申し込み


トップ

> 記事一覧

> 外壁リフォームの記事一覧

> 防水工事とは?しないとどうなる?種類や工法・費用相場を徹底解説


防水工事とは?しないとどうなる?種類や工法・費用相場を徹底解説

更新日:
天気が良い日の屋上

ベランダなどの防水工事を行わずに放置していると、雨漏りに発展する恐れがあります。水はけが悪くなったときや、水たまりが増えたときは防水工事を検討しましょう。本記事では防水工事の必要性やタイミング、工事の種類や費用相場などを解説します。施工事例もご紹介しているため、実際の費用感や工事内容の参考にご覧ください。

この記事の目次

  • 1 防水工事とは
  • 2 防水工事をしないとどうなる?
  • 3 防水工事の種類
  • 4 防水工事の工法
  • 5 防水工事のタイミング
  • 6 防水工事のDIYはおすすめしない
  • 7 防水工事の費用相場
  • 8 防水工事業者の選び方
  • 9 防水工事の施工事例5選
  • 10 防水工事で雨漏りから住まいを守ろう

防水工事とは

防水工事中の屋上

防水工事とは、雨水から建物を守るために必要な工事です。

水が建物の内部に侵入するのを防ぎ、建物の強度や美観を維持する効果があります。

防水工事は主にベランダや屋上に施工します。

新築時にも施工されていますが、経年劣化により効果が薄れてしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。

防水工事をしないとどうなる?

和室の天井のシミ

防水工事をしない場合、次のリスクがあります。

建物の劣化が早まる

防水工事をしないと建物の内部に雨水が侵入し、木材のカビや金属のサビ、コンクリートの剥がれを引き起こしてしまいます。

内部へのダメージは建物の強度低下につながり、災害時の倒壊のリスクが高まるため、防水工事により雨水の侵入を予防しましょう。

雨漏りにより家財が破損する

防水工事をしないと雨漏りが発生しやすくなります。

雨漏りが発生した結果、天井や床の腐食だけでなく家財の破損を引き起こすこともあります。

物置や普段使用しない部屋など、気づきにくい部分で発生した場合は対応が遅れ、家電や家具にもダメージが及んでしまいます。

工事に加えて家財の買い替えもしなければいけないため、回復に大きな金額が必要です。

雨漏りによる被害を抑えるには、防水工事が大切です。

>> 雨漏りの修理で失敗しないためのポイントとは?

健康上のリスクが高まる

雨漏りによりカビが繁殖すると、ぜんそくや蕁麻疹などアレルギーの症状が悪化する恐れがあります。

カビは代表的なアレルゲンのひとつです。

気づきにくい部分でカビが繁殖していると、知らないうちにどんどん健康上のリスクが高まってしまいます。

健やかな暮らしのためにも、防水工事をして雨漏りを予防しましょう。

防水工事が得意な
\リフォーム会社を探したい!/

防水工事の種類

屋上の塩ビシート防水

防水工事の種類には次の4つがあります。

アスファルト防水

アスファルト防水とは、液状やシート状のアスファルトを使って防水層を作る工法です。

液状のものを流し込んで固めたり、シート状のものを火であぶって貼り付けたりします。

長年採用されてきた工法で、紫外線にも強く耐久性に優れています。

耐用年数が長いためビルや学校の屋上などで人気の工法である一方、重量があるため一般的な住宅にはあまり向いていません。

施工時に独特の臭いが発生するため、近隣への配慮も必要です。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を硬化させて防水層を作る工法です。

防水性を高めるために何層にも塗る必要があり、かつ均一に仕上げなければいけないため、施工には技術力が必要です。

複雑な形状や段差がある部分にも施工でき、シートと違ってつなぎ目も発生しません。

デメリットが少ないためさまざまな箇所や建物におすすめです。

シート防水

シート防水とは、塩化ビニールシートやゴムシートを貼り付ける工法です。

すでに防水機能のあるシートを貼り付けるだけなため、ウレタン防水に比べると仕上がりが施工業者の技術力にさほど左右されません。

ただし、シートの幅や大きさが決まっているため施工できる箇所に限りがあります。

広範囲にスピーディーに施工できますが、つなぎ目ができてしまう点に注意しましょう。

FRP防水

FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics、略してFRP)を使って防水層を作る工法です。

FRPにはガラス繊維が含まれており、通常のプラスチックよりも耐荷重性や防水性に優れています。

硬くて丈夫な一方、劣化するとひび割れする恐れがあります。

ベランダやバルコニーによく採用される一方、紫外線に弱いため屋上には不向きです。

>> FRP防水の特徴を詳しく解説!

防水工事の工法

屋上の防水工事中の業者

防水工事の工法には、主に密着工法と絶縁工法の2種類があります。
それぞれの工法の特徴を解説します。

密着工法

密着工法とは、防水層と下地を完全に密着させる工法です。

下地をキレイに清掃したあと、ひび割れや剥がれなどがあれば補修してから防水層を重ねます。

防水層と下地の間に空気を含まないため、防水工事後も通常通り歩行できます。

比較的工期が短く、コストパフォーマンスが高い一方、耐久性が下地の状態に左右される点に注意が必要です。

下地にひび割れや膨れが残っている状態で施工した場合や下地に水分がある場合、防水層がすぐに劣化してしまう恐れがあります。

絶縁工法

絶縁工法とは、防水層と下地の間に絶縁シートを入れることで空気を含ませる工法です。

下地の湿気を外に逃がせるため、防水層への下地の水分の影響を小さくできます。

下地の状態が多少悪くても施工できる点もメリットです。

人が時々歩く程度なら問題ありませんが、頻繁に歩いたり、車のように重いものが通ったりはできません。

防水工事のタイミング

ベランダの防水塗装

防水工事を実施すべきタイミングは主に次の通りです。

表面にひび割れや浮きがあるとき

ベランダやバルコニーの表面にひび割れや浮きがあるときは、防水工事を実施しましょう。

ひび割れは防水層の表面に塗布されたトップコートが劣化していると考えられます。

トップコートが劣化すると防水層に雨水が侵入しやすくなるため、雨漏りの恐れがあります。

また、表面の剥がれは防水シートがすでに剥がれているサインのため、早急にメンテナンスが必要です。

パラペットや笠木が劣化しているとき

笠木とパラペット

屋上やバルコニーのパラペットや笠木が劣化している場合、雨水が建物内部に侵入しないよう防水工事が必要です。

パラペットとは屋上やバルコニーの端にある立ち上がった部分のことで、低い手すりのようになっています。

笠木とはパラペットの上部に取り付けられている部分のことです。

パラペットのふたのような役割があり、パラペットから雨水が侵入するのを防いでいます。

パラペットや笠木が劣化していると間に隙間ができてしまい、雨水により建物の劣化が引き起こされる恐れがあります。

雨漏りしているとき

雨漏り調査を依頼した際に防水層の劣化が判明した場合も防水工事が必要です。

雨漏りの原因は防水層の劣化だけではありません。

外壁材やコーキング材の劣化、給水管の破損によっても起こります。

雨漏りを発見したときはまず雨漏り診断士の資格がある業者に連絡し、雨漏り調査で原因を調べてもらいましょう。

調査の結果防水層の劣化が判明した場合、防水工事が必要です。

>> 外壁塗装の耐用年数をご紹介!
>> 雨漏りしやすい箇所や対処法を詳しく解説!

築10年以上経過しているとき

新築から10年以上経過している場合は防水工事の必要有無を業者に相談しましょう。

防水材の耐用年数は一般的に10〜15年です。

耐用年数をすぎると防水効果が低下してしまうため、10年を目安に再度防水工事を実施するのがおすすめです。

雨漏りが起きてから補修をすると費用がかさむため、なるべく雨漏りする前にメンテナンスをしましょう。

防水工事のDIYはおすすめしない

ベランダの防水塗装

防水工事は基本的にDIYでは実施せず、プロに任せましょう。

防水工事には多様な種類と工法があり、現場に合わせた判断が必要です。

下地や防水層の状態の確認には専門知識と経験を要するため、DIYで最適な工事をするのは非常に困難です。

十分な知識がないままに施工すると防水層がすぐに劣化して雨漏りの原因になったり、新築時やリフォーム後の保証から外れたりする恐れがあります。

トップコートを塗るだけなら簡単にできることもありますが、防水性を根本から向上させるのは難しいため、雨漏りの予防には不十分です。

防水工事はご自身で実施するのではなく、専門業者に依頼しましょう。

防水工事が得意な
\リフォーム会社を探したい!/

防水工事の費用相場

濡れているベランダ

防水工事の費用相場は次の通りです。

防水工事の種類

費用相場(1㎡あたり)

アスファルト防水

5,500~8,000円

ウレタン防水

3,000~8,000円

シート防水

2,500~8,000円

FRP防水

4,000~8,000円

さらに高圧洗浄や養生、下地の補修などの費用もかかります。

防水材のメーカーや業者によって費用が変化するため、具体的な金額を調べるには実際に見積もりを依頼しましょう。

防水工事業者の選び方

ベランダの点検を行う業者

防水工事を依頼するときは、次の3点を参考に業者を選定しましょう。

業者の得意な施工を参考にする

各防水工事業者の施工事例を見て、どのような工事が得意なのかチェックしましょう。

業者によって経験が豊富な分野があり、アスファルト防水が得意な業者もいれば、シート防水が得意な業者もいます。

一般的な戸建て住宅の場合は、アスファルト防水が得意な業者よりも、ウレタン防水やシート防水などの施工実績が多い業者のほうがおすすめです。

アフターサービスの内容を確認する

業者独自の保証内容や瑕疵(かし)保険の加入有無など、アフターサービスの内容も確認しましょう。

瑕疵保険に加入するのは施工業者です。

瑕疵保険では、業者がなんらかの理由で施工不良時の再施工ができない場合に、代わりに保険会社に補修費用を請求できます。

施工後の点検サービスや保証期間などは業者により異なるため、各社のアフターサービス内容を比較して選びましょう。

複数社に見積もりを依頼する

正式に防水工事を依頼する前に複数社に見積もりを依頼しましょう。

1社だけの見積もりを見ても、高すぎるのか安すぎるのか、内訳があいまいな部分はないかなどを判断できません。

複数社の見積もりを比べることで、適切な工事方法や適正価格を判断できます。

3社程度を目安に見積もりを依頼し、他社と大きく異なる内容の見積もりがあれば詳細をよく確認しましょう。

防水工事が得意な
\リフォーム会社を探したい!/

防水工事の施工事例5選

ここからは防水工事の内容や費用の参考になる施工事例をご紹介します。

水はけが悪くなった屋上を改善

防水工事の事例

住宅の種類

一戸建て

築年数

25年

施工日数

3日間

概算費用

20〜50万円

前回の防水工事から15年程度経過しており、水はけが悪くなっていたため防水工事を実施しました。

すでに防水層が水を含んでしまっていたため、水抜きをしてから塩化ビニールシートで施工しました。

劣化していた排水口の補修も行っています。

>> この事例を詳しく見る


ウレタン防水で低コストな防水工事を実施

防水工事の事例

住宅の種類

一戸建て

築年数

30年

施工日数

70日間

概算費用

約75万円

雨漏りがする屋上にウレタン防水工事を実施しました。

ウレタン防水ではつなぎ目が発生しないため、すっきりとしたキレイな仕上がりにできます。

>> この事例を詳しく見る

FRP仕様のベランダ床で天井の雨漏りを解消

防水工事の事例

住宅の種類

一戸建て

築年数

30年

施工日数

30日間

概算費用

約220万円

和室の天井からの雨漏りのご相談を受け、調査をしたところベランダ床の劣化が原因でした。

サッシの交換とFRP防水工事を行い、雨漏りを解消しました。

>> この事例を詳しく見る

マンションの屋上にアスファルト防水を施工

防水工事の事例

住宅の種類

マンション・アパート

築年数

34年

施工日数

59日間

概算費用

-

マンションの屋上に防水工事を実施した事例です。

当初は塩化ビニールシートでの施工を検討していましたが、なるべく騒音の少ない工事をするためアスファルト防水に変更しました。

>> この事例を詳しく見る

シート防水で雨漏りを補修

防水工事の事例

住宅の種類

店舗

築年数

30年

施工日数

25日間

概算費用

-

塩化ビニールシートで防水工事を行った事例です。

何度も繰り返す雨漏りの改善のため、雨漏り調査をして防水工事を決定しました。

防水工事後は雨漏りが止まり、お客様に大変喜んでいただけました。

>> この事例を詳しく見る

防水工事で雨漏りから住まいを守ろう

濡れているベランダ

防水工事は雨漏りによる建物の劣化や健康上の被害を予防するために大切です。

雨漏りが発生してからでは補修費用がかさんでしまうため、なるべく被害が出る前に防水工事を実施してください。

築10年を目安にメンテナンスを行い、雨漏りを予防しましょう。

無料

厳選された
地元の業者を手間なく徹底比較!

LINE公式アカウント

LINEお友達登録で

  • 最新の塗装情報をお届け!
  • LINE限定キャンペーンも開催!

関連記事

陸屋根の一戸建て

陸屋根にするメリットやデメリットとは?特徴やメンテナンスにかかる費用なども解説!

「陸屋根とはどんな屋根か知りたい」「陸屋根にした場合、どんなメンテナンスをしなければいけないのだろう」などと、陸屋根という単語を見て悩まれる方もいらっしゃること...

火災保険の案内

外壁塗装には火災保険が適用される?実は台風や屋根の雨漏りにも対応!

住宅の火災保険は、火災だけでなく台風や大雪などの自然災害にも対応しています。また、外壁だけでなく屋根の雨漏りも適用範囲です。しかし、火災保険の種類によっては対応...

防水塗装で住宅の雨漏りを予防!塗装方法や費用を安く抑えるコツなどをご紹介!

防水塗装で住宅の雨漏りを予防!塗装方法や費用を安く抑えるコツなどをご紹介!

「防水塗装とはどのようなものか詳しく知りたい」「防水塗装の方法やかかる費用相場が知りたい」住宅の雨漏りを予防するために行う防水塗装について、このようにお悩みの方...

雨樋の写真

雨樋の補修・修理の費用って?相場を知らなきゃ騙される!

雨樋(あまどい)の修理や掃除をせずに放置していませんか?そのまま何もしていなければ、雨樋が持つ本来の機能が失われ、雨漏りの発生やシロアリを呼び寄せる原因にもなり...

業者のイメージ

塗装業者が保有していると安心な資格一覧!業者選びのポイントもチェック

「塗装業者はどのような資格を保有していると信頼できるのか」「優良業者はどのように選べばいいか知りたい」住宅の塗装を業者に依頼する際、このようにお悩みの方も多いこ...

© ZIGExN Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.

安心への取り組み:アルバイトEXを運営する株式会社じげんはプライバシーマークを取得しています。 安心への取り組み
株式会社じげんはプライバシーマークを取得しています。