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「外壁材の種類にはどんなものがあるの?」「外壁材の価格はいくら?」いざ外壁リフォームをしようと思っても、どんな外壁材を選べばよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は人気のある主要な外壁材の特徴や相場ランキングをご紹介します。カバー工法、張り替えリフォームなどを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
外壁材の種類は大きく8つに分類されます。
性能やコスト、メンテナンス頻度などそれぞれ変わるので、1つずつご紹介します。
窯業系サイディングは、セメントに混和材や繊維質を混ぜた材料を板状に形成したものです。
現在の外壁材の主流になっています。
デザイン性や機能性に優れている、価格が安いなどの特徴があるため、導入しやすい外壁材の1つです。
色柄が豊富で、タイル調やレンガ調などそのまま仕上げ材として使用できます。
しかし、窯業系サイディング自体に防水性がないため劣化しやすく、基本的にこまめなメンテナンスや塗装が必要です。
窯業系サイディングのメンテナンス頻度は約8~12年、単価は3,500~5,000円/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
金属サイディングは、アルミニウムなどの金属板を加工して作られる外壁材です。
>> 住宅がアルミの外装でも塗装できる?費用やDIY可能かどうかも解説!
ほかの外壁材と比べて非常に軽く、窯業サイディングの4分の1、モルタル外壁の10分の1の重さとなっており、建物への負担が少ないのが特徴です。
また、断熱性に優れているので、寒い地方で暖房の効率を上げたい場合に効果が期待できるでしょう。
ただし、金属を使用しており、衝撃によるへこみや温度変化による変形が起こりやすいため、基本的に定期的なメンテナンスが必要です。
金属系サイディングのメンテナンス頻度は約10~15年、単価は4,000~6,000円/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
木質系サイディングは、素材に無垢の木材を使用した外壁材です。
時間が経つにつれて天然木ならではの味わいが増し、ぬくもりがあるデザインが得られます。
ただ、木材を使用するため火に弱く、準防火地域では木質系サイディングの使用が制限されている場合があるため、覚えておきましょう。
また木材は水に弱く、腐食や変色につながってしまいますので、塗膜が劣化する前に定期的な塗り替えをすることが大切です。
木質系サイディングのメンテナンス頻度は約7~10年、単価は5,700円~9,300円程度/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
樹脂系サイディングとは、塩化ビニール樹脂を使用したサイディングボードです。
塩化ビニール樹脂とは主に、約60%が天然塩で、約40%は石油を原料とする、プラスチックのことを指します。
腐食やひび割れが起きにくく、燃えにくい性質があるのが特徴です。
また、窯業系サイディングの10分の1程度の重さなので、建物への負担も少なくなり、地震の被害も最小限に抑えてくれるでしょう。
しかし、耐火性能が低かったりカラーバリエーションが少なかったりすることもあり、国内の外壁材の中でも1〜2%しか使われていません。
樹脂系サイディングのメンテナンス頻度は約10~20年、単価は5,700円~9,300円程度/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
コンクリートとは、砂や水などをセメントと混ぜて固めた建材です。
断熱性や遮音性、耐震性、耐久性など総合的に優れており、さらにデザインの自由度が高いことが特徴となっています。
強度やコスト面、施工のしやすさからも建築構造物の用途は幅広く、コンクリートは世界で「水」の次に使用されている材料です。
しかし、塗膜の剥がれやひび割れが発生しやすいので、定期的なメンテナンスが大切になります。
コンクリートのメンテナンス頻度は約15~20年、単価は3,000~10,000円/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
ALCパネルは、軽量気泡コンクリートと呼ばれている外壁材で、重さは通常のコンクリートの4分の1程度になります。
とても軽い素材でありながら、強度が高く耐火性や耐熱性に優れており非常に優秀な外壁材です。
建築物の構造材料として、戸建住宅や高層ビルの外壁、屋根、床までさまざまな用途で使用されています。
耐久性はありますが、防水機能がないため、ほかの外壁材や塗装で防水性を保っていくことが基本的には必要です。
ALCパネルのメンテナンス頻度は約10~15年、単価は7,000~15,000円/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
モルタルとは、セメントと砂、水などを練り合わせてできた外壁材です。
使い勝手がよく、住宅の仕上げ用素材や、タイルやレンガを張るときの下地材に使用します。
また、デザイン性がとても高く、色を変えたり表面の仕上げを変えたりといった、モルタルでしか表現できない仕上がりが可能です。
ただし、ひび割れや汚れで劣化しやすいといったデメリットがあるため、適度なメンテナンスが必要でしょう。
モルタルのメンテナンス頻度は約5~10年、単価は1,500~4,000円/㎡を目安に考えておいてください。
タイルは、粘土を板状にして焼き固めた素材です。
ほとんど給水しないうえに汚れにくいため、お風呂場の壁や床などで多く使用します。
タイル自体が非常に硬く、傷がつきにくく耐久性に優れているので、経年劣化がほとんどありません。
しかし、施工不良や劣化が原因で、浮きや剥がれが生じる可能性があるため、外壁タイルの施工を得意としている業者を選ぶ必要があります。
タイルのメンテナンス頻度は約10~15年、単価は7,000~9,000円/㎡を目安に考えておくとよいでしょう。
>> 外壁タイルの基礎的な知識を知りたい!メンテナンス方法なども詳しく説明!
| デメリット | メンテナンス頻度 | 単価 | |
---|---|---|---|---|
窯業系サイディング | ・機能性やデザイン性が優れている | ・防水性がない | 8~12年 | 3,500~5,000円 |
金属サイディング | ・軽量 | ・へこみや変形が起こりやすい | 10~15年 | 4,000~6,000円 |
木質系サイディング | ・断熱性が優れている | ・腐食や変色しやすい | 7~10年 | 5,700円~9,300円程度 |
樹脂系サイディング | ・軽量 | ・耐火性がない | 10~20年 | 5,700円~9,300円程度 |
コンクリート | ・断熱性や遮音性、耐震性が優れている | ・ひび割れしやすい | 15~20年 | 3,000~10,000円 |
ALCパネル | ・軽量 | ・防水性がない | 10~15年 | 7,000~15,000円 |
モルタル | ・防火性が優れている | ・ひび割れしやすい | 5~10年 | 1,500~4,000円 |
タイル | ・耐久性が優れている | ・浮きや剥がれが生じやすい | 10~15年 | 7,000~9,000円 |
外壁材の中で、特に安価な傾向があるのは、以下の外壁材です。
1位:モルタル 1,500~4,000円程度
2位:窯業系サイディング 3,500~5,000円程度
3位:金属系サイディング 4,000~6,000円程度
外壁材をできるだけ安いものにしたいと考えている方は、上記の外壁材の特徴を参考にして、よりご自身の住宅に合ったものを選ぶとよいでしょう。
おすすめの業者をご紹介
外壁材を選ぶ際は、何を重視するのかが重要です。
重視するポイントごとにおすすめの外壁材をまとめたので、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
特に強いこだわりがない方は、窯業系サイディングがおすすめです。
日本国内の外壁材で最もシェアが高く、デザインの豊富さや価格の手頃さが魅力となっています。
また、職人の技術力に左右されず品質にばらつきも少ないので、外壁材選びに悩んでいる方は窯業系サイディングがおすすめです。
機能性にこだわりたい方は、ALCパネルがおすすめです。
防火区域の壁にも使用するほど耐火性や防火性に優れていたり、耐久性、防音性にも富んでいたりと機能性に特化した外壁材となっています。
継ぎ目が劣化しやすいですが、注意深くメンテナンスを行えば長期間張り替えがいらない可能性が高く、新築で採用されることも多いです。
初期費用をできるだけ安くしたい方は、モルタル、窯業系サイディングがおすすめです。
● モルタル:1,500~4,000円(1㎡あたり)
● 窯業系サイディング:3,500~5,000円(1㎡あたり)
建物によって費用は変わるものの、ほかの外壁材と比べて安価に施工できるでしょう。
ただし、メンテナンス時期は5~12年程度と短い傾向があるので、注意が必要です。
耐久性やメンテナンス性を重視したい方はタイルがおすすめです。
タイルの耐用年数は半永久的な傾向があったり、汚れやカビを定期的に落としたりと簡単な手入れをするだけで長持ちします。
ほかの外壁材に比べ初期費用がかかってしまいますが、長い目で見るとコストパフォーマンスが高い外壁材です。
和風や洋風などを問わず、自由にデザインをしたい方はモルタルがおすすめです。
モルタルは仕上げの種類が多く、どんな塗装をするかで印象が違う外壁に仕上げられるでしょう。
左官の職人が手作業で仕上げるため、品質面にばらつきが出てしまう場合がありますが、デザイン重視で選びたい方に特におすすめです。
ここで、メーカー別に外壁材で人気の商品をご紹介します。
まずは、窯業系サイディングで高いシェアのあるニチハです。
おすすめの商品は、外壁の継ぎ目部分が目立ちにくいFuge(フュージェ)という製品です。
耐久性の高い塗料を使用しているため、メンテナンスのスパンを比較的長くできます。
続いて、防汚性の高い製品が多いことで知られるケイミューです。
おすすめの商品は、セルフクリーニング機能がある光セラになります。
紫外線で汚れを分解して雨でそれを洗い流してくれる仕組みになっている高機能な製品です。
おすすめの業者をご紹介
ここからは、外壁材を選ぶときのポイントについて詳しく解説します。
外壁材は予算に合わせて選定しましょう。
外壁材は種類によって価格が異なります。
たとえば、窯業系サイディングなら1㎡あたり3,500~5,000円ですが、タイルなら7,000~9,000円程度かかります。
予算に合う外壁材をいくつかピックアップし、機能性やデザイン性を比較しながら選んでみてください。
外壁材によって耐久性が異なるため、必要なメンテナンスの頻度も違います。
外壁材ごとのメンテナンスの頻度は、以下の表を参考にしてください。
外壁材 | メンテナンス頻度の目安 |
---|---|
窯業系サイディング | 8~12年 |
金属系サイディング | 10~15年 |
モルタル | 5~10年 |
タイル | 10~15年 |
ALCパネル | 10~15年 |
なるべく耐久性の高い外壁材を使いたい場合は、金属系サイディングやタイル、ALCなどを検討しましょう。
外壁材は頻繁に交換できるものではないので、選ぶときにはデザイン性も意識しましょう。
使用する外壁材の色やツヤ感、質感によって、家の外観の印象が大きく変わります。
見本やシミュレーションを参考にし、お気に入りのデザインをよく検討してみてください。
個性を出したい場合は、ツートンカラーがおすすめです。
人が住む建物にとって外壁材は、なくてはならない存在です。
外壁材には以下の3つの役割があります。
● 建物を守る
● 室内環境を整える
● 外観にデザイン性をもたせる
具体的にチェックしていきましょう。
外壁は、室内を雨風や冷気、紫外線から守ってくれるので、外の気候関係なく快適に過ごせます。
また、地震や火事などの災害から家を保護する役割もあるため、基本的には以下のような機能が必要です。
● 耐震性
● 防火性
● 防水性
● 防風性
自然災害が多い日本だからこそ、災害に強い素材や構造が求められるでしょう。
外壁には、遮熱性や遮断性、遮音性の3つの性能が大切になってきます。
冷暖房の効率や使用する頻度は、外に面している外壁や屋根、窓の素材が重要です。
外壁の遮熱性や遮断性が低ければ、夏は暑苦しく冬は凍えるほどの寒さで過ごさなければなりません。
ほかにも、外の騒音を遮断し、気にせず静かに過ごせるのは、外壁には遮音性能があるからです。
外壁があるおかげで、暑さや寒さ、騒音から室内環境を整えてくれます。
屋根に比べて目に入りやすい外壁は、建物の印象を大きく左右する大切な要素といえるでしょう。
外壁のデザイン雰囲気は、外壁材の種類によって大きく変わりますので、理想の住まいに合わせた外壁材を選ぶのも大切です。
なかなか外壁材を決められないときは、まずは重視したいポイントを明確にしましょう。
デザインを優先したいのか、メンテナンスを楽にしたいのかなど、重視する点は人それぞれです。
もしこだわりがなければ、窯業系サイディングがオススメです。
日本の住宅で使用されている外壁材の70%以上が窯業系サイディングなので、多くの住宅に使われている分信頼でき、デザインも豊富にあります。
信頼できる業者の意見も聞きながら、自分の希望にもっとも近い外壁材を探してみてくださいね。
今回は、外壁材の種類や選び方をご紹介しました。
外壁材はたくさんの種類や特徴があり、簡単に選ぶのは難しいかもしれません。
安価な外壁材を選んでしまうと、頻繁にメンテナンスが必要だったり自然災害などで家を傷めてしまったり、初期費用以上にコストがかかる可能性があります。
そのため、見た目や初期費用だけでなく、機能面やメンテナンス性も見極めて選びましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。
おすすめの外壁材は、ありますか? |
---|
用途などにもよりますが、例えば初期費用を安く済ませたい方には「モルタル」などの外壁材がおすすめです。 |
人気の外壁材の商品を教えてください。 |
外壁の継ぎ目があまり目立たないニチハのFugeなどがおすすめです。 |
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