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「サイディングの種類にはどんなものがあるか知りたい」「サイディングの施工にかかる費用相場はいくらだろう」外壁をサイディングで施工したいとお考えの場合、こうお悩みになることも多いでしょう。サイディングの種類は、主に4つです。この記事では、サイディングのそれぞれの種類の特徴や施工価格などを詳しく解説していきます。また、おすすめのサイディングも紹介しているので、外壁材をどれにしようかお悩みの方もぜひチェックしてみてください。
サイディングは、素材別に主に以下の4つの種類に分けられます。
・窯業系
・樹脂系
・金属系
・木質系
それぞれの種類の特徴を解説していきます。
どのタイプのサイディングを施工しようかお悩みの方は、特徴をチェックして外壁材選びの参考にしてみてください。
窯業系サイディングとは、セメントや繊維質などを混ぜ合わせてつくられる外壁材のことです。
強度が高く、防火性に優れています。
また、耐震性にも優れており、大規模な地震が発生した地域の外壁では、剥離や脱落がほぼ見られなかったという報告もあるほどです。
さらに、デザインが豊富で質感もよいため、人気があります。
新築戸建て住宅の外壁材の中で、窯業系サイディングの国内シェア率は70%以上です。
ただし、窯業系のサイディングは吸水性が高いため、定期的に塗装して防水性を維持する必要があります。
樹脂系のサイディングは、主に北米で施工されている外壁材です。
アメリカ国内でのシェア率は、およそ50%になります。
樹脂系のサイディングの原料は、塩化ビニル樹脂です。
塩害や寒さにも強く、耐久性が非常に高いため沿岸地域や寒冷地にもおすすめの外壁材になります。
デメリットは、選べるデザインが少なく、施工実績を持つ業者が少ないということです。
現在、国内のシェア率は1%ほどとなっています。
樹脂系のサイディングを施工したい方は、業者に実績の有無を確認しましょう。
金属系サイディングは、アルミニウム合金、またはガルバリウム鋼板といった金属素材でできた外壁材です。
国内でのシェア率は10%ほどとなっています。
割れにくく耐久性に優れており、金属の特徴でもあるシックで落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がるので人気です。
また軽量なため、外壁のカバー工法をする際に選ばれることが多くあります。
しかし、金属素材なのでキズがつきやすかったり、サビが発生したりする可能性がある点がデメリットです。
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木質系サイディングは、木質素材を主原料にした外壁材です。
天然の木質素材を使用しているため、断熱性が高く、ぬくもりのあるやわらかな印象を与える外壁となります。
使用する木材によっては高額となる点がデメリットです。
さらに、雨や雪、湿気などに弱いため、短いスパンで塗装して防水性を維持する必要があるのも木質系の欠点といえます。
サイディングの施工にかかる費用相場を、施工方法や種類別に詳しく紹介します。
サイディングの主な施工方法は、張り替えとカバー工法です。
サイディングを張り替える場合の費用は、およそ170~250万円が相場になります。
>> サイディングの張り替えの費用は、いくらくらい?他の施工方法との比較も紹介!
既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねるカバー工法では、およそ100~220万円が費用相場となります。
また、サイディングの種類別の価格については、以下の表を確認してみてください。
サイディングの種類 | 価格(1㎡あたり) |
---|---|
窯業系 | 3,500~5,000円 |
樹脂系 | 5,700~9,300円程度 |
金属系 | 4,000~6,000円 |
木質系 | 5,700~9,300円程度 |
サイディング外壁をきれいに維持するためには、状況によって以下のような4つのメンテナンスを行います。
・シーリング補修
・塗装
・交換(張り替え)
・カバー工法
それぞれの方法の具体的な内容を解説していきましょう。
サイディング外壁の目地に施工されているシーリングは、定期的に補修してきれいに整えましょう。
シーリングは外壁の隙間を埋めるために施工されているものです。
弾性のある充填剤で、防水性や気密性に優れています。
シーリングは経年によって劣化してしまうため、メンテナンスが必要です。
一般的に、サイディング外壁のシーリング補修は打ち替えという方法で行われます。
打ち替えは、既存のシーリング部分をすべて外して、新しい充填剤を施工することです。
シーリング補修には打ち増しという方法もあります。
打ち増しは、既存のシーリングの上に新しい充填剤を注入していく方法です。
耐久性がやや劣るので、劣化箇所への施工は避けたほうがよいでしょう。
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外壁が色あせていたり、チョーキング現象が発生したりしている場合、塗装で補修することをおすすめします。
色あせやチョーキングは見た目にも悪いだけでなく、外壁の塗装面の劣化症状なので、早めにメンテナンスするようにしましょう。
サイディング外壁を塗装する際は、まずは高圧洗浄で汚れを洗い落として、下地を調整します。
下塗り後に、中塗りと上塗りを行ってしっかりと乾燥させれば、基本的に外壁の塗装は完了です。
>> 外壁のチョーキング現象とは?補修の費用や予防方法なども紹介!
>> 外壁塗装の費用は、いくらくらい?徹底解説!
>> 塗装工事の下塗り「シーラー塗装」とは?単価の相場なども詳しく説明!
外壁材の耐用年数が経過しそうだったり、破損がひどかったりする場合は、交換(張り替え)工事を行うのがよいでしょう。
交換(張り替え)工事では、既存の外壁材を撤去して、新しくサイディングを設置します。
外壁を張り替える際は、基本的に下地の補修や防水シートの交換も可能なため、建物の耐久性をさらに向上させることもできるでしょう。
外壁材の破損の程度が低い場合は、基本的にカバー工法でサイディングを施工できます。
カバー工法は既存の外壁材の上からサイディングを被せて設置するため、費用を抑えたり工期を短くできたりする可能性が高いです。
また、外壁が二重構造になるため、遮音性や断熱性が上がるメリットも期待できます。
ただし、外壁内部の劣化をきちんと見極めないと、すぐに交換工事が必要となるでしょう。
外壁をカバー工法で施工できるかは、業者に相談して確認してみてください。
サイディングの種類別のおすすめ外壁材を紹介します。
4種類のうちどのタイプのサイディングを施工するか決めたけれど、商品について知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
窯業系のサイディングでおすすめの商品は、プラチナコート30です。
ニチハ株式会社が販売するプラチナコート30は、高い耐候性を持つ外壁材になります。
表面を有機塗料でコーティングしており、色あせやひび割れが発生しにくい点がメリットです。
技術力に自信があるため、外壁の変色や色あせに対して30年保証を設けています。
ただし、沖縄県での施工は保証対象外となったり、保証書発行に条件があったりするので、ご注意ください。
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樹脂系のサイディングでは、WALLーJがおすすめです。
旭トステム外装株式会社が販売するWALLーJは、色あせしにくく耐久性などにも優れている外壁材になります。
表面の部分的な変色、色あせに対して30年保証が用意されているのも嬉しいポイントです。
また、塩害や凍害にも強い外壁材となっています。
カラーは淡色系からシックな色合いまであり、どれも落ち着いた雰囲気で使いやすい素材です。
金属系のサイディングのおすすめ商品は、アイジーサイディングです。
アイジーサイディングは、アイジー工業株式会社が販売しています。
金属素材でありつつサビにくい外壁材です。
アイジーサイディングの表面には耐食性に優れたガルバ鋼板が使用されており、沿岸地域の住宅の外壁にもおすすめできます。
また、遮熱性フッ素樹脂塗装でコーティングされているため、室内に熱が侵入しにくく快適に過ごしやすいでしょう。
夏の電気代を抑えたいというご家庭におすすめの外壁材です。
木質系のサイディングでおすすめの外壁材は、大和屋サーモアッシュです。
大和屋株式会社が販売する大和屋サーモアッシュは、見た目にも美しく、高温乾燥させているため、湿気などにも強い外壁材となっています。
カビが生えにくいため、木質系でありながら交換するスパンも長いです。
木質系のサイディングを選びたいけれど、メンテナンスの手間を減らしたいという方におすすめの外壁材になります。
サイディングは種類ごとに、それぞれ異なる特徴を持ちます。
デザインもさまざまなので、建物や環境に合ったお好みのタイプを選びましょう。
また、サイディング外壁をきれいに維持するためにはメンテナンスが適宜必要です。
美観を維持するためにも、定期的に点検を行い、必要であれば補修するようにしましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
サイディングの種類には、どんなものがありますか? |
---|
「窯業系」「木質系」などさまざまな種類があり、国内のシェア率が70%以上のものから、わずか1%程度のものまであります。 |
サイディングは種類によって、価格が変わりますか? |
サイディングは種類によって価格が異なります。 |
サイディング外壁のメンテナンス方法には、どのようなものがありますか? |
「塗装」「交換(張り替え)」などの方法があります。 |
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