでも変わる?
  • 4外壁塗装で適切な塗料や工法の種類を選ぶには
  • 5まとめ:外壁塗装にはさまざまな種類や選び方がある!

外壁塗装の工法/塗り方の種類3選

さっそく外壁塗装の「塗り方の違い」からご紹介します。

一般的な外壁塗装で主に採用される工法は、刷毛塗りローラー塗り吹き付け塗装の3種類です。
塗り方の違いは基礎知識として、しっかり把握しましょう。

刷毛塗り

刷毛塗り
刷毛を使って手作業で塗ることをいい、主に狭い面積や細かいところを塗装する際に使われる方法です。

ローラー塗り

ローラー塗り
ローラーを転がしながら塗装する方法で、外壁の塗り替えでは一般的な塗り方となっています。
広い面を一気に塗装できるのがメリットです。

吹き付け塗装

吹き付け塗装
スプレーガン(塗料を噴射できる機械)に入れて吹き付けて塗装する方法で、デコボコと立体感のある塗装をすることが可能です。

施工が早く低コストで済みやすいものの、飛散しやすく音が出るので住宅密集地ではやりにくい方法になっています。

また、「吹き付け塗装」には、いくつかの仕上げ方法があり、代表的なものは以下の3つです。

● リシンなどの薄付仕上げ
● スタッコなどの厚付仕上げ
● 吹き付けタイルなどの複層仕上げ

それぞれ説明していきます。

リシン仕上げ

上塗り塗装材に小さな石を混ぜて吹き付ける仕上げ方法です。
砂壁のような仕上げになるため、ツヤはありません。
和風の趣を出したい方におすすめです。

スタッコ仕上げ

厚みがあり重厚感がある仕上げ方法です。
凹凸感がありザラザラした手触りになります。
風合いが良いですが汚れやすいので、注意しましょう。

吹き付けタイル仕上げ

下塗りのあと厚みと模様を出すため主材を吹き付け(中塗り)上塗り塗装で仕上げる方法になります。
中塗りと上塗り塗材が異なるものを使用するのが一般的です。

新築時に吹き付け塗装した家でも、塗り替え時には基本的にローラーや刷毛を使います。
その際、下地がどのような吹き付け仕上げにしてあるかで必要な塗料の量が変わるので、確認しておきましょう。

およその目安は、以下のとおりです。
「吹き付けタイル(基準) < リシン(1.2~1.5倍) < スタッコ(1.5~2倍)」


ここで、これまで説明してきた「刷毛塗り」「ローラー塗り」「吹き付け塗装」の特徴を表にまとめました。
工法特徴
刷毛塗り・刷毛を使って手作業で塗る。
・小さい面積や細かいところの塗装方法。
ローラー塗り・ローラーを転がしながら塗装する。
・広い面を一気に塗装できる。
・外壁の塗り替えでは、一般的な塗り方。
吹き付け塗装・スプレーガン(塗料を噴射できる機械)に入れて吹き付けて塗装する。
・施工が早く低コスト。
・デコボコと立体感のある塗装ができる。
・飛散しやすく音が出るので住宅密集地ではやりにくい。

外壁の状態によっては塗装以外の検討を

外壁のリフォームには塗装をするという方法だけでなく、カバー工法張り替え工事という選択肢もあります。

外壁カバー工法は、元々ある外壁に、新しい外壁材を上張りする工事です。

外壁の下地などに劣化が見られるといった場合は、カバー工法でリフォームするのは厳しいため、張り替え工事になることが考えられます。

塗装だけでは解決できないほど劣化が進んでいる場合には、業者と相談をして、適切な工事方法を選択しましょう。


外壁の塗り方について
\地元の塗装業者に相談したい!/

外壁塗装する塗料の種類によっても大きく変わる

そもそも外壁塗装に使われる塗料とは?

そもそも外壁塗装に使われる塗料とは?
外壁塗装に使われる塗料は、主に樹脂添加剤顔料溶剤で構成されています。

樹脂は塗料の主成分で、外壁を水気などが原因のダメージから保護し、塗膜を作る主体になっている原料です。

添加剤は、作業性の向上や塗料の品質の安定化、防腐といったさまざまな機能を塗料に付け加える役割があります。

顔料は、塗料に色を付ける成分です。
顔料を含む色付きの塗料は「エナメル塗料」と言い、顔料を含まないものは「クリヤー塗料」と言われます。


溶剤は、塗料を薄めて塗りやすくする液体になります。
外壁で使う塗料の溶剤は、主に水(水性タイプ)かシンナー(油性タイプ)です。

塗料の種類

塗料の種類
外壁塗装で用いられる塗料には様々な種類があります。
代表的な11種類を表にまとめました。

それぞれの塗料の耐用年数・リフォーム価格は、表のとおりです。
塗料名耐用する年数リフォーム価格(㎡)
アクリル塗料5~7年1,500円前後
ウレタン塗料7~10年1,600~2,100円
シリコン塗料9~15年2,300~3,000円
フッ素塗料15~20年3,800~4,800円
ラジカル塗料12~15年2,300~3,700円
セラミック塗料17~20年5,000~20,000円前後
光触媒塗料15~20年3,500円前後
無機塗料20~25年4,500~5,500円
ナノテク塗料11~17年2,300~4,500円前後
イノセンス塗料20〜30年程度以上5,100~8,200円前後
ハイブリッド塗料13~16年前後3,400円前後

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分とした塗料で、重ね塗りがしやすく、塗装の難易度が低いです。
光沢があり容易に発色もしてくれます。

色の種類も豊富なので、多くの色の中から選択が可能です。

ウレタン塗料

ポリウレタンを主成分としている密着性が高い塗料です。
弾性を持っているため、塗装によるひび割れがしにくいのも特徴の1つになります。

以前と比べると外壁塗装に使用される機会は減ったようですが、外壁塗料の主流の塗料の1つであることに変化はありません。

シリコン塗料

シリコン系やアクリルシリコン系合成樹脂を主成分とし、外壁などによく塗られています。
防汚性・撥水性が高く、天気や気温の変化に対する抵抗力も強いため、外壁塗装に適しているでしょう。

フッ素塗料

蛍石を原料とし、フッ素樹脂が配合された塗料で、耐久性に優れた塗料です。
価格は他の塗料に比べると高い傾向があります。
紫外線による色あせや、劣化が進行するのを抑えることが可能です。

ラジカル塗料

高耐候酸化チタンと光安定剤などが配合された塗料です。
様々な外壁との相性が良く、カビなども付きにくい塗料になっています。
塗装も行いやすく、職人からの評判も良いです。

セラミック塗料

セラミックビーズや天然石などの鉱物を配合した塗料です。

光触媒塗料

塗料には酸化チタンが含まれており、日光に反応して汚れを分解する効果があります。
雨によって分解された汚れは流れるため、メンテナンスの手間を減らすことが可能です。

無機塗料

無機物を配合している塗料です。
火事の際にも燃焼しにくく、雨や紫外線が原因で外壁が劣化する可能性が低くなります。
カビなども育ちにくいです。

ナノテク塗料

ナノテクノロジーを駆使し、環境に配慮した塗料です。
合成樹脂の配合を可能な限り控えているため、防汚性・変色しにくい性質があります。

しかし、他の塗料と比較すると、取り扱いができる業者が少ないようです。

イノセンス塗料

イノセンス塗料は、純度100%のピュアアクリル樹脂と白いピュアカルシウム砂を配合したものを原材料としている塗料です。
アメリカの老舗企業が開発した塗料で、耐久性や耐候性に優れた外壁塗料になっています。

ハイブリッド塗料

ハイブリッド塗料は、柔軟性の高い有機塗料と防汚性が高く劣化しにくい無機塗料を混ぜ合わせることで、それぞれの強みを活かした塗料です。
光沢が持続しやすく、汚れにくいのが特徴になります。


外壁塗装する塗料の種類について
\地元の塗装業者に相談したい!/

塗料の種類は、塗装箇所や外壁材の種類などでも変わる?

塗装する場所や下地の状況、周辺環境、作業の段階、外壁材の種類によっても使用する塗料は変わってくる可能性があります。
以下で、詳しく説明しているので、確認してみてください。

塗装箇所・状況

塗装箇所・状況
塗装する場所に屋根・雨戸・シャッター・樋は含まれていませんか?

例えば屋根にはペンキ(オイルペイント、OP)や合成樹脂調合ペイント(SOP)は使わないので注意が必要です。

続いて、下地の状況や周辺環境をみてみましょう。

ヒビや破損などの修繕が要るなら、弾性力が高い下塗り塗料が必要です。

住宅密集地であれば油性塗料吹き付け塗装は使いづらくなります。

● 飛散対策が必要 ⇒ 吹き付け塗装が使いづらい
● 臭い対策が必要 ⇒ 溶剤にシンナーが使いづらい

作業段階

作業段階
外壁塗装では、3工程にわけて塗るのが一般的です。
それぞれの役割は下塗り中塗り上塗りで違います。

まず最初に行う下塗りの目的は、主に以下の3つです。

● 塗料が下地に染み込むのを防ぐため
● 下地の細かいキズや穴を埋めるため
● 下地と中塗り・上塗り塗料をよく密着させるため

下塗り用の塗料は下地の状態中塗り・上塗り塗料の相性によって決まります。

代表的な下塗り用塗料とその特徴は、以下のとおりです。
下塗り用塗料にも様々な種類があり、適材適所で選ばれています。
下塗り塗料の種類特徴
シーラー
(プライマー)
・下地(外壁仕上げ材など)と中塗り・上塗り塗料との密着力を高める。
・塗料が下地に染み込むのを防ぐ。
バインダー・下地と中塗り・上塗り塗料との密着力を高める。
・金属やプラスチックなど吸い込みが少ない下地に使う。
フィラー・ややシーラーより密着力が弱い。
・下地の細かな傷や穴を埋め、凹凸面を平滑に近づける。
微弾性フィラー・シーラーとフィラーの機能を併せ持つ。
サーフェイサー・下地の細かな傷や穴を埋め、凹凸面を平滑に近づける。
・上塗り塗料の発色を良くする。
プライマーサフェーサー
(プラサフ)
・プライマーとサフェーサーの機能を併せ持つ。

一方、中塗りや上塗りは仕上げ塗料とも呼ばれ、一般的には同じ種類の塗料が使われます。
塗装の目的は、以下のとおりです。

● 外壁を保護するため
● 色で家のデザイン性を高めるため

外壁材の種類

外壁材の種類
外壁材にも様々な種類があります。
ここでは代表的な外壁材に関して、それぞれに適した塗料と塗装方法をまとめました。
ご自宅の外壁材はどれに当てはまるのか、確認してみてください。

窯業系サイディング

窯業系サイディングに適している塗料は、アクリル塗料ウレタン塗料シリコン塗料フッ素塗料光触媒無機塗料などです。

塗装は、外壁の耐久性を高める効果があり、雰囲気を変えずに塗装できるクリヤー塗装や、色を新たに付けて塗装する多彩色塗装などがあります。

金属系サイディング

金属系サイディングには、フッ素塗料シリコン塗料を使用することが多いです。

塗装は大まかに、高圧洗浄を行って汚れを落とした後、下塗りし、中塗り・上塗りをするという流れで行われます。

下塗りに使う塗料は、基本的に錆びの防止に適したものです。

木質系サイディング

塗料はウレタン塗料シリコン塗料が使われることが多いです。
塗装では下地調整後にクリヤー仕上げまたは塗りつぶし(エナメル)仕上げなどの仕上げ塗りを行います。

クリヤー仕上げは、主に染料の着色ワニスの塗装といった作業です。

塗りつぶし仕上げでは、一般的に合成樹脂調合ペイントの塗装などを行います。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塗装が基本的に必要ない製品になっています。
その理由は、素材に顔料が含まれているため、色褪せてしまうことが通常は考えられないからです。

製品の中には、30年間のメーカー保証が付いたものもあります。

コンクリート

塗料には、撥水剤カラークリヤーが使われることが多いです。
工法には撥水剤塗布カラークリヤー工法などがあります。

ALC

塗料には、フッ素塗料シリコン塗料を使うことが多いです。
塗装は、大まかに高圧洗浄→下地補修→養生作業→下塗り→上塗りという流れで行われるので、外壁にクラックがある場合は下地補修の段階で補修してもらいましょう。

モルタル

モルタルの塗装には主に、ウレタン塗料シリコン塗料フッ素塗料アクリル塗料が使われます。
塗装の仕上げ方は主に、ローラー塗装吹き付け塗装左官仕上げの3つです。

タイル

塗装は、無色のクリヤー塗料を使用し、クリヤー塗装をすることが多いです。
クリヤー塗装を行うことによって、タイルのつや出しなど、美観の向上を期待できます。


外壁塗装する塗料の種類について
\地元の塗装業者に相談したい!/

外壁塗装で適切な塗料や工法の種類を選ぶには

外壁塗装で適切な塗料や工法の種類を選ぶには
最後に、外壁塗装で使う塗料の選び方をご紹介します。

塗料は下地の種類、状態、あるいは環境によって使えないものもあるので、まず計画を立て、使える塗料を見きわめてから進めることが大切です。

塗料を選定するときは、以下の3つに注目しましょう。

● 色と光沢度(艶)
● 耐用年数
● 機能

計画を立てる

外壁塗装をするときは、まずいくらぐらい使えるのか予算計画を立てます。

その際、以下のことを把握しておきましょう。

● 塗装箇所
● 下地の状況
● 周辺環境
● 次回の塗り替え

また計画をする際には、足場工事の有無も把握しておきましょう。
足場を設置した場合には、屋根など外壁以外も塗り替える方が多いからです。
家全体を塗装するのか、一部分だけなのか、しっかりと考えましょう。

優先順位を決める

計画を立てた後は、予算の中で優先順位をつけて選択肢をしぼりこんでいきます。

費用、デザインや色合い、耐久性、日程など優先順位をつけてみましょう。

施主が覚えておくべきことは

施主は基本的に、塗装場所ごとの外壁塗装方法塗料の種類などを選ばなければなりません。

外壁塗装方法には主に、刷毛塗り・ローラー塗り・吹き付け塗装があり、これらの方法は塗装する場所によって向き・不向きもあります。

外壁塗装用の塗料は前述した通り、樹脂・顔料・添加剤・溶剤などを混ぜて作られているのですが、それぞれの成分にも種類があり、組み合わせで耐用年数や機能が変わるので、よく確認してから選ぶようにしましょう。

選択がとても複雑に思えますが、「見た目」「耐用年数」「付加機能」にわけて考えると選びやすくなるので、おすすめです。

まとめ:外壁塗装にはさまざまな種類や選び方がある!

まとめ:外壁塗装にはさまざまな種類や選び方がある!
この記事では、適切な施工方法や塗料の種類/選び方について解説しました。
事前に外壁塗装についてしっかりと把握しておくことは大切ですが、不明な点も多々出てくると思います。

あとは塗装業者とよく相談して、疑問が残らないように進めることが肝心です。
丁寧に対応してくれる信頼できる塗装業者や塗料メーカーを選ぶようにしましょう。


最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。

外壁塗装に用いられる塗料には色々な種類があると思いますが、違いはありますか?
価格や耐用年数、主成分や特徴などさまざまな違いがあり、中には耐用年数が約20年違う塗料もあります。
詳しくは、こちら
住宅密集地で塗装を行う場合、気を付けたほうがよいことはありますか?
臭いの対策が必要な塗料や、飛散の対策が必要な工法もあるので、注意しましょう。
詳しくは、こちら

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