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ウレタン防水のメリット・デメリットは?工法の種類から費用相場まで解説

更新日:
ウレタン防水後の屋上

「ベランダや屋上からの雨漏りが心配」「ウレタン防水の工事費はいくらくらいかかる?」このようなお悩みはありませんか?ウレタン防水は比較的安価で施工できる防水工事です。本記事ではウレタン防水のメリット・デメリットや工法とその費用相場について解説しています。ウレタン防水を行うことで建物の劣化を防げるので、どの工法で工事するのが最適なのか、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

  • 1ウレタン防水とは?
  • 2ウレタン防水の3つの工法と費用相場
  • 3ウレタン防水の6つのメリット
  • 4ウレタン防水の2つのデメリット
  • 5ウレタン防水の劣化症状と補修方法
  • 6ウレタン防水を長持ちさせるコツ
  • 7ウレタン防水工事の事例
  • 8ウレタン防水の特徴を理解して見積もり依頼しよう

ウレタン防水とは?

ウレタン防水工事中

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねたものを乾燥させることで防水性を高める防水工事のことです。

屋上やベランダ、バルコニーの床などに施工する防水工事の中でも、比較的安いコストで機能性が高い特徴があります。

ウレタン防水は凹凸が多い複雑な形状や狭いスペースにも施工できることから、国内では最もメジャーな防水工法です。

ウレタン防水で施工された床面は、継ぎ目がないのでフラットで滑らかな仕上がりになります。

他の防水工法と比較すると耐久年数が短い点がデメリットとして挙げられますが、改良によって徐々に改善されつつあります。

>> ウレタン塗装(塗料)はどんな場合に適している?特徴や費用相場を徹底解説

ウレタン防水の3つの工法と費用相場

ウレタン防水の業者

ウレタン防水には3つの工法があります。

工法によって費用や特徴が異なるので、違いを理解した上で工法を選びましょう。

①通気緩衝工法

ウレタン防水の通気緩衝工法
費用の相場 5,000〜8,000円/㎡
工期 4〜10日
メリット
  • 通気性がよい
  • 下地の影響を受けにくい
デメリット
  • 他の工法と比べて高額
  • 防水専門業者しか施工できない
適した場所
  • 100㎡前後の屋上
  • 広めのルーフバルコニー
  • 築年数の古い建物

通気緩衝工法は、下地に通気緩衝シートを敷き、その上からウレタン樹脂を塗っていく施工方法です。

通気緩衝シートを敷くことで、通気性が良くなり下地の影響を受けにくい点がメリットです。

3つの工法の中で最も高額ですが、その分機能性が優れています。

内部の湿気を抜くための脱気筒を取り付ける必要があるので、広い場所での施工におすすめです。

②密着工法

費用の相場 3,000〜5,000円/㎡
工期 3〜7日
メリット
  • 3つの工法の中で一番安い
  • 下地の処理が不要
デメリット
  • 湿気や水分による膨れが生じやすい
  • 下地の影響を受けやすい
適した場所
  • 新築物件の屋上
  • 家庭のベランダ

密着工法は、防水加工したい床面にウレタン樹脂を直接塗る工法です。

最もシンプルな工法なので、施工費用も安くなります。

脱気筒を取り付けなくていいので、家庭用のベランダなどの狭いスペースでの施工も可能です。

コストを抑えつつも防水対策を行いたい人におすすめします。

③メッシュ工法

費用の相場 4,000〜7,000円/㎡
工期 3〜9日
メリット
  • ヒビ割れが生じにくい
  • 下地の処理が不要
デメリット
  • 湿気や水分による膨れが生じやすい
  • 下地の影響を受けやすい
適した場所
  • 新築物件の屋上
  • 家庭のベランダ

メッシュ工法は、床面にメッシュシートを貼り付け、シートの上からウレタン樹脂を塗装する工法です。

密着工法よりもヒビ割れが生じにくい点がメリットとして挙げられます。

ただし、通気緩衝工法のような湿気対策の効果はありません。

コスト面、機能性ともに通気緩衝工法と密着工法の中間のランクに位置する工法です。

コストは抑えつつも、機能性も重視したい人におすすめします。


ウレタン防水工事に慣れている
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ウレタン防水の6つのメリット

仕上がりがきれいなウレタン防水

ウレタン防水を施すことで6つのメリットが得られます。

①比較的安い単価で施工できる

ウレタン防水は比較的安い単価で施工できます。

密着工法やメッシュ工法であれば1㎡あたり3,000〜7,000円程度の単価での施工が可能です。

安いとはいえ、定期的にメンテナンスを行えば10〜14年程度の耐久年数が見込めます。

単価が安い割に防水性や耐久性が優れている点がウレタン防水のメリットです。

②継ぎ目がない美しい仕上がりになる

ウレタン防水はローラーやコテを用いて塗装するので、継ぎ目がない美しい仕上がりになります。

シート防水の場合、シートが剥がれたり、施工不良による雨漏りしたりするリスクがありますが、ウレタン防水であれば継ぎ目がないのでシート防水のような心配がありません。

継ぎ目がないことで見た目が良くなるだけでなく、雨漏りのリスクも軽減できます。

③複雑な形状の場所にも施工できる

ウレタン防水は塗料による施工のため、段差がある箇所や直線でない複雑な形状をした箇所にも施工できます。

シート防水の場合、施工面の形状が複雑になるほど何度もシートの貼り直しが必要で、継ぎ目も多くなります。

継ぎ目が多いとシートが剥がれやすく雨漏りの原因となるので、複雑な形状への施工には向いていません。

フラットではなく、特殊な形状をした場所に施工する場合はウレタン防水がおすすめです。

④軽量なので建物への負担を軽減する

ウレタン防水は厚さが3mm程度になるまで塗料を重ね塗りする工法です。

アスファルト防水と違い、軽量なので重量による建物への負担を軽減します。

強度の強い建物での施工でなければ、ウレタン防水がおすすめです。

⑤メンテナンス費用が比較的安い

ウレタン防水の塗装費用は、他の工法よりも比較的安い点がメリットです。

ウレタン防水では、表面保護のために施工後トップコートを塗布しています。

トップコートは5年を目安に塗り替える必要がありますが、適切にメンテナンスを行えばウレタン防水自体は15年前後の耐久年数が期待できます。

ウレタン防水とその他の工法の費用相場をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

工法の種類 1㎡あたりの費用相場
ウレタン防水 3,000〜7,500円/㎡
FRP防水 4,000〜8,000円/㎡
塩ビシート防水 3,500〜7,500円/㎡
ゴムシート防水 2,500〜7,000/㎡

⑥重ね塗りができる

ウレタン防水の場合、重ね塗りができるのでメンテナンスが簡単で費用も抑えられます。

シート防水の場合、経年劣化によりシートが剥がれたり、めくれたりすることがあります。

剥がれたシートを補修するにはシート全体の張り替えが必要です。

ウレタン防水であれば補修が必要な箇所のみ重ね塗りするだけでメンテナンスが完了するので、施工にかかる手間も費用も抑えられます。

シート防水と違い、張り替えによる材料の処分費用も発生しないので、エコで経済的です。

ウレタン防水の2つのデメリット

デメリットがあるウレタン防水

ウレタン防水にはメリットだけでなく、デメリットもあります。

①職人の力量次第で仕上がりに差が出やすい

ウレタン防水は職人の手作業による施工のため、力量次第で仕上がりに差が出やすい特徴があります。

ウレタン防水は3mm程度の厚みで均一になるように塗り重ねる工法です。

均一に塗るには高い技術と経験が必要なため、経験の浅い職人が施工すると表面に凹凸ができてしまいます。

厚みが均一でないと凹んだ部分に水が溜まりやすくなるため、劣化が早まります。

ウレタン防水の施工を業者に依頼する際は、価格面だけで選ばずに、できるだけ技術面で評判のよい業者を選ぶようにしましょう。

>> 外壁塗装の業者選びで失敗しないコツ!悪質業者の手口と相談先も解説

②塗料が乾燥するまで時間がかかる

ウレタン防水はFRP防水と比べて塗料が乾燥するまでの日数が長くかかります。

戸建住宅のベランダやバルコニーを施工する場合、FRP防水であれば1〜2日で乾燥しますが、ウレタン防水の場合、季節や天候次第で3〜10日ほど施工日数がかかる点がデメリットです。

施工箇所が1週間前後使えないことを理解した上で、業者に依頼しましょう。

>> FRP防水とは?施工単価やメリット・デメリット、施工方法・耐用年数など詳しく解説!

ウレタン防水の劣化症状と補修方法

劣化したウレタン防水

ウレタン防水の劣化症状と補修方法について解説します。

雨漏り

ウレタン防水には表面にトップコートを塗布しています。

トップコートが多少傷んでも、その下の防水層が傷ついていなければ雨漏りは発生しません。

しかし、傷んだトップコートの補修を行わないまま放置しておくと防水層が傷み、雨漏りを起こす恐れがあります。

雨漏りを防ぐには約5年おきにトップコートの塗り直しが必要です。

万が一、雨漏りが発生した場合は防水層に異常がないかチェックしましょう。

防水層に異常がない場合は、軒天や室内に雨水が流れ込んでいる恐れがあります。

どこに原因があるのか点検を行い、通気緩衝工法で水蒸気を逃がす措置を取りましょう。

>> 雨漏りの原因がわからない!雨漏りしやすい箇所や対処法を詳しく解説!

防水層の亀裂

防水層は表面に施したトップコートにより保護されていますが、経年劣化や地震などによって亀裂が生じるケースがあります。

防水層の亀裂は雨漏りの原因となります。

現在、雨漏りが発生していなくても放置しておくと下地が腐食するリスクがあるので、早めにウレタン防水の再施工を依頼することが重要です。

>> 防水塗装で住宅の雨漏りを予防!塗装方法や費用を安く抑えるコツなどをご紹介!

表面のヒビ割れ

ウレタン防水の施工後、5年〜7年ほど経過すると表面がヒビ割れすることがあります。

ヒビ割れするとすぐに雨漏りするのではないかと不安になる人もいると思いますが、ひび割れは防水層ではなくトップコートと呼ばれる保護膜に生じた亀裂です。

トップコート自体は防水効果がないので、防水層に傷がなければ雨漏りはしません。

しかし、トップコートのヒビ割れを放置しておくと防水層にも傷がつき雨漏りを起こす恐れがあります。

トップコートのヒビ割れが見つかった場合は、速やかに再塗装が必要です。

塗膜の浮き・膨れ

塗膜が浮いてきたり、膨らんできたりしていたら、下地が水分を吸収している恐れがあります。

下地に水分が含まれているのは、雨漏りが原因かもしれません。

防水層に異常がないか確認し、業者に補修を依頼しましょう。


ウレタン防水工事に慣れている
\地元の塗装業者に相談したい!/

ウレタン防水を長持ちさせるコツ

ウレタン防水はメンテナンスによって耐久性を上げられます。

次の2点を意識することで、ウレタン防水を長持ちさせ、長期的な補修にかかるコストを抑えましょう。

排水口周りをこまめに掃除する

屋上にある排水溝

排水口やその周辺をこまめに掃除することで、排水口の詰まりを防げます。

排水口が詰まるとウレタンの上に水が溜まり劣化が早まるので、定期的な掃除をすることでウレタン防水が長持ちします。

色落ちしてきたらトップコートを塗り替える

再塗装したウレタン防水

ウレタン防水が色落ちしてきたら、トップコートが傷んでいる恐れがあります。

色落ちや部分的な剥がれ程度の軽微な劣化であれば、初心者でもDIYでメンテナンスが可能です。

ホームセンターやネット通販などを利用して、ベランダ用の防水塗料(トップコート)と塗装用ローラーを購入すれば、1万円程度の費用で補修できます。

ウレタン防水工事の事例

ここからは、実際にウレタン防水の施工事例をご紹介します。

どのような場面で、いくらくらいの費用がかかっているのか、仕上がりのイメージも含めて参考にしてください。

ベランダを防水仕様に施工

ウレタン防水の事例
住宅の種類 一戸建て
施工箇所 ベランダ・バルコニー
施工日数 2日間
概算費用 20万円

こちらは、ベランダをウレタン防水使用に施工した事例です。
ベランダのみの施工のため、日数は2日間で概算費用は約20万円と比較的安く短期間で完了しています。

>> この事例の詳細はこちら

ベランダ防水&ルーフマット設置

ウレタン防水の事例
住宅の種類 一戸建て
施工箇所 ベランダ・バルコニー
施工日数 3日間
概算費用 50〜100万円

こちらは、ベランダのウレタン防水に加えてルーフマットの設置もされた事例です。
ウレタン防水をするついでに、気になっていた箇所の施工も終わらせれば効率が良くなります。
概算費用はルーフマットの設置費も足した料金です。

>> この事例の詳細はこちら

ウレタン防水塗膜と外壁塗装

ウレタン防水の事例
住宅の種類 一戸建て
施工箇所 屋上
施工日数 70日間
概算費用 75万円

こちらは、広い屋上にウレタン防水工事を行った事例です。
凹凸がありますが、ウレタン防水であればどんな形状にも対応できます。
ウレタン防水の他に、外壁塗装、カーポート・ガレージのメンテナンスも行っているため、施工日数と費用は高めになっています。

>> この事例の詳細はこちら

ウレタン防水の特徴を理解して見積もり依頼しよう

ウレタン防水の塗装工事

ウレタン防水には「通気緩衝工法」「密着工法」「メッシュ工法」の3種類の工法があります。

予算や目的に合わせて最適な工法で業者に施工依頼しましょう。

ウレタン防水はプロでも仕上がりに差が出るほど高度な技術が必要なため、DIYには向いていません。

施工後は劣化を防ぐために定期的なメンテナンスを行いましょう。

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