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注目のラジカル制御型塗料「パーフェクトトップ」(日本ペイント)とは?

外壁塗装業界では「ラジカル制御型塗料」が施工実績のシェアを拡大中です。とりわけ、日本ペイントが販売している「パーフェクトトップ」は、国内初のラジカル制御型として発売以来注目されています。「外壁塗装するので、検討中」という方もおられるかもしれませんね。本記事では、パーフェクトトップやラジカル制御の概要をわかりやすく解説します。塗料選びで迷われてる方は、参考にしてください。

この記事の目次

  • 1パーフェクトトップの概要
  • 2パーフェクトトップの価格
  • 3パーフェクトトップのメリットとデメリット
  • 4まとめ:パーフェクトトップとは?

パーフェクトトップの概要

パーフェクトトップの概要
さっそく、パーフェクトトップやラジカル制御技術の概要をご紹介します。

パーフェクトトップとは?

「パーフェクトトップ」は2012年9月より、日本ペイント株式会社が販売している塗料です。
国内初のラジカル制御型外壁向け塗料として、その性能が注目を集めました。

もともと同社の以下の下塗り塗料が市場に定着しつつあるなか、同シリーズ用の上塗り塗料として開発・投入された商品です。

・パーフェクトサーフ(主に窯業系サイディング用)
・パーフェクトフィラー(主にコンクリート・モルタル用)
・パーフェクトプライマー(主に鉄部用)


パーフェクトトップは、耐用年数が長いことで注目されています。
では、従来の塗料と比べてどれくらい違うのでしょうか。

一般的に外壁用塗料の耐用年数は、主成分である「樹脂」の種類によって大きく変わります。
以下に、主な樹脂の耐用年数をあげてみましょう。
塗料耐用年数
アクリル樹脂塗料5~7年
ウレタン樹脂塗料8〜10年
シリコン樹脂塗料10〜15年
フッ素樹脂塗料15〜20年
パーフェクトトップはアクリル樹脂系塗料でありながら、シリコン樹脂並みに長持ち(耐用年数:10〜15年)すると言われています。
この「耐用年数の長さ」を支える技術が、ラジカル制御なのです。

ラジカル制御とは?

つづいて「ラジカル」とは何か、「ラジカル制御」がどんな技術なのかご紹介します。

塗料は先述の樹脂の他に、顔料と添加材を混ぜて作ります。
顔料と添加材は、それぞれ以下の役割をはたします。

・顔料 ⇒ 色を付ける成分
・添加材 ⇒ 劣化防止や遮熱などの機能を付加する

塗料の白系顔料にふくまれる酸化チタンという成分は、紫外線によりラジカルという物質を発生します。

この「ラジカル」は塗料中の樹脂を分解してしまうので、塗膜劣化の原因になります。
ラジカル制御塗料は、酸化チタンを保護層で包むことでラジカルの発生を抑えているのです。

なお、ラジカルは何でも分解してしまう性質があり、外壁に付着した汚れを分解する光触媒技術にも使われています。

パーフェクトトップの特徴

パーフェクトトップは、ラジカル制御技術によってラジカルの発生を制御しています。
その結果、アクリル樹脂系塗料でありながらシリコン樹脂塗料並みの高い耐候性を持っています。

さらに塗料の粘性と表面張力を制御することで、高作業性も実現しました。
この制御技術は「ポリマーハイブリッド技術」と呼ばれ、以下のメリットがあります。

・塗装時にローラーが塗料を吸い込みやすく、塗装感が軽い
・塗料が跳ね返りにくく、ローラーによる塗料飛散が少ない
・不均一な素地面の隠蔽性が高く、高光沢を得ることができる

パーフェクトトップは、ラジカル制御技術とポリマーハイブリッド技術、パーフェクトシリーズの下塗り塗料を使うことにより、従来品に比べ美しく長持ちします。

防藻・防カビ性も優れているので、塗装外観を保持するのに適した塗料と言えます。

パーフェクトトップの仕様

つづいて、パーフェクトトップの仕様をご紹介します。

パーフェクトトップは「1液水性型」のアクリル系樹脂塗料です。
希釈するのに水を使い、現場で硬化剤を混ぜることなく塗ることができます。

このシリーズの上塗り塗料が他にもあるので、あわせてご紹介しましょう。
塗料名概要
パーフェクトトップ・1液水性ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料
パーフェクトトップローズ・1液水性ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料
施工開始から2週間ほどバラの香りがする
ファインパーフェクトトップ・ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料
・溶剤(油性)塗料
パーフェクトセラミックトップ・水性2液形セラミックハイブリッド超高耐候超低汚染無機系塗料
・耐久性の高い無機タイプ
水性塗料であるパーフェクトトップはシンナーを使わないので、比較的嫌な臭いがしません。
パーフェクトトップローズは、バラの香りを付加することでさらに作業しやすくなっています。

より耐久性が高めるため、希釈剤にシンナーを使うもの(ファインパーフェクトトップ)や無機系のもの(パーフェクトセラミックトップ)もあります。

あまり下地(塗装面)を選ばずいろいろな外壁に塗れるのも、パーフェクトトップの特徴のひとつです。
用途推奨下塗り材
・モルタル
・コンクリート
ニッペ パーフェクトフィラー
・窯業系サイディングボード
・ALCパネル
ニッペ パーフェクトサーフ
・一般鉄部
・ステンレス金属系サイディングボード
ニッペ パーフェクトプライマー
パーフェクトトップは、以下の2つの容量で販売されています。

・4kg(約23~36㎡塗れる)
・15kg(約88~136㎡塗れる)

耐用年数は、推定10~15年。
2012年発売の新し塗料なので、実績が定まるのはこれからです。

パーフェクトトップの色見本

パーフェクトトップの色見本
パーフェクトトップの色見本は、日本ペイントの公式サイトで確認できます。

ただし、モニターで見る色と実際の色は異なります
面積によっても印象が変わるので、施工時は塗装業者に大きめの見本を作ってもらいましょう。

また、パーフェクトトップは、艶(つや)の種類が豊富です。
艶も程度によって印象が変わるので、可能な限り見本を見たうえで選択しましょう。

以下、パーフェクトトップで表現できる光沢度(艶の種類)です。

・つや有り
・5分つや
・3分つや
・つや消し

外壁塗装では、オフホワイト系が人気です。
パーフェクトトップも、おそらく同じような傾向にあると思われます。

ラジカル制御は、淡い色に対して効果的です。
オフホワイト系を採用したい方は、パーフェクトトップを検討してみましょう。

パーフェクトトップの価格

つづいて、パーフェクトトップの施工価格の目安をご紹介します。
まずはメーカーが設計した、いわば「メーカー希望小売価格」から表にしてみましょう。
工程下地(塗装面)価格(税別)
下塗り:パーフェクトサーフ
中・上塗り:パーフェクトトップ
窯業系サイディング3,000円/㎡
下塗り:パーフェクトフィラー
中・上塗り:パーフェクトトップ
コンクリート、モルタル2,930円/㎡
実際の塗装工事の施工価格は、施工業者によってバラつきがあります。
三度塗り合計で、おおよそ「2,100円~2,700/㎡(税別)」ぐらいが目安になります。

パーフェクトトップのメリットとデメリット

パーフェクトトップのメリットとデメリット
つづいて、パーフェクトトップの長所と短所をご紹介します。

長所(メリット)

まずは、長所からご紹介します。
パーフェクトトップには、以下のような長所があります。

・塗膜が長持ちする
・汚れにくい
・藻やカビが繁殖しにくい
・塗りやすい
・シンナーの匂いがしない
・光沢(艶)の種類が豊富

塗装用語で言うと、パーフェクトトップは「耐候性、防汚性、防藻・防カビ性、作業性」が高い塗料です。

艶をおさえて、高級感を出すこともできます。

短所(デメリット)

つづいてデメリットですが、これというものがありません。

しいてあげるとすれば「歴史が浅い」ということ。
2012年発売ですので、実際の耐用年数や性能については経過観察中です。

非ラジカル制御型のシリコン塗料と比べると?

パーフェクトトップの施工価格は、非ラジカル制御型のシリコン塗料とほぼ同じぐらい。
耐用年数は、シリコン塗料よりやや長くなると想定されています。

ですから、2つの塗料はよく比較検討されます。

シリコン塗料と比較した場合、パーフェクトトップはどうなのか。
短所と長所を表にまとめてみましょう。

なお、どちらの塗料も外壁に求められる基本的な性能はクリアしています。
長所短所
・塗膜劣化や退色が遅い
・シリコン塗料より少し長寿命が期待できる
・親水性が高く、雨で汚れを洗い落せる
・レベリング性能が高く刷毛跡が残りにくい
・塗装面(下地)の素材を選ばない
・艶(つや)の種類が豊富
・アクリル樹脂なのにほぼ同じぐらいの価格
・耐熱性が下がる
表のとおり、パーフェクトトップは(実績への不安を除けば)とても優秀な塗料だとわかります。

昨今ラジカル制御型塗料の商品数が増え、徐々にシェアを伸ばしています。
今後はもっともスタンダードな塗料になるのではないかと、期待されています。

パーフェクトトップやラジカル制御型塗料は、これからも注目です。

まとめ:パーフェクトトップとは?

まとめ:パーフェクトトップとは?
パーフェクトトップは、国内初のラジカル制御型塗料です。
2012年に日本ペイント株式会社から販売され、その性能の高さが注目されました。

パーフェクトトップは水性アクリル樹脂系塗料で、塗りやすくきれいに仕上がります
シリコン樹脂塗料を越える高い耐候性を持っていますが、施工単価はシリコン塗料並みです。

高作業性・高耐候性・コスパを兼ね備えたラジカル制御型塗料は、主流になりつつあります。
パーフェクトトップ以外にも他社からたくさんの製品が販売され、選ぶ難易度が上がっています。

まずは信頼できる塗装業者を選び、じっくり相談のうえマイホームにあった塗料を選定しましょう。
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