申し込み
「ハイブリッド塗料がどんな塗料かわからない」このような悩みをお持ちではないでしょうか。近年よく耳にする「ハイブリッド塗料」は、歴史が浅く、どんなものかよくわからない方が多いようです。耐用年数が長いといったメリットだけでなくデメリットも知ったうえで選ばないと、後悔するかもしれません。今回は、ハイブリッド塗料について、以下の内容を詳しく紹介します。記事を読んでいただければ、ハイブリッド塗料について理解したうえで、使用するかの判断ができるようになるでしょう。
ハイブリッド塗料とは、主に有機塗料と無機塗料を混ぜ合わせて作られる、両者の特性をあわせ持つ高性能な塗料を指します。
>> 外壁塗装に使用する無機塗料とは?他の塗料との違いなど、詳しく解説!
塗料にはアクリルやウレタン、シリコン、フッ素など多くの種類があり、それぞれ長所と短所があります。
たとえばアクリルやウレタンなどの、樹脂を主成分とする有機塗料は、柔軟性が高いものの経年劣化しやすいことが特徴です。
>> ウレタン塗料のメリット・デメリットは?特徴も解説!
>> シリコン塗料の特徴は?おすすめのメーカーも紹介します!
>> 外壁塗装に使うフッ素塗料とは?特徴や価格も解説!
対してガラスや石、セラミックなどの鉱物が主成分の無機塗料は、汚れに強く劣化しにくいメリットがありますが、柔軟性が低くヒビ割れしやすいのがデメリットとなります。
ハイブリッド塗料は両者を組みあわせることで互いの欠点を補完し、長所を活かすことができるようにした塗料です。
有機塗料と無機塗料の混合割合は、メーカーの製品ごとに異なります。
有機塗料と無機塗料の長所をあわせ持つハイブリッド塗料には、以下の3つのメリットがあります。
・有機塗料よりも耐用年数が長い
・硬い無機塗料に柔軟性を加えられる
・光沢が長続きする
それぞれ詳しく解説します。
ハイブリッド塗料は、耐久性の高い無機成分を含むため、紫外線の影響を受けやすい有機塗料よりも耐用年数が長いことがメリットです。
ただし有機塗料と無機塗料の配合割合や、使われている成分によって耐用年数は異なります。
>> 外壁塗装の耐用年数は、どのくらい?塗料や外壁ごとに紹介します!
たとえばエスケー化研株式会社が販売している「エスケープレミアムシリコン」の期待耐用年数は、14〜16年です。
エスケープレミアムシリコンは、塗料の劣化を促進するラジカルの発生を制御する、無機酸化物をシリコン塗料に混ぜ合わせたハイブリッド塗料になります。
>> プレミアムシリコンとは?特徴や費用相場なども詳しく説明!
>> ラジカル塗料とは?メリット・デメリットも詳しく説明します!
アクリルシリコン樹脂に特殊セラミックビーズが配合された、株式会社日進産業のガイナ(GAINA)の耐用年数は、15〜20年程度です。
一般のアクリル塗料の耐用年数が3〜8年、シリコン塗料でも7〜15年とされていることを考えると、ハイブリッド塗料の耐用年数の長さがわかります。
さっそく業者を探してみる
無機塗料に有機成分を混ぜ合わせることで、柔軟性を加えられることもハイブリッド塗料のメリットです。
鉱物が含まれる無機塗料は耐久性が高いことが特徴ですが、塗膜が硬くヒビ割れやすいデメリットがあります。
有機成分を混ぜ合わせることで柔軟性が高まり、耐久性を保ちやすくすることが可能です。
クラックにも強くなるでしょう。
ハイブリッド塗料は、粘性が調整され均一・平らになることで、美しいツヤが出て光沢が長持ちしやすくなることもメリットです。
さらにハイブリッド塗料は親水性がある製品が多く、汚れが落ちやすいことも光沢が長続きする理由の一つとして挙げられます。
「親水性がある」という表現は、「雨水が外壁表面を覆って汚れを浮かして洗い流すこと」と考えてください。
たとえ塗膜に汚れがついても雨が降れば洗い流してくれるため、表面に汚れがたまりにくくなるのです。
耐用年数が長く、光沢を長期間保てるハイブリッド塗料ですが、以下のようなデメリットもあります。
・塗料自体が高額なものがある
・施工経験の少ない業者が多い
どのような内容か、詳しく解説していきます。
ハイブリッド塗料は高品質であるぶん、種類によっては高額になることがデメリットです。
セラミックを配合した断熱塗料などは、とくに高額になりやすい傾向があります。
たとえば代表的な断熱塗料である、株式会社日進産業のガイナ(GAINA)の費用相場の目安は、3,800〜5,500円/㎡です。
一般的なウレタン塗料の施工相場が1,500~2,500円/㎡、シリコン塗料でも1,800~3,500円/㎡であることを考えると、1.5~2倍近く高くなります。
ただしハイブリッド塗料は耐用年数が長いので、長期的な塗り替えコストまで考えるとコストパフォーマンスは悪くありません。
塗料を選ぶときには、長期的な視点で考えることも大切です。
ハイブリッド塗料は歴史が浅いため、慣れていない業者が多いこともデメリットのひとつです。
塗料の特徴や施工方法を把握していなければ、ハイブリッド塗料の効果を引き出しにくいでしょう。
ハイブリッド塗料での塗装を希望するときには、経験とノウハウのある業者を選ぶことが大切です。
さっそく業者を探してみる
ここからは、以下の代表的なハイブリッド塗料3種類を紹介します。
・ファインパーフェクトトップ
・エスケープレミアムシリコン
・ガイナ(GAINA)
それぞれの特徴、費用相場をチェックしてみましょう。
「ファインパーフェクトトップ」は、劣化を促進するラジカルの発生を制御する「無機酸化物」をアクリル塗料に混ぜ合わせることで耐久性を上げた塗料です。
シリコングレードを超える強い塗膜を作り、さらに親水技術によって汚れを洗い流すため、塗り立ての美しさを長く保ちます。
一般的なアクリル塗料の耐用年数が3〜8年とされているのに対し、ファインパーフェクトトップは耐用年数が10〜13年と長いことも特徴です。
・設計価格:3,110〜3,680円/㎡(3回塗り/仕上げの種類による)
※設計価格は、日本ペイント株式会社 建築用塗料・外装仕上げ塗材 設計価格表2020-2021より引用
「エスケープレミアムシリコン」は、エスケー化研株式会社が販売しているハイブリッド塗料です。
無機酸化物の表面を、高緻密無機シールド層・高緻密有機シールド層でダブルガードすることで、劣化を促進させるラジカルの発生をさらに抑えることができます。
さらに超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂が、劣化因子を捕捉することにより、塗膜の劣化の進行を抑制することが可能です。
・設計価格:2,050円/㎡(2回塗り)
※設計価格は、エスケー化研株式会社 エスケープレミアムシリコンより引用
「ガイナ(GAINA)」はアクリルシリコン樹脂をベースとし、特殊セラミックビーズを80%も高配合させた代表的な断熱塗料です。
特殊セラミックビーズが塗装表面を覆うことにより、熱を反射・屈折させて断熱します。
夏の熱い空気を遮断するだけでなく、冬の冷気の入り込みや室内の暖かい空気の流出を防ぐこともガイナの特徴です。
・費用相場:3,800〜5,500円/㎡
ハイブリッド塗料は歴史が浅いことから、塗装経験のある業者はあまり多くありません。
そのため効果を最大限に引き出すためには、ハイブリッド塗料の塗装経験が多い業者を選ぶことがなによりも大切です。
見積もりを依頼するときには、複数の業者に「相見積もり」を取り、適正料金を見極めるようにしましょう。
その際ハイブリッド塗料について、特性やメリット・デメリットを詳しく説明してくれる業者を選ぶと安心です。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
ハイブリッド塗料のメリットを教えてください。 |
---|
「粘性が調整されて平たくなることで、ツヤが出て、光沢が長持ちしやすくなる」といったメリットがあります。 |
ハイブリッド塗料の商品がいくつかありますが、どれも効果や耐用年数は同じくらいですか? |
商品によって設計価格に1,000円/㎡ほど差があったり、効果もそれぞれ違ったりします。 |
ハイブリッド塗料を使った塗装は、どんな業者に依頼してもよいでしょうか? |
ハイブリッド塗料は、比較的新しい塗料のため、使った経験がない業者もいるので注意しましょう。 |
無料
さっそく業者を探してみる
LINEお友達登録で
遮熱塗料は、太陽光を反射して、屋根温度の上昇を防ぐ効果があります。そのため、室内の温度を快適に保ってくれる塗料として、屋根に使われることが多く人気な塗料です。こ...
断熱塗料とは、外からの熱を防ぎ、室内の温度を快適に保つ効果があるため、人気の外壁塗料です。「断熱塗料の効果を知りたい」「断熱塗装したいけど、費用はどれくらいかか...
「弾性塗料ってどんな塗料なのだろう?」「弾性を選ぶメリット・デメリットって何?」弾性塗料が良いらしいとは聞いていても、その特徴やメリット・デメリットまでは知らな...
外壁塗装では性能が高い塗料の代名詞のように「セラミック」という言葉が使われます。ですが、ちゃんとセラミック塗料の特徴を理解している方は少ないのではないでしょうか...
この記事では、光触媒塗料の特徴について詳しく解説します。塗装工事をするのなら、塗り直しが少なくて済むように長持ちする塗料を選びたいですよね。汚れにくく耐久性があ...
お知らせ
LINEで友達追加していただくと、
あなたの条件にぴったりな情報を
厳選してお届けします!