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住宅のアルミ部分は塗装可能!工事手順や費用、DIYについて解説!

更新日:
住宅のアルミ部分は塗装可能!工事手順や費用、DIYについて解説!

「サッシやサイディングのアルミ素材は塗装できるの?」「アルミを塗装する方法や費用は?」こういった疑問を持っていませんか?本記事では、住宅におけるアルミ素材の塗装方法や工事のタイミングなどをご紹介します。アルミの塗装タイミングや注意点を知らないと塗膜がすぐに剥がれてしまいます。失敗しないためにも、正しい施工方法をチェックしておきましょう!

この記事の目次

  • 1 アルミ素材は塗装可能
  • 2 アルミを塗装するのに適したタイミングは?
  • 3 アルミ塗装をした場合の費用と耐用年数
  • 4 住宅のアルミ素材を塗装する手順
  • 5 アルミを塗装する場合の注意点
  • 6 アルミ外装の塗装はDIYより専門業者に依頼しよう

アルミ素材は塗装可能

青い外壁に取り付けられた白枠の窓

アルミ素材の塗装は可能です。
従来は、アルミは塗料が密着しにくいため塗装が難しいとされてきました。

しかし、近年では塗装技術の向上によって、専用の下塗り塗料を使えばアルミにも塗装ができるようになりました。

アルミの塗装は下塗りが大事

塗料は鉄と木以外の材料には密着しにくい性質がありますが、アルミは表面が滑らかなため塗装をしてもすぐ剥がれてしまいます。

そのため、下処理としてサンドペーパーによる研磨で表面に細かな傷をつける必要があります。

アルミ材へ塗料を密着させやすくする専用の下塗り材を使うことで、アルミにも塗装できるようになります。

ただし、鉄や木に比べると剥がれやすい事実は変わりません。
塗装する際には細心の注意が必要です。

アルミで作られている代表的な建材・建具

アルミで作られている代表的な建材として金属サイディングの外壁、サッシ、門扉、ベランダの手すり、フェンス、カーポートがあげられる。

アルミで作られている建材・建具には、次の物があります。

● 金属サイディングの外壁
● サッシ
● 門扉
● ベランダの手すり
● フェンス
● カーポート

アルミ製品の多くは、製造時に腐食しづらくなる特殊な処理がされています。

【アルマイト処理と電着塗装】


アルミニウムは腐食しづらくするために、アルマイト処理が施されています。
アルマイト処理とは、アルミ製品を電解液の中に入れ、通電することで酸化させ、表面を酸化被膜でコーティングする技術です。


さらに、被膜内部に電気を使って塗料を染み込ませる電着塗装を行います。

表面に塗るだけの塗装よりも剥がれにくく、長い期間きれいな状態を保つことができます。

>> アルミサッシの塗装は、必要?手順など徹底解説!

ご家庭のアルミ製品を塗装する場合は、電着塗装ではなくハケなどで表面に塗料を塗ることになります。

先ほど挙げた建材・建具を塗装する場合は、素材をしっかりと確認し、アルミであれば正しい手順でしっかりと下処理を行う必要があります。

失敗を避けるには、塗装に慣れた業者に依頼するのが無難です。

アルミの塗装リフォームを
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アルミを塗装するのに適したタイミングは?

アルミ塗装のタイミングはアルミの劣化、イメージを変えたいとき

アルミの塗装に適したタイミングについて、具体的に解説していきます。

アルミの劣化が進んだとき

アルミの主な劣化症状は塗膜の剥がれ、チョーキング、酸化アルミニウム。

年数よりも重要な目安となるのが、アルミ素材の劣化状況です。
次の症状が発生していた場合は塗装を検討しましょう。

症状

特徴

塗膜の剥がれ

既に塗装している塗膜が劣化し、剥がれている状態。

チョーキング

指で触れると白い粉末がつく状態。
塗膜が劣化して顔料が露出している。

酸化アルミニウム
(表面が白くなる)

表面がサビて白い斑点ができた状態。
酸化した保護膜によって内部をサビから守ってくれるが、砂や潮風には弱く、見栄えも悪くなる。


イメージを変えたいとき

劣化はしていないけれど、サッシや門扉の色を変えたい場合も塗装のタイミングです。

元の銀色でも見栄えはよいですが、他の色にすれば外壁や屋根と調和しやすくなるでしょう。

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アルミ塗装をした場合の費用と耐用年数

白いテーブルに置かれた電卓とペン、図面など

アルミを塗装した場合の費用と耐用年数は、DIYと業者に依頼した場合で大きく異なります。

それぞれの費用と耐用年数をご紹介します。

DIYした場合の費用と耐用年数

DIYする場合の費用相場の目安は、次の通りです。
主に、道具代と塗料代がかかります。

施工内容

費用相場

アルミ外壁の塗装

50~60万円(30坪)

サッシの塗装

1〜3万円/箇所

塗装の耐用年数は1〜10年程度でしょう。
塗る人の技術力と塗料のグレードによって、耐用年数は変動します。

また、外壁は足場を設置しないと安定した作業ができません。
危険が伴う高所作業でもあるので、業者に依頼した方がよいでしょう。

>> DIYで外壁塗装をする方法!メリットデメリットを解説
>> 外壁塗装の足場工事の費用相場は?

業者に依頼した場合の費用と耐用年数

業者に依頼した場合は、費用相場の目安は次の通りです。
主に道具代と塗料代、人件費がかかります。

施工内容

費用相場

アルミ外壁の塗装

60~100万円(30坪)

サッシの塗装

2〜5万円/箇所

職人が塗料の性能を最高まで引き出してくれるため、耐用年数は塗料のグレードで決まります
耐用年数の目安は次の通りです。

塗料の種類

施工単価

耐用年数

アクリル塗料

1,000~1,800円/㎡

3~8年

ウレタン塗料

1,500~2,500円/㎡

5〜10年

シリコン塗料

1,800~3,500円/㎡

7〜15年

フッ素塗料

3,000~5,000円/㎡

12〜20年

塗装以外の工法

アルミの塗装費用をご紹介してきましたが、建材の劣化状況によってはその他の工法を検討した方がよいでしょう

外壁の場合は、築30~40年ほど経過していると内部が劣化していることがあります。
塗装だけでは対応できないため、内部の劣化箇所の根本的な修繕を行い、外壁を張り替える必要があります。

サッシの場合、劣化している窓枠を塗装するのと窓枠自体の交換費用にそこまで大きな差はありません。
アルミサッシから樹脂サッシに交換することで、断熱性や防音性の向上も期待できます。

塗装以外の工法の費用相場は次の通りです。

施工内容

費用相場

外壁カバー工法

130〜220万円(30坪)

外壁張り替え

180~260万円(30坪)

サッシ枠のみの交換費用

3~5万円/箇所

(ガラスを含む)
窓全体の交換費用

5~35万円/箇所

>> 外壁カバー工法(重ね張り)とは?
>> 外壁の張り替え費用の内訳を工程ごとに解説!

現在使用している建具・建材の劣化状況によって必要な工事が異なります。
リフォーム費用や耐用年数を比較しながら検討するとよいでしょう。

外装リフォームに詳しい業者に相談すれば、お住まいの状況に合った適切な工事を提案してくれるでしょう。

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住宅のアルミ素材を塗装する手順

アルミ素材を塗装する手順は、①下地処理、②下塗り、③仕上げ塗り。

DIY、業者ともに、アルミを塗装する基本的な手順は変わりません。

それぞれの工程について解説していきます。

①下地処理

アルミ素材の塗装において重要な工程です。
ケレン作業とも呼ばれ、サンドペーパーを使って下地の汚れ・サビ・剥がれた塗膜を落とします。

>> 外壁塗装の際に、ケレン作業は必要?費用についても徹底解説!

ケレン作業によって目に見えないほどの細かいギザギザを作ることで、塗料が付着しやすくなります。

ツルツルの表面だと塗料が密着する面積が少ないため剥がれやすいです。
しかし、ギザギザの面なら塗料が密着する面積が増えるため剥がれにくくなります。

②下塗り

下地処理をしたらプライマーを塗ります。

プライマーは、アルミ素材に塗料を密着させる透明な下塗り材です。
下塗りをしないとアルミ素材への塗装はすぐに剥がれてしまうでしょう。

>> プライマー塗装がおすすめされる理由は?種類なども解説!

③仕上げ塗り(中塗り・上塗り)

下塗りを乾燥させたら仕上げ塗装です。
仕上げでは同じ塗料を2回塗ります。

2回塗る理由は、1回だけだと十分な厚さを確保できないためです。
厚みがない塗装は耐久性が低下します。

「面倒だから1回で厚塗りすればいいのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、塗料は1回に塗れる厚さが決まっています。

決まっている厚さを超えて塗ると、塗膜に穴があくといった問題が起こり、本来の耐久性を発揮できません。

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アルミを塗装する場合の注意点

工事現場で図面を確認している男性作業員

アルミを塗装する場合は、次の4つの注意点を意識しましょう。

注意点を無視して塗装すると、工事に失敗して再塗装が必要となり、費用が無駄になるおそれがあります。

DIYでの塗装は避ける

アルミの塗装をDIYで行うことは推奨していません。
なぜなら、アルミの塗装は難易度が高く、塗膜が短期間で剥がれやすいからです。

業者だと15年もつ塗料が、DIYで工事をすると1年で剥がれるおそれがあります。
DIYで失敗してすぐに再塗装となったら、業者に依頼するよりも工事費用が高くなるでしょう。

相見積もりをして業者を探す

アルミ素材に限りませんが、塗装工事をする業者は相見積もりで選びましょう。
相見積もりとは、同じ条件で2社以上の業者に見積もりを出してもらう手法です。

相見積もりをすると費用や工程が比較できるため、より優れた塗装会社を見つけやすくなります。

アルミに適した塗料を使う

アルミを塗装する場合は、専用の下塗り塗料を使わなければ短期間で剥がれてきます。
アルミ用の下塗り塗料の例として、次のようなものがあります。

 ● 日本ペイント株式会社「パーフェクトプライマー」
 ● エスケー化研株式会社「SK#1000プライマー

基本的に業者が指定してくれますが、選べる場合は大手メーカーが販売している上記などを使えば安心でしょう。

自社施工をしている専門業者に依頼する

塗装工事は、ハウスメーカーや工務店よりも自社施工をしている塗装専門会社に依頼することをおすすめします。

なぜなら、業者が専門外の工事をする場合、自社では技術がないため2〜5割の中間マージンをとって他社に委託しているからです。
下請けとなる会社は、塗装の専門業者です。

最初から自社で工事をしている専門業者に直接依頼すれば、中間マージンがないため同じ工事品質でも費用を2〜5割ほど節約できるでしょう。

自社で工事をしている業者はホームページで確認できる場合があります。
ホームページにスタッフ紹介として職人の顔写真を掲載している場合は、雇用していると考えられ、自社施工をしている可能性が高くなるでしょう。

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アルミ外装の塗装はDIYより専門業者に依頼しよう

玄関先で会話する施工業者の男性と女性のお客様

アルミ素材の塗装は、専用の下塗り材を使えば可能です。
塗装した場合の耐用年数は、10〜15年程度と考えておきましょう。

下地処理を徹底して適切な塗装をしなければすぐに剥がれてしまうため、DIYすることはおすすめしません。

また、アルミ素材の建材の劣化具合によっては、塗装よりも新しいものに交換した方がよい場合もあります。

業者を探す場合は相見積もりをして、実績が豊富で無駄な工事をしない自社施工の会社を選ぶと費用を安くできるでしょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。

住宅の外装がアルミ素材でも塗装は可能ですか?

適切な下処理を行い、専用の下塗り塗料を使えばアルミにも塗装が可能です。(詳しくは、こちら。)

アルミ塗装をした場合の費用について教えてください。

DIYする場合の費用相場は、サッシだと1箇所あたり1〜3万円程度です。業者に依頼した場合は、サッシだと1箇所あたり2〜5万円程度です。(詳しくは、こちら。)

アルミ塗装はDIYではダメですか?

下地処理を徹底して適切な塗装をしなければすぐに剥がれてしまうため、DIYすることはおすすめしません。(詳しくは、こちら。)

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