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キレイに見えても、雨や紫外線の影響により住宅の外壁は確実に劣化しています。外壁のリフォームをしたほうがよいと思いつつ、費用が気になってなかなか実施できていない方も多いのではないでしょうか。この記事では、外壁リフォームの工法3種類の内容や費用相場、外壁リフォームを安くするコツなどを解説します。リフォーム資金の準備や業者選びの参考にしてください。
耐用年数とは、一般的な使い方の場合にメーカーや施工業者が保証できる使用限度のことです。
外壁材の耐用年数は素材によって異なり、30年程度から100年程度のものまであります。
以下の表では、外壁材の主な種類とその耐用年数・リフォーム(塗装)周期をまとめています。
外壁材 | 原料・特徴 | 耐用年数 | リフォーム(塗装)周期 |
---|---|---|---|
窯業系サイディング | 主にセメントや繊維質を混ぜ合わせた板材 | 30~40年 | 7~15年ごとに塗装・コーキング補修 |
金属系サイディング | 主に断熱効果を持つ板と金属板でできた板材 | 30~40年 | 10~15年ごとに塗装・コーキング補修 |
木質系サイディング | 主に木材から取った板を貼り付けた板材 | 36年程度 | 3~10年ごとに塗装・コーキング補修 |
樹脂系サイディング | 主に塩化ビニル樹脂でできた板材 | 38年程度 | 原則10~30年は不要 |
ALCパネル | 主にセメントや珪石、生石灰、アルミニウムの粉末などが原料の軽量気泡コンクリート建材 | 60年以上 | 10~15年ごとに塗装・コーキング補修 |
板張り(羽目板) | 板材そのものを外壁材として使用 | 100年程度 | 約5年ごとに塗装 |
土塗り | 土に藻や砂などを混ぜたもの | 環境によって大きく異なる | 汚れや傷に合わせて都度補修 |
漆喰 | 消石灰を主原料としたもの | 100年以上 | 汚れや傷に合わせて都度補修 |
モルタル | 主にセメントと砂に水を混ぜて作られたもの | 30年以上 | 築5~15年で塗装が必要 |
タイル | 主に土や砂などを焼いて成形した無機質素材 | 30~50年 | 約10年ごとにコーキング補修 |
コンクリート | 主にセメントに砂や水などを混ぜ合わせて作ったもの | 87年程度 | 約10年ごとに塗装 |
耐用年数が長くても、リフォームにより適切にメンテナンスしなければ外壁材は長持ちしません。
耐用年数だけではなくリフォーム周期もしっかり把握しておきましょう。
外壁のリフォーム工法には以下の3つがあります。
● 塗装
● 張り替え
● カバー工法(重ね張り)
塗装は、現在の外壁材の上から塗料を塗りなおす作業で、家の美観の維持、紫外線や雨風からの保護、防カビなどの機能性の付加の役割があります。
以下の表のとおり、費用相場は坪数に応じて変化します。
坪数(延坪) | 塗装面積 | 費用相場 |
---|---|---|
10坪 | 40㎡ | 約20~40万円 |
20坪 | 79㎡ | 約40~70万円 |
30坪 | 119㎡ | 約60~100万円 |
40坪 | 158㎡ | 約80~130万円 |
50坪 | 198㎡ | 約100~160万円 |
戸建て住宅の一般的な大きさである30坪の住宅では60~100万円ほどかかります。
外壁材をすべてはがし、新しい外壁材に交換するリフォームのことを張り替えといいます。
張り替える外壁材はサイディングボードが主流です。
外壁材をすべて新しくするため家の耐久性は高くなりますが、古い外壁材を撤去しなければいけない分、費用と工期がかかります。
カバー方法とは、現在の外壁材の上から新たな外壁材を貼り付ける方法です。
古い外壁を取り外したり処分したりしないため、張り替えよりも安く工事できます。
ただし、既存の外壁の種類や状態によってはカバー工法による施工ができない可能性もあります。
さっそく業者を探してみる
各工法による外壁リフォームの費用相場は以下のとおりです。
工法 | 費用相場※ |
---|---|
塗装 | 60~180万円 |
張り替え | 150~300万円 |
カバー工法(重ね張り) | 130~220万円 |
※外壁の施工面積約30坪(100㎡)~約60坪(200㎡)の場合
一般的に塗装がもっとも安く、張り替えがもっとも高くなります。
ただし、使用する塗料や外壁材の種類、耐震工事などそのほかの工事も必要な場合は相場より高くなることがあります。
外壁リフォームには以下の3つのメリットがあります。
● 家の寿命を伸ばせる
● 断熱性・防水性を高められる
● 外観を変えられる
リフォームをすれば、基本的に家の寿命を伸ばして長く住み続けられます。
外壁材は耐用年数をすぎると傷みが進み、雨漏りやシロアリなどのトラブルの原因になります。
張り替えやカバー工法により劣化した外壁材を補修すれば、新しい外壁材の分だけ家の寿命の延長が可能です。
塗装をするだけでも断熱性と防水性が向上し、より快適な居住環境になります。
防水性を高めれば雨による劣化を抑えられ、雨漏りの予防が期待できます。
また、水分の多いところを好むカビやシロアリの発生も防げるでしょう。
断熱効果のある塗料を使えば断熱性も高められ、夏は涼しく、冬は暖かい住宅にできます。
外壁のリフォームではデザインの一新も可能です。
色や外壁材を変えることで新鮮な見た目にでき、新築時のような気持ちになれますよ。
流行りを反映してみたり、既存とはまったく違う色にしてみたりして、外観の変化を楽しんでみてください。
さっそく業者を探してみる
ここからは、外壁のリフォームの手順について詳しく説明します。
● 塗装の場合
● 張り替え・カバー工法(重ね張り)の場合
塗装の場合は以下の手順でリフォームを実施します。
● 業者に見積もり依頼をして契約
● 着工一週間前にご近所に挨拶
● 仮設足場設置・飛散防止シート張り
● 高圧洗浄
● 下地処理・養生
● 塗装作業
● 点検と見直し
● 片づけ・足場撤去
● 引き渡し
塗装の場合施工期間は大体10日前後です。
ご近所への着工前の挨拶は多くの場合、施工会社がしてくれます。
ただし、騒音や臭いで迷惑をかけてしまうこともあるので、今後もよい関係を保つために場合によっては自分でも挨拶に行きましょう。
塗装作業後は塗り残しがないか、ほかの部分に塗料がついてしまっていないか業者と一緒によく確認してください。
もし気になる部分があれば遠慮なく質問しましょう。
より詳しい施工過程は、以下の記事を参考にしてみてください。
張り替え・カバー工法(重ね張り)の場合は以下の手順でリフォームを実施します。
● 業者に見積もり依頼をして契約
● 着工一週間前にご近所に挨拶
● 足場の設置
● 養生作業
● 既存外壁の撤去(貼り替えの場合のみ)
● 防水シートの設置
● 胴縁張り(骨組み)
● 土台の水切り設置
● 張り替え作業/張り付け作業
● 点検と見直し
● 片づけ・足場撤去
● 引き渡し
張り替え・カバー工法(重ね張り)の場合、引き渡しまで2~3週間程度かかります。
既存外壁の撤去や新しい外壁材の搬入などのため、車一台分程度の資材スペースが必要なことがあります。
施工に十分なスペースがあるかどうかも、見積もり時に確認してもらいましょう。
各工程の詳しい内容は、以下の記事を参考にしてみてください。
>> 外壁張り替えの費用の内訳は?工程ごとに説明!
>> 外壁カバー工法の費用は外壁材によって変わる?依頼すべきリフォーム業者についても解説!
ここで、外壁リフォームを安くするコツについて以下の4つを解説します。
【梅雨・冬に施工する】
梅雨や冬は雨と雪の影響を心配して外壁塗装を頼む人が少ない時期のため、工事費用が安くなる傾向にあります。
ただし、雨や雪が降っていると作業ができないことがあり、工期が長くなりやすい点に注意が必要です。
梅雨や冬でも外壁塗装自体は行えるので、工期が延びても構わない場合は安く施工できる梅雨・冬に依頼しましょう。
【補助金(助成金)を使う】
外壁塗装には次の2つの補助金・助成金があります。
● 省エネ住宅改修補助金
● 住宅リフォーム資金助成
受け取れる条件は自治体によって異なるので、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で自分の住んでいる地域の条件を確認してみてください。
外壁塗装の助成金や補助金は以下の記事でも解説しています。
>> 外壁塗装で助成金・補助金をもらえる条件や申請方法を解説!
【火災保険を利用する】
台風や大雨による被害を補修する場合、火災保険が適用できる可能性があります。
火災保険を使うことができれば、出費を抑えられるでしょう。
暴風により外壁が剥がれた場合やヒビが入った場合は、火災保険の利用を業者に相談してみましょう。
外壁塗装への適用実績がある業者を探してみてください。
>> 外壁塗装に火災保険を適用できる条件は?申請の手順や注意点についても解説!
【複数の業者に見積もり依頼をする】
相場を見極めた上でリフォームできるよう、見積もりは複数社に依頼しましょう。
金額だけではなく工事内容も確認し、オプションの有無なども調べてみてください。
見積もりを提出した業者の中に極端に安い業者がいれば、手抜き工事をする悪徳業者の可能性があるので慎重に検討しましょう。
自社で職人を抱えている業者なら大手よりも工事費用が3~5割安くなることがあるので、近所に地域密着型の業者がいればホームページをチェックしてみてくださいね。
さっそく業者を探してみる
ここで、外壁リフォームについてよくある質問に回答します。
● 外壁リフォームを検討する目安は?
● 外壁の劣化が気にならない場合はリフォームしなくてもよいか?
● 外壁と屋根を同時にリフォームした方がよいか?
● 外壁リフォーム工事で騒音や臭いが心配な場合はどうしたらよいか?
● 外壁の張り替え工事で確認申請は必要か?
外壁リフォームの実施は以下を目安に検討しましょう。
● 前回の外壁塗装から10年経過している
● 壁にヒビが入っている
● 外壁を触ると白っぽい粉がつく(チョーキング)
● 雨漏りがある
外壁によく使われるウレタン塗料やシリコン塗料は、10年程度で塗り替えが必要です。
まだ目立った劣化が見られなくても見えない部分に異常が出ているかもしれないので、一度業者に点検してもらいましょう。
ヒビやチョーキング、雨漏りは外壁の劣化のサインであり、放置していると住宅の内部に悪影響があります。
なるべく早めにリフォームを依頼しましょう。
劣化が気にならない場合でも、外壁は定期的にメンテナンスが必要です。
一見問題がなさそうな家でも、最後の塗装から年月が経っていればシーリングや見えにくい部分に何かしらの劣化があります。
外壁のリフォームは建物内部への雨水の侵入を防ぎ、柱や梁の腐食を予防する効果があります。
長く安全に住むために、外壁は定期的にメンテナンスを依頼しましょう。
外壁と屋根は同時にリフォームすると効率的で、費用の節約にもなります。
外壁と屋根のリフォームを別々に行うと都度足場の設置費用がかかり、業者探しや打ち合わせの手間もかかってしまいます。
負担を軽くするため、できればセットでリフォームしましょう。
騒音や臭いによる近隣トラブルが心配な場合は、菓子折りや日用品などの手土産を持って事前に挨拶回りをしましょう。
また、音や臭いが気になりやすい日時を業者にあらかじめ確認しておき、買い物や趣味などの外出の時間にあてると施主様もストレスを軽減できます。
建築基準法に適合しているかどうかを調べる「確認申請手続き」は、4号建築物(平屋や木造2階建てなど)の場合は不要です。
ただし、4号建築物ではない建物(木造3階建てや鉄骨2階建てなど)で、外壁の半分以上を張り替える場合、または下地・構造部も変更する場合は申請対象です。
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