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「モルタル外壁の塗装をできるだけ安く抑えたい」「費用相場が知りたい」「劣化を防ぐ塗装方法が知りたい」モルタル外壁の塗り替えをお考えの方は、このように悩むことも多いでしょう。モルタル外壁は、新築後に定期的にメンテナンスや塗装を行う必要があります。今回の記事では、モルタル外壁の塗装の費用・手順・おすすめの色を紹介しています。基礎知識を持っておくことで、塗装の失敗を避けられるでしょう。
モルタル外壁の耐用年数は、30年程度です。
一方で、モルタル外壁の塗装の耐用年数は、塗料によっても異なりますが5~15年ほどです。
塗装の耐用年数に合わせて定期的にメンテナンスや塗装直しを行うことで、モルタル外壁の寿命を延ばすことができます。
また、モルタル外壁に劣化症状が見られた場合も、メンテナンスを行うようにしましょう。
モルタル外壁で塗装メンテナンスが必要な劣化症状は、以下の4つです。
● カビやコケなどの汚れ
● クラック(ひび割れ)
● チョーキング
● 膨れ
それぞれの劣化症状について、症状や対処法を具体的に解説していきます。
上記の劣化症状が出たら、外壁の耐用年数に関わらずメンテナンスを行うようにしましょう。
雨風や排気ガスの影響で、外壁にカビやコケなどの汚れがだんだんと目立つようになります。
外壁の汚れを放置していると、剥がれなどの劣化症状が進んでしまいます。
そのため、定期的に外壁をチェックし、カビやコケが発生したら掃除をするようにしましょう。
>> 外壁のコケを掃除する方法は?予防法や業者に洗浄・塗装を依頼する場合の費用についても解説
>> 外壁の汚れはどうやって落とす?目立ちにくくする方法を解説!
外壁の汚れを落としてもまたすぐ汚なくなってしまうようであれば、外壁の塗膜が劣化している可能性が高いです。
早めに外壁塗装業者に塗り替えの相談をしましょう。
クラックとは、ひび割れのことで外壁に線のように現れます。
クラックを放置していると、雨漏りや外壁劣化の原因になります。
塗装するなどして早めに補修を行いましょう。
チョーキングとは、塗料の顔料が劣化し、白い粉として浮かび上がってくることです。
手で壁を触ると、白い粉がつきます。
チョーキングが起きた場合は、高圧洗浄でしっかりと洗い落としたり、塗装し直したりする必要があるでしょう。
外壁の膨れは、外壁の内部に水が入り込んだり、塗装時の乾燥時間が不十分だったりした場合に起きます。
塗装時の乾燥時間が不十分なまま上塗りをしてしまうと、内部に残された水分が気化して外壁の膨れとなって現れます。
膨れを放置していると外壁の腐食が進んでしまう恐れがあるため、劣化した部分を剥がして再塗装する必要があります。
さっそく業者を探してみる
モルタル外壁を塗装する際のポイントは、以下の2つです。
● 定期的にメンテナンスを行う
● 腕のよい業者に塗装を依頼する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
モルタル外壁に汚れや小さなひび割れなどの傷ができたら、メンテナンスを行い外壁の劣化を防ぎましょう。
モルタル外壁は主にセメント・砂・水でできているため耐久性に優れていますが、汚れや傷を放置していると耐用年数が低下する傾向があります。
外壁の掃除や補修などのメンテナンスは、外壁劣化を防ぐためにも定期的に行いましょう。
モルタル外壁塗装は専門技術を必要とするため、仕上がりのよさは職人の技術によって変わってきてしまいます。
依頼する際には信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者選びのポイントは、以下の3つです。
● 訪問営業を行う業者には注意する
● 相見積もりで選ぶ
● 資格を保有している
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
訪問営業をしている会社は、トラブルが多い傾向があるため注意しましょう。
特に、過度な値引きキャンペーンを勧めたり、外壁劣化の不安を煽るような発言をしたりする訪問業者は要注意です。
悪徳業者はこちらが素人だと思って、さまざまな手口を使って契約させようとします。
訪問営業で来た業者がよい印象だったとしても、すぐに依頼をするのは避け、ほかの業者と比較したり情報を調べたりしてから依頼する業者を選ぶようにしましょう。
業者を選ぶ際は、相見積もりして他社と比較し、信頼できる業者に依頼しましょう。
相見積もりとは、同じ条件で複数の業者に見積もり依頼をすることです。
最低でも3社に見積もりを依頼しましょう。
相見積もりすることで工事の費用相場を知ることができます。
また、見積書では費用の内訳もきちんと記載されているかもチェックしておきましょう。
塗装業者は資格や免許がなくても開業できるため、資格を保有している場合は優良な業者の可能性が高いです。
塗装業者が保有していて安心できる資格には、以下のような資格があります。
● 塗装技能士
● 外装劣化診断士
● 雨漏り診断士
● 足場の組立て等作業主任
それぞれどのような資格か、簡単にご紹介します。
「塗装技能士」とは、国家資格のひとつで、塗装に関する基礎知識と技術を持っていると証明できる資格です。
実務経験がなければ受験できず、実技試験もあるため、塗装技能士を保有する職人の塗装技術レベルは高いといえます。
「外装劣化診断士」とは、住宅の劣化状況を診断し、補修について的確なアドバイスを行うための資格です。
「雨漏り診断士」とは、住宅の雨漏りの状況を診断し、原因を確認して補修について的確なアドバイスを行うための資格です。
雨漏りは補修方法を間違えると再発する可能性が高いため、雨漏り診断士の診断を受けることをおすすめします。
「足場の組立て等作業主任」とは、足場の設置と解体を安全に行うよう指導・管理をするために必要な資格です。
外壁塗装では、きれいに外壁が仕上がることだけではなく、業者がケガなく安全に作業できることが大切なポイントです。
そのため、足場の組立等作業主任の資格を保有している業者は、塗装の仕上がり以外に安全面から考えても信頼できるといえます。
30坪の一戸建てのモルタル外壁の塗装にかかる費用相場は、およそ60~100万円です。
費用相場には、足場の設置費用などもすべて含まれています。
30坪の一戸建ての場合、外壁面積はおよそ120~130m²として計算しています。
費用の内訳を分かりやすく一覧表にしました。
ただし、住宅のつくりや業者によってかかる費用は異なるため、依頼する際にはきちんと内訳を確認するようにしましょう。
工程 | 費用 (1m²あたり) | 費用(30坪あたり) |
---|---|---|
足場の設置 | 700円 | 83,000 円前後 |
高圧洗浄 | 300円 | 36,000円前後 |
養生 | 300円 | 36,000円前後 |
下地処理 | - | 20,000円前後 |
塗装費用 | 3,000円 | 357,000円 |
工事で使う塗料の総額 | 20~60万円 (1工事あたり) | 200,000~600,000円 |
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モルタル外壁はひび割れが起こりやすいため、塗装には弾力性のある「弾性塗料」がおすすめです。
弾性塗料には以下の3つの種類があります。
● 単層弾性塗料
● 微弾性塗料
● 複層弾性塗料
それぞれの塗料について、特徴や使用するメリット・デメリットなどを解説していきます。
単層弾性塗料は、外壁に「弾性シーラー」という下塗り材を塗り、その後に2回の上塗りを行います。
弾性シーラーには、上塗り材を密着させ、ムラのない塗装に仕上げるという特徴があります。
塗装回数が3回で済む
仕上がりがきれい
弾性や強度は3種類の弾性塗料の中で一番低い
微弾性塗料は、外壁に「微弾性フィラー」という下塗り材を塗り、その後に2回上塗りを行います。
微弾性フィラーは、粘度が高く上塗り材とよく密着し、下地を整え強化するという特徴があります。
塗装回数が3回なので費用が安く抑えられる
下地のひび割れを予防できる
複層弾性塗料に比べると強度や耐久性は落ちる
複層弾性塗料は、外壁に「弾性シーラー」を塗り、その後に中塗り2回、上塗り2回の計5回塗装を行います。
3種類の弾性塗料の中でも特に弾力性が高いため、モルタル外壁のひび割れを防ぎたい方におすすめです。
外壁の強度がかなり高くなる
5回塗りのため費用が高くなる
弾性塗料3種類について、以下ではわかりやすく表にまとめました。
種類 | 塗装回数 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
単層弾性塗料 | 3回 | ・塗装回数が3回 | ・強度が低い |
微弾性塗料 | 3回 | ・費用が安い | ・複層弾性に比べると強度が低い |
複層弾性塗料 | 5回 | ・強度が高い | ・費用が高い |
また、外壁塗装で使われる塗料には以下の4種類があります。
● アクリル塗料
● ウレタン塗料
● シリコン塗料
● フッ素塗料
「アクリル塗料」は、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。
カラーバリエーションが豊富で扱いやすいことから人気の外壁塗料でしたが、劣化やひび割れといった症状が起きやすく、近年の外壁塗装ではあまり使われなくなりました。
>> 外壁のアクリル塗料とは?ほかの塗料の違いや特徴を解説!
「ウレタン塗料」は、ウレタン樹脂を主成分とした塗料です。
密着性と弾性が高いことから耐久性にも優れ、ひび割れなどを防ぐ効果が期待できます。
>> ウレタン塗装(塗料)の特徴・メリット/デメリット・費用相場について解説!
「シリコン塗料」とは、シリコン樹脂で作られた合成樹脂が主成分の塗料のことです。
弾性があり耐久性も高く、外壁塗装では人気の塗料となっています。
>> シリコン塗料の特徴などを解説!外壁塗装の業者がおすすめしてくるのはなぜ?
「フッ素塗料」は、主成分となる合成樹脂にフッ素樹脂を使った塗料です。
4種類の塗料の中でも耐久性が1番高く、耐用年数も長いです。
また、汚れにくく、光沢が長持ちするため外観を長く美しく保つ効果が期待できます。
それぞれの塗料の耐用年数と費用を一覧表にしてまとめました。
種類 | 耐用年数 | 費用 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 3~8年 | 1,000~1,800円 |
ウレタン塗料 | 5~10年 | 1,500~2,500円 |
シリコン塗料 | 8~15年 | 1,800~3,500円 |
フッ素塗料 | 12~20年 | 3,000~5,000円 |
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モルタル外壁の家の色は、クリーム色や白にするケースが多いです。
周辺環境と調和しやすく、モダンな印象を演出できるグレーも人気です。
>> グレーの外壁にするメリット・デメリットは?失敗を防ぐためのポイントも解説!
また、モルタル外壁の家は模様のデコボコがわかりやすく、汚れも付着しやすいため、汚れが目立ちにくいベージュなどの明るい色で塗装するのもおすすめです。
モルタル外壁の塗装手順は、以下の通りです。
● 足場の設置
● 高圧洗浄
● 養生
● 下地処理
● 下塗り
● 中塗り・上塗り
塗装の工程それぞれで具体的にどのような作業を行うのか解説していきます。
塗装の手順を知っておくことで、手抜き工事を見抜きやすくなるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
モルタル外壁塗装では、高い位置の塗装も行うため、作業がしやすいように足場の設置を行います。
足場を設置しないまま外壁塗装を行うと、塗り残しや塗料の飛散などにつながることがあります。
また、職人が安全に塗装作業するためにも、丁寧に足場を設置することが重要です。
外壁についたコケやカビなどの汚れを高圧洗浄機で除去します。
汚れが残ったままの外壁で塗装すると、塗装状態が悪くなり、外壁の耐久性も落ちてしまいます。
そのため、外壁の汚れを高圧洗浄でしっかりと洗い落とすことが大切なポイントです。
高圧洗浄後の外壁は塗料の密着性が上がり、塗装がきれいに仕上がるだけでなく、外壁の耐久性も維持しやすくなります。
モルタル外壁の塗装の際には、高圧洗浄は必須と考えてよいでしょう。
養生とは、塗料の飛沫を防止するためにビニールやテープなどで周囲を保護することです。
職人が丁寧に塗装していても、風の影響でどうしても塗料が飛散して窓ガラスや植木鉢、車などを汚してしまう恐れがあります。
養生をきちんと行うことで、塗料の飛沫の心配をせず塗装に集中できます。
外壁塗装では「仕上がりのよさは養生にある」ともいわれるほど、大切な手順のひとつです。
また、ご近所トラブルを避けるためにも、モルタル外壁塗装の際にはしっかりと養生を行う必要があります。
下地処理とは、塗装する前にケレン(ヘラなどを使って古い塗装を剥がす作業)や外壁の傷の補修を行うことです。
古い塗装をしっかりと剥がしてから新しい塗料を塗装することで、外壁の剥がれを防ぎます。
>> 外壁塗装時にケレン作業は、なぜ必要?費用なども詳しく説明!
また、外壁のひび割れなどの傷には、「コーキング」という弾性のある補修剤での補修が必要です。
外壁についた傷を補修しないまま塗装すると、外壁の劣化を早め、雨漏りの原因にもなります。
>> 外壁のコーキングの費用は?具体的な補修方法についても解説!
下地処理をきちんと行わないと、外壁と塗料の密着性が低下します。
塗料の密着性が低いと、見た目の悪さだけでなく、外壁の耐久性も低くなるため、塗装前には丁寧な下地処理が必要です。
外壁と塗料がしっかりと密着するよう、下塗り材を塗ります。
モルタル外壁の下塗り塗装では、ひび割れ防止のためにも「弾性塗料」を使用します。
下塗りが乾燥したら中塗りを行い、十分乾燥させてから上塗りを行います。
中塗りと上塗りは、同じ塗料を使うことが基本です。
2回塗装することで、色ムラを防ぎ、厚みのある外壁に仕上がります。
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モルタル塗装の仕上げ方には、以下の3つの方法があります。
● ローラー塗装
● 吹き付け塗装
● 左官仕上げ
それぞれの種類について、具体的な塗装方法やメリット・デメリットなどを解説していきます。
ローラー塗装とは、スポンジ状のローラーを使って塗装する方法です。
塗料の飛沫が少なく、均一に塗れるため仕上がりがきれいなことがメリットです。
デメリットには、外壁に塗装による模様がつけられないことや、場所によってはローラーが使えないことが挙げられます。
吹き付け塗装とは、スプレーガン(圧縮した空気によって塗料を吹き付けられる道具)を使って塗料を外壁に吹き付けて塗装する方法です。
吹き付け塗装ではさまざまな模様を楽しむことができますが、塗料が飛散しやすいというデメリットもあります。
また、モルタル外壁の吹き付け塗装には、以下の3つの仕上げ方があります。
● スタッコ仕上げ
● リシン仕上げ
● 吹き付けタイル仕上げ
それぞれの模様の仕上がり方や、メリット・デメリットなどを解説していきます。
スタッコ仕上げとは、モルタル外壁にスタッコを吹き付け、表面がデコボコとした厚さのある外壁に仕上げる方法です。
スタッコはセメントと塗料に骨材を混ぜた塗料で、耐久性が高いため耐用年数が約10年と長くなります。
また、高級感のある外壁に見えるようになるのも、スタッコ仕上げのメリットの一つです。
しかし、デコボコとした表面に汚れが付着しやすいというデメリットもあります。
リシン仕上げとは、モルタル外壁にリシン(塗料の中に小さな骨材を混ぜた塗料)を吹き付けして細かいデコボコを作る特徴的な仕上げ方法です。
スタッコ仕上げよりも薄めの外壁に仕上がります。
リシン仕上げはほかの仕上げ方に比べて塗料の価格が安いため、工事費用を抑えられます。
また、通気性もあるため湿気が気になる日本の住宅にはおすすめです。
デメリットは、薄い外壁塗装となるためクラック(ひび割れ)が起きやすいことです。
吹き付けタイル仕上げとは、「複層仕上げ塗材」を3回塗装し滑らかでデコボコとした外壁に仕上げる方法です。
複層仕上げ塗材とは、弾性がある塗料で、骨材が入っていないため乾燥後に触れても手触りがよいことが特徴です。
吹き付けタイル仕上げは、弾性があるためひび割れしにくくさまざまな模様に仕上げることができますが、汚れが目立ちやすいことがデメリットです。
左官仕上げとは、職人がコテやハケなどを使って外壁に模様をつけていく方法で、味のある模様をつけられることがメリットです。
ただし、左官仕上げは職人の技術が完成度に大きく影響するということを覚えておきましょう。
モルタル外壁の塗装を行う場合は、外壁の劣化症状や塗料の耐用年数をチェックしながら塗装を検討しましょう。
また、メンテナンスと塗装方法によって、モルタル外壁の寿命は延ばすことができます。
モルタル外壁の寿命をできるだけ延ばしたいのであれば、定期的なメンテナンスと腕のよい業者を選ぶことが大切なポイントです。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
モルタル外壁の塗装のポイントは何ですか? |
---|
劣化を防ぐために定期的なメンテナンスを行うこと、資格を保有する腕のよい業者に依頼することです。 |
モルタル外壁の塗装費用の相場は、いくらくらいですか? |
一戸建て(30坪)のモルタル外壁を塗装する際の費用相場は、60~100万円程度です。 |
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