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陸屋根とは、フラットな形状をした屋根のことで、住宅にスタイリッシュな印象を与えるため、近年人気を集めています。 日々の掃除がしやすい反面、水はけが悪いため、防水工事によるメンテナンスが欠かせません。 防水工事の費用相場は、施工方法によって異なりますが、1㎡あたり3,000〜9,000円が目安です。 本記事では、陸屋根の特徴やメリット・デメリット、防水工事の種類や費用相場について解説します。
陸屋根とは、フラットな形状をした屋根のことで、スッキリとしたデザインが特徴です。
住宅の外観をスタイリッシュに仕上げられるため、近年注目を集めています。
読み方は「りくやね」または「ろくやね」で、別名「平屋根(ひらやね)」とも呼ばれます。
陸屋根は、ビルやマンションなど、鉄筋コンクリート造の建物で採用されることが多いです。
一方、木造住宅では屋根にある程度の勾配を持たせる必要があるため、陸屋根の施工は不向きとされています。
陸屋根は、一般的な屋根に比べて水がたまりやすいので、定期的な防水工事によるメンテナンスが欠かせません。
適切にメンテナンスを行うことで、雨漏りなどによる劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
陸屋根の主な防水工事には、次のような種類があります。
防水工事 | 特徴 |
---|---|
塗膜防水 | ● 液状の防水材で防水層をつくる |
シート防水 | ● シート状の防水材を貼って防水層をつくる |
アスファルト防水 | ● アスファルトシートを設置して防水層をつくる |
(※それぞれの防水工事にかかる費用相場については、記事後半で詳しく解説します。)
なお、陸屋根の劣化状態は見た目だけでは判断しにくいため、メンテナンスの必要性についてはリフォーム業者に点検してもらうのが安心です。
さっそく業者に相談してみる
ここで、陸屋根のメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリットとデメリットも知っておくことで、陸屋根をより深く理解できるでしょう。
陸屋根はフラットな形状なので、屋上やバルコニーにして住宅のスペースを増やせます。
特に、土地の面積が少ない場合、陸屋根を屋上やバルコニーにすることでガーデニングを楽しめたり、洗濯物干し場を確保できたりします。
スペースの有効活用ができるため、近年では陸屋根を屋上やバルコニーに仕上げる住宅が増加しています。
陸屋根はフラットな形状をしているため、掃除やメンテナンスがしやすいというメリットがあります。
屋根の上を歩ける構造なので、業者に依頼しなくても、自分で掃除や簡単なメンテナンスができるケースもあります。
屋根は雨風やホコリなどの影響で汚れやすい部分ですが、定期的にお手入れしやすい陸屋根なら、きれいな状態を保ちやすく、住宅の劣化を防ぐ効果も期待できます。
陸屋根は屋根と室内の天井との間にスペースがないため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいので温度調整が難しくなります。
室内の温度調整をする場合には、屋根に断熱材や断熱塗料を使用することで、改善できる可能性もあります。
陸屋根は屋根裏のスペースを確保できないため、収納やロフトを設置できません。
収納を多く確保したい場合には、住宅設計の際に業者とよく相談しておくようにしましょう。
陸屋根はフラットな形状なため、一般的な屋根に比べて水はけが悪いです。
水はけが悪いと、コケやカビが生えやすいだけではなく、雨漏りする原因にもなります。
住宅を陸屋根にする際は、丁寧な防水処理が必要です。
ここまで陸屋根のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、実際にご自宅に適しているか悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
陸屋根はメンテナンス性を考慮することも大切なので、不安がある場合は、地元で屋根工事に詳しい業者に相談し、プロの視点からアドバイスを受けることをおすすめします。
さっそく業者に相談する
陸屋根のメンテナンスにかかる費用相場は、防水工事の種類によって異なりますが、1㎡あたり3,000~9,000円ほどかかります。
防水工事の種類別に、費用相場を一覧表にまとめました。
防水工事の種類 | 費用相場(1㎡あたり) |
---|---|
塗膜防水 | 4,000~8,000円 |
シート防水 | 3,000~7,000円 |
アスファルト防水 | 4,500~9,000円 |
「塗膜防水」とは、液状の防水材料を複数回塗布して、化学反応で防水の膜をつくって施工する方法です。
施工箇所に材料をそのまま塗って防水できるため、手軽ですし複雑な形状でも施工できます。
また、液状の防水材料を塗るため、継ぎ目なく防水工事ができて雨漏りの不安を軽減できるでしょう。
塗膜防水による耐用年数は、10年ほどです。
なお、塗膜防水には次の2つの方法があります。
「ウレタン防水」とは、液状化したウレタン樹脂を塗って防水層をつくる方法です。
ウレタン樹脂は弾性があるため、乾燥するとひび割れに柔らかな塗膜が追従して、破損箇所が目立たない防水層となります。
ただし、弾性があるため乾燥に時間がかかり、工期が長くなるデメリットもあります。
ウレタン防水の施工費用 | 3,000~8,000円/㎡ (※施工方法によって金額は異なる) |
---|
「FRP防水」とは、ガラス繊維強化プラスチックを使って防水層をつくる工法です。
ガラス繊維強化プラスチックは、合成樹脂と補強材を混ぜ合わせてつくられた、高い耐候性や耐熱性などを持つ防水材料です。
乾燥にかかる時間が短いため、短期間で工事を終えられます。
また、耐久性の高さから、ベランダやプール、屋上駐車場などに施工されています。
>> FRP防水について詳しく解説!工事にかかる金額や工事の方法は?
FRP防水の施工費用 | 4,000~7,500円/㎡ |
---|
「シート防水」とはシート状の防水材を重ねて貼り、防水層を形成する施工方法です。
防水シートを一気に貼るため、工期が短く済みます。
設置方法には次の2つの方法があります。
接着工法 | シートの裏側に専用の接着剤を塗布して貼る |
---|---|
機械的固定方法 | ビスや鉄板などを使ってシートと下地を固定して貼る |
耐用年数はおおよそ15年程度です。
比較的簡易な施工方法ではありますが、シート状の素材を使用するため、でこぼこのある面や、複雑な形状には不向きというデメリットがあります。
次に、シート防水に使われる主な種類をご紹介します。
「塩化ビニールシート防水」とは、紫外線や熱に強い塩化ビニールシートを貼って防水層をつくる方法です。
塩化ビニールシートは耐摩耗性に優れているため、歩行する頻度が高いベランダへの施工にもおすすめです。
塩化ビニールシートの施工費用 | 4,600~7,300円/㎡ |
---|
「ゴムシート防水」とは、シート状の合成ゴムを貼って防水層をつくる方法です。
耐久性が高く、伸縮性もあるため下地に追従しやすいです。
ただし、素材の厚さが塩化ビニールシートよりも薄めなので、傷みやすいというデメリットがあります。
ゴム防水シートの施工費用 | 3,000~7,000円/㎡ |
---|
「アスファルト防水」とは、アスファルトとシート状の防水材シートである「ルーフィングシート」を重ねて防水層をつくる施工方法です。
アスファルト防水はほかの防水工事と比べて、防水性が優れている点が特徴として挙げられます。
シートを何層も重ねる大掛かりな工事なので、屋上面積の広いビルやマンションに施工されることが多いです。
主な設置方法として、次の2つがあります。
● 「トーチ工法」:アスファルトシートをバーナーで溶かしながら貼りつけて防水層をつくる方法 ● 「常温工法」:耐久性が高い改質アスファルトルーフィングというシートを下地に貼りつけて防水層をつくる方法 |
なお、アスファルト防水の耐用年数は、およそ15~20年ほどです。
アスファルト防水の施工費用 | 5,500~8,000円/㎡ |
---|
陸屋根の防水工事は、住宅の種類だけでなく、劣化の状態によっても最適な工法が異なります。
また、雨漏りによる建物への影響を防ぐには、丁寧かつ確実な施工が欠かせません。
そのため、防水工事を依頼する業者は慎重に選びましょう。
業者を探す際は、丁寧な対応だけでなく、「陸屋根の施工や防水工事の実績が豊富かどうか」も確認することをおすすめします。
さっそく業者を探してみる
陸屋根が自宅に合うか不安なときは、プロの業者に相談して判断するのがおすすめです。
また、陸屋根は定期的な防水工事などのメンテナンスが重要になるため、丁寧な施工をしてくれる信頼できる業者選びも欠かせません。
1社だけで判断せず、複数の業者に相談することで、費用や対応の比較もでき、納得のいく選択につながります。
当サイト『リショップナビ外壁塗装』では、陸屋根の施工実績がある複数の優良業者に一括で相談が可能です。
満足のいく陸屋根に仕上げるためにも、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。
陸屋根のメリット・デメリットを教えてください。 |
---|
メリットは「お手入れしやすくなる」ことなどです。 |
陸屋根のメンテナンス費用は、いくらくらいですか? |
防水工事の種類にもよりますが、たとえばシート防水を行う場合には3,000~7,000円/㎡です。 |
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