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モルタルとはセメント+砂+水を練り合わせたもの!コンクリートとの違いや用途について解説

更新日:
道路への左官工事

建築や建設の業界で良く使用される「モルタル」。普段の生活では耳慣れない言葉のため、コンクリートと同じ材料だと思っている人も多いのではないでしょうか。今回はモルタルとコンクリートの違いをはじめ、モルタルの用途やメリット・デメリットなどを解説します。「モルタルとコンクリートの違いを知りたい方」や「家造りにモルタルを使いたいと思っている方」にとって本記事の内容は参考になるので、ぜひご覧ください。

この記事の目次

  • 1モルタルとは「セメントと砂と水を混ぜた材料」
  • 2モルタルとコンクリートの違いは「砂利」が含まれているかどうか
  • 3モルタルの用途
  • 4住宅にモルタルを使うメリット
  • 5住宅にモルタルを使うデメリット
  • 6【DIY必見】モルタルの作り方
  • 7モルタルはコンクリートと近い材料

モルタルとは「セメントと砂と水を混ぜた材料」

左官工事をする職人

モルタルとは「セメントと砂と水を混ぜた材料」です。

一般的なモルタルは、普通セメント(ポルトランドセメント)に砂を加えて水で混ぜます。
セメントと水を混ぜ合わせることで、モルタルはペースト状の粘り気のある材料になります。

コンクリートと比較して水分量が多いため、乾燥による収縮が大きくヒビが入りやすいのが特徴です。
ヒビ割れは発生しやすいですが、意匠性や耐熱性の高さから外壁などに使用されます。

またモルタルに使う砂は、荒目(5mm以下)・中目(3mm以下)・細目(0.6mm以下)に分かれており、それぞれの用途に合わせて配合していきます。

モルタルとコンクリートの違いは「砂利」が含まれているかどうか

タイルの接着

モルタルとコンクリートの大きな違いは砂利が含まれているかどうかです。

モルタルは砂利を含まない一方、コンクリートは砂利を含みます。
砂利の有無によって、強度や耐久性が大きく異なってきます。

モルタルとコンクリート、セメントペーストを構成する材料や特徴を次の表にまとめました。

モルタル
【材料と配合率】
細骨材(砂)・セメント・水が6:2:1

【特徴】
モルタルはセメントの割合が多く、砂利を含まないため、コンクリートよりも強度が低く、耐久性も劣ります。
しかし、粘り気が強く細かい仕上げに適しているため仕上材として使われます。
コンクリート
【材料と配合率】
粗骨材(砂利)・細骨材(砂)・セメント・水が4:3:1.5:1.5

【特徴】
配合率や砂利の量によって強度が決まります。
砂利を含んでいるため、モルタルよりも強度が高く耐久性も優れています。
そのため、コンクリートは道路や橋などの土木構造物によく使用されます。
セメントペースト
【材料と配合率】
セメント・水が7:3

【特徴】
接着剤のような役割を果たすため、タイルの張り付けなど使用されます。
クラック(※)が発生しやすく、単体で壁などの構造体を作ることはできません。

※クラック:建物の外壁や内壁などに発生するひび割れや亀裂のこと。

モルタルの用途

モルタル職人の手元

モルタルは意匠性が高いため、仕上げ材としてよく使われます。

ここではモルタルの用途について詳しく解説します。

内外壁の仕上げ

モルタルはマットな質感が魅力で、内外装の仕上げとして人気があります。

左官職人の手作業で施工され、デザインの自由度が高いです。
タイルや壁紙のような継ぎ目がなく、シームレスでナチュラルな仕上がりとなります。

住宅の外壁や内壁を、モルタルで施工した後に防水塗装を施すことで、防水性や耐久性を向上できます。

また、モルタルに柄や色を混ぜ込めば、おしゃれな壁にすることも可能です。

たとえば、天然石や木目などの柄を混ぜ込むと自然の風合いを演出できます。

>> モルタル外壁仕上げ材ジョリパットの特徴とは?

ブロックやレンガの接着剤

モルタルはブロックやレンガなどの接着剤に使用されることもあります。

ブロックやレンガは単体で積み上げても強度が弱いため、モルタル接着で隙間を埋めることによって強度を向上させます。

また、タイルや石材を壁や床に貼りつける場合も、モルタルで下塗りしてから貼りつけることで、タイルの接着力を高め、剥がれを防止できます。

モルタルを接着剤として使う場合は施工が簡単で、ガーデニングの塀やDIYなど幅広い使い方が可能です。

ただしモルタルを接着剤として使う場合は、適切な量を均一に塗布する必要があります。


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住宅にモルタルを使うメリット

外壁に左官工事をする職人

続いて、住宅にモルタルを使うメリットについて3つご紹介します。

耐久性がある

モルタルは耐久性に優れているので住宅の仕上げ材に適しています。

モルタルは再塗装や補修などのメンテナンスを施すことで、約30年ほど使い続けることができるといわれています。

またモルタルは不燃材料でもあるため、内装制限がある建物でも使用できます。

耐久性だけでなく耐火性も兼ね備えているため、幅広い用途に対応できるというのも魅力のひとつです。

デザイン性が高い

モルタルはデザイン性が高く、さまざまな色や模様を表現できるというメリットがあります。

モルタルの施工方法によって、質感や風合いが異なりさまざまな表情を出せます。

シンプルな平滑壁面や凹凸壁面、石目調の壁面などデザインの選択肢の幅が広いといった特徴があります。

仕上げをオリジナルのデザインにすることも可能なため、理想の雰囲気に沿った空間を演出できます。

施工性が高い

モルタルは施工性が高く扱いやすいといったメリットがあります。

家具の造作や小物などのDIYでも簡単に使えるような、水を入れて混ぜるだけのインスタントモルタルも販売されています。

ただし、住宅の壁など施工範囲が広い箇所は職人技が必要となってるためご注意ください。

住宅にモルタルを使うデメリット

ヒビが入ったモルタルの外壁

住宅にモルタルを使うデメリットを3つ解説していきます。

ひび割れや汚れが目立ちやすい

モルタルはひび割れを起こしやすく汚れが目立ちやすいデメリットがあります。

モルタルの原料であるセメントは、性質として水と混ぜると固まりますが、乾燥すると収縮します。

この収縮によって、モルタルにひび割れが発生しやすくなるのです。

また、表面がザラザラしているため汚れがつきやすく、明るい色のモルタルだと目立ってしまいます。

>> 外壁のクラック補修が必要な理由や手順とは?

メンテナンスが必要になる

モルタルの美しさを長く保っていくにはメンテナンスが必要になってくるので、費用や労力がかかります。

モルタルのメンテナンスは10年を目安にしましょう。

これは外壁材塗装に使用されることの多いウレタンやシリコン塗料の耐用年数が関係しており、10年経過すると撥水性や防水性が失われていくためです。

またメンテナンスの費用は、モルタル外壁の場合60〜100万円程度かかります。

>> モルタル外壁を塗装する費用・手順を詳しく解説!

職人の技術が必要になる

住宅の壁や天井などは左官職人の技術が必要なため、専門の業者を手配する必要があります。

しかし大工や左官などの建築職人は年々減少しているため、人手が足りず施工期間が長くなったり費用が高くなったりする場合があります。

住宅にモルタルを使用したい場合は、事前に施工会社に確認するといいでしょう。
施工会社に相談することで、施工期間や費用、納期などの情報が得られます。

また、施工会社の実績や口コミなども参考にして、信頼できる会社を選ぶことが大切です。


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【DIY必見】モルタルの作り方

モルタル

最後にDIYする際に必見のモルタルの作り方について解説します。

セメントと水を混ぜると時間経過とともに徐々に固まっていくので、準備を整えておくことが大切です。

必要な材料を計算し道具を準備する

モルタルを作るにあたっては、まず必要な材料と道具を準備しなければなりません。

モルタルの基本的な配合比は、重量比で砂6:セメント2:水1です。

また、DIYで少量作る場合には、計量カップなどで量って作るといいでしょう。

道具はトロ舟と呼ばれる混ぜ合わせる容器とスコップが必要です。

あわせてセメントは超アルカリ性なのでゴム手袋や軍手など手を保護する道具も準備しましょう。

材料を混ぜる

砂とセメントを混ぜる

トロ舟にセメントと砂を入れて、スコップでよく混ぜ合わせます。

セメントと砂をしっかりと混ぜ合わせることで、モルタルの強度が向上します。

混ぜあわせたものに水を入れる

次に、水を少しずつ加えて練り合わせていきますが、加える際は様子を見ながら行いましょう。

水が多すぎると、モルタルが固まりにくく作業に時間がかかります。

反対に水が少なすぎると、よく混ぜ合わせられないのでモルタルになっていない部分が出てきます。

そして必要分量の水を入れ終わったら完成です。

出来上がったモルタルはコテやヘラを使ってムラがないように塗り広げましょう。

モルタルは乾燥すると硬くなりますが、完全に乾燥するまでには24〜48時間程度かかります。

完全に乾燥するまでは、モルタルを触ったり、荷重をかけたりしないように注意しましょう。

モルタルはコンクリートと近い材料

バケツに入ったモルタル

本記事ではモルタルとコンクリートの違いをはじめ、モルタルの用途やメリット・デメリットなどを包括的に解説してきました。

モルタルとコンクリートは、原料砂利が入っているかいないかだけで、材料としては非常に近く建築に使用されるという点ではほとんど変わりません。

しかし材料性質が違うため、モルタルは主に内外装の仕上げに、コンクリートは構造材に使われるなど用途が異なります。

モルタルとコンクリートの違いを理解した上で、ぜひ家造りにモルタルを検討してください。

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