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「どの種類の屋根材が自分に合っているか知りたい」「屋根材の種類ごとの耐用年数や価格を知りたい」こういった考えをもつ方は多いでしょう。この記事では、屋根材の選び方と、各素材の特徴などをご紹介します。屋根材の選び方や価格を把握し、それぞれを比較することであなたの目的に合う屋根を選べるようになるでしょう。
この記事でわかること |
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● 屋根材選びのポイントは? |
屋根材の選び方には主に3つのポイントがあります。
それぞれの選び方について、具体的に解説していきます。
屋根材によって工事価格は2倍近く変わります。
安い費用で工事できる屋根材には「スレート」や「トタン」「ガルバリウム鋼板」があります。
トタンは耐用年数が短すぎる難点があるため、価格を重視する方は「スレート」か「ガルバリウム鋼板」を選ぶとよいでしょう。
デザインは屋根材によって大きく異なります。
特にデザイン性が高いといわれているのは、「粘土瓦」や「アスファルトシングル」です。
特に、粘土瓦は日本家屋に格式高い印象を与えられるためおすすめです。
耐用年数とは、屋根材を交換する時期の目安です。
屋根材のメンテナンス頻度を下げたい場合は「粘土瓦」や「銅板」が望ましいです。
粘土瓦と銅板はいずれも50年以上の耐用年数があり、ほかの素材よりも耐久性が高いです。
銅板は寺のような特殊建築で使うことが多い素材なので、一般住宅なら粘土瓦が向いているでしょう。
>> 屋根工事のタイミングは、どのくらい?工事の種類や費用も詳しく解説!
これら3つのポイントを抑えた上で、ご自身のお家に合う屋根材を探してみましょう。
以下、それぞれの屋根材の特徴や費用相場について解説します。
さっそく業者を探してみる
屋根の種類は主に8種類あります。
まずはそれぞれの屋根材の特徴について、比較しやすいよう簡潔にご紹介します。
屋根材 | 価格 | 耐用年数 | 特徴 |
---|---|---|---|
低 | 中 | コスパ重視の屋根材 | |
高 | 中 | デザイン性が高い | |
中 | 中 | 金属屋根では一番人気 | |
低 | 低 | 安いがデメリットが多い | |
高 | 高 | 耐用年数が最も長い | |
高 | 高 | 日本家屋に最適 | |
中 | 中 | 中価格帯の瓦デザイン | |
低 | 中 | 複雑な形状の屋根に施工可能 |
続いて、各屋根材の詳細をご紹介します。
化粧スレートとは、セメントなどを材料として作る板状の屋根材です。
「人工スレート」や「コロニアル」「カラーベスト」とも呼ばれます。
日本の住宅では金属屋根に次いで採用されている屋根材です。
メリット | デメリット |
---|---|
● 工事価格が安い | ● 割れやすい |
工事価格は1㎡あたり4,500〜8,000円です。
耐用年数は20〜25年程度です。
メンテナンスには、定期的な塗装を行いましょう。
使用している塗料によって異なりますが、10年に一度塗り替えることでスレート屋根を長持ちさせることができます。
塗装工事は同時に劣化した箇所の補修も行います。
化粧スレートは、耐用年数と価格のコストパフォーマンスに優れた屋根材を使いたい方に向いています。
>> スレートの重ね葺き(カバー工法)の費用相場・注意点!
>> コロニアルの特徴や塗装方法・費用などを解説!
>> カラーベストってどんな屋根?メリット・デメリットも解説!
天然スレートとは、岩石を材料とした薄い板状の屋根材です。
メリット | デメリット |
---|---|
● 天然特有の美しさ | ● 化粧スレートよりも価格がやや高い |
工事価格は1㎡あたり10,000円以上です。
耐用年数は20年以上です。
メンテナンスには、自然災害などによって破損した箇所の修復を行いましょう。
化粧スレートと違い、塗装は必要ありません。
天然スレートは、化粧スレートよりもデザイン性が高いスレート屋根にしたい場合に適しています。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。
コストパフォーマンスに優れており、シェア率6割を誇る金属屋根の中で最も人気のある屋根材です。
メリット | デメリット |
---|---|
● 軽量で耐震性が高い | ● キズが付きやすい |
※カバー工法とは、現在の屋根に新しい屋根材を重ねて施工する安価な工事方法です
工事価格は1㎡あたり6,000〜9,000円です。
耐用年数は30年程度です。
メンテナンスには、定期的な塗装が有効です。
屋根材を保護する塗膜が経年劣化するため、10~15年を目安に行いましょう。
ガルバリウム鋼板は、カバー工法で安く屋根工事をしたい方や、雨漏り対策を重視したい場合に適しています。
>> ガルバリウム鋼板屋根の縦葺きとは?メリット・デメリットを解説!
>> ガルバリウム鋼板の色は、どれがよい?詳しく解説!
>> ガルバリウム鋼板の外壁にするのは、いくらくらいかかる?メリット・デメリットなどもご紹介!
トタンとは、亜鉛でメッキ加工した薄い鉄板素材です。
デメリットが多いため、近年では使用する住宅が減っています。
メリット | デメリット |
---|---|
● 工事価格が安い | ● 耐用年数が非常に短い |
工事価格は1㎡あたり5,000〜6,000円です。
耐用年数は10〜20年で屋根材としては最も短いです。
メンテナンスは、5~10年を目安に塗装をしましょう。
サビが進行しやすいため、発見次第早めの対応が必要です。
また、耐用年数が短いため、「カバー工法」や「葺き替え」を検討した方が良い場合もあります。
※葺き替えとは、現在の屋根材を新しい屋根材に交換する工事方法です
トタンは、10年程度で屋根材を交換してもいいから工事価格をとにかく安くしたい方に適しています。
銅板屋根とは、銅製の板を屋根に張り付けたものです。
寺などの特殊建築で主に利用します。
屋根材の中で耐用年数が最も長いです。
メリット | デメリット |
---|---|
● 耐用年数が最も長い | ● 価格が最も高い |
工事価格は1㎡あたり20,000円以上と非常に高額です。
耐用年数は60年以上です。
銅は、大仏や自由の女神にも使われている素材で、耐用年数が100年を超えるものも珍しくありません。
酸化によって緑青(ろくしょう)が発生し、保護被膜の役割を果たします。
そのため、長期間メンテナンスは不要です。
銅板は、屋根の耐用年数を長くするためであれば、業者を探す手間と高額な費用を惜しまない、という方に適しているといえます。
粘土瓦とは、粘土を焼いて作る瓦素材です。
「陶器瓦」や「いぶし瓦」などとも呼ばれます。
メリット | デメリット |
---|---|
● 耐用年数が長い | ● 工事費用が高い |
工事価格は1㎡あたり9,000〜12,000円と高額です。
耐用年数は50年以上あります。
粘土瓦はほとんどメンテナンスの必要がありません。
ただし、瓦のズレや漆喰が劣化している場合は、メンテナンスが必要になります。
粘土瓦は、工事費用が高くても構わないから屋根の耐久性を高めたい方に向いています。
>> 瓦の種類を徹底解説!国内トップシェアの瓦とは?
>> 耐震性が高い軽量瓦について詳しくご紹介!メリット・デメリットも解説
セメント・コンクリート瓦とは、セメントやコンクリートを材料にして作る瓦素材です。
「モニエル瓦」とも呼びます。
デメリットが多いため近年では利用する住宅が減っています。
メリット | デメリット |
---|---|
● 粘土瓦より安い価格で瓦のデザインを取り入れられる | ● 粘土瓦よりも耐用年数が短い |
工事価格は1㎡あたり6,000〜8,000円です。
耐用年数は30年程度です。
メンテナンスには10年を目安に塗装を行いましょう。
また、比較的割れやすい屋根材なので、差し替えやコーキングが必要な場合もあります。
セメント・コンクリート瓦は、粘土瓦のメリットと価格の安さをバランスよく取り入れる場合に適しています。
アスファルトシングルとは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石を吹き付けたシート状の屋根材です。
メリット | デメリット |
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● 軽量で耐震性が高い | ● 風で吹き飛びやすい |
工事価格は1㎡あたり5,000〜6,000円です。
耐用年数は20〜30年程度です。
メンテナンスには、剥がれた箇所の修復や塗装を行います。
塗料は水性のものしか使用できません。
アスファルトシングルは、屋根のデザイン性を高めたい方に適しています。
>> アスファルトシングルの塗装手順や費用相場などをご紹介!
予算、デザイン、耐震性、メンテナンスの頻度など、ご希望をリフォーム業者に伝えることで、適切な屋根材を提案してくれるでしょう。
さっそく業者を探してみる
ここでは、屋根材のおすすめメーカー・商品をご紹介します。
化粧スレートのおすすめは、ケイミュー株式会社の「コロニアル」です。
ケイミュー株式会社は、「クボタ」と「松下電工(現パナソニック)」の統合により誕生した会社です。
屋根材の代表的なメーカーの一つで、外壁材事業や雨樋事業にも力を入れています。
「コロニアル」はスレート屋根材の中でもよく普及している商品です。
軽量なため住宅への負担が少なく、耐震性があります。
扱っている業者が多いこともあり、施工しやすく失敗の少ない屋根材です。
天然スレートのおすすめは、丸鹿セラミックス株式会社の「天然スレートPart2」です。
丸鹿セラミックス株式会社は 愛知県に本社のある屋根材メーカーです。
三州瓦の製造販売や海外の建材の輸入販売などを行っています。
「天然スレートPart2」は、金属製水切りを取り付けて天然スレートに平板瓦の施工性を持たせている点が特徴です。
平板瓦の施工性があるため、低コストと工期の短縮を実現しています。
耐風性や防水性、耐寒性に優れており、自然災害や厳しい気象条件下の住宅にも適した屋根材です。
グリーンやイエローなどのカラーバリエーションがあり、洋風の建物にぴったりです。
ガルバリウム鋼板のおすすめは、アイジー工業株式会社の「アイジールーフ」です。
アイジー工業株式会社は断熱外壁材や金属屋根材の製造・販売をしているメーカーです。
1970年に山形県で創業し、現在は札幌や東京、福岡などにも拠点があります。
「アイジールーフ」はサビに強く、耐久性に優れています。
断熱性と遮熱性も高いため、室内の温度を快適に保つ助けをしてくれますよ。
1㎡あたり5.0kgと軽量で建物への負担が少なく、金属のため地震の際などに割れる心配がない点も特徴です。
住宅用の屋根材としてトタンを販売しているメーカーは少なく、本記事でご紹介できるおすすめのメーカーや商品はありません。
トタンは業者が建材を現場で加工するので、建物の状態や施工の希望に合わせてくれるでしょう。
施工実績をチェックし、トタン屋根の施工が得意な業者を選びましょう。
銅板のおすすめは、山内金属株式会社の「一文字はやぶき」です。
山内金属株式会社は、金属屋根を中心に製造や販売をしているメーカーです。
「一文字はやぶき」は、本体のジョイント部をエキスパンション・ジョイント構造にすることで、熱膨張による伸縮や反りを予防しています。
施工のしやすさも評価されており、お寺や工場、病院など、さまざまな建物に使用されています。
粘土瓦のおすすめは、主に愛知県で生産される「三州瓦」と、兵庫県で生産される「淡路いぶし瓦」です。
三州瓦は良質な粘土でできており、雨風や冬の寒さに強い瓦です。
現代和風や南欧風、シンプルモダンなどの種類があり、伝統的な日本家屋から現代的な洋風の家まで、さまざまな住宅に適しています。
淡路いぶし瓦は淡路島の粘土を使用した瓦で、独自の製法によるいぶし銀のような深い光沢が特徴です。
防水性や断熱性、遮音性に優れており、豊富な形状があるためさまざまな住宅の屋根に利用されています。
セメント・コンクリート瓦のおすすめは、大和スレート株式会社の「バンビーノ・テゴラ」です。
大和スレート株式会社は屋根材を専門に取り扱っているメーカーです。
開発から販売、施工まで一貫して自社で手がけています。
「バンビーノ・テゴラ」は軽いため耐震性が高く、紫外線や雨風といった自然の影響にも強い屋根材です。
15年のメーカー保証書をつけていることからも、品質の高さに自信があることがわかります。
6種類のカラーバリエーションがあり、高級感のある色合いが特徴です。
アスファルトシングルのおすすめは、ニチハ株式会社の「アルマ」です。
ニチハ株式会社は、窯業系外装材の製造・販売、金属系外装材の販売などを行っているメーカーです。
「アルマ」は耐候性や耐水性、耐衝撃性に優れています。
天然石のグラデーションとやわらかい素材感が特徴的なデザインで、和風・洋風どちらの住宅にも適しています。
色は全5色です。
新築物件の場合は、割れや剥離に対して10年間のメーカー保証があります。
さっそく業者を探してみる
屋根材にはスレートや鋼板、粘土瓦などさまざまな種類があります。
それぞれの屋根材に特徴があり、業者によっておすすめする屋根材が異なるので、複数の業者の提案を参考にしてみましょう。
複数の業者に見積もりを依頼すれば、リフォームの適正価格も把握できます。
他社と比べて高すぎる業者や安すぎる業者がないかチェックしてみましょう。
今回ご紹介した屋根材の価格も参考に、業者の見積書の内容を確認してみてください。
屋根材を選ぶポイントを教えてください。 |
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「屋根材の工事価格」「屋根材の交換時期の目安」などを考慮してご自身に合うものを選ぶとよいでしょう。 |
屋根材ごとに工事価格を教えてください。 |
例えば化粧スレートは4,500〜8,000円/㎡、ガルバリウム鋼板は6,000〜9,000円/㎡です。 |
屋根工事に精通したよく相談し、お家にぴったりの屋根が選べるとよいですね!
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