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「屋根の葺き替え工事の際の費用を知りたい」「リフォーム費用が分からないので、見積もりを取ってみたい」このようにお悩みの方も多いでしょう。屋根材には、トタン、スレート(コロニアル・カラーベスト)、ガルバリウム、ルーガ(軽量セメント瓦)などの種類があり、屋根材の価格によっても費用が変わってきます。また、葺き替える際に既存の屋根にアスベスト(石綿)が残っている可能性もあります。今回は上記のようなさまざまな観点で屋根の葺き替えについて詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
屋根を葺き替えるタイミングには、主に以下の3つがあります。
・屋根が破損した
・雨漏りした
・屋根材の耐用年数が近づいた
それぞれのタイミングについて、詳しく解説していきましょう。
経年劣化や台風などの影響によって屋根が破損した場合は、葺き替えが必要です。
屋根の破損は雨漏りの原因となります。
また、破損した屋根の破片が周囲に飛来し、ケガや近隣の住宅に被害を与える可能性もあります。
破損した屋根の破損で他人にケガを負わせたり、近隣の住宅に被害を与えたりした場合は、損害賠償を請求されることもあるため注意が必要です。
屋根が破損した場合は、早めに葺き替えをして修繕しましょう。
雨漏りが発生した場合、屋根に穴があくといった破損の可能性が高いため、メンテナンスしなければなりません。
雨漏りは放置すると住宅内部を腐食させるため、早めに補修や葺き替えを行いましょう。
屋根材の耐用年数が近づいてきたら、破損する前に葺き替えるようにしましょう。
屋根材は種類別に耐用年数が異なります。
屋根材別に耐用年数を表にしてまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
屋根材 | 耐用年数 |
---|---|
粘土瓦 | 50年以上 |
スレート | 20~30年 |
コロニアル | 約20~25年 |
カラーベスト | 20~25年 |
トタン | 10~20年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 10~30年 |
ルーガ | 約27~30年 |
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新しい屋根材にするメンテナンス方法には、「葺き替え」と「重ね葺き(カバー工法)」の2つがあり、屋根の状態によってどちらを行うか決めます。
葺き替えとは、既存の屋根をすべて撤去して、新しい屋根材に交換することです。
屋根の下地まで破損している場合は、塗装や重ね葺きでは補修できないため葺き替えを行います。
重ね葺きとは、既存の屋根の上に新しい屋根材を設置することです。
下地まで劣化していない場合は、屋根が破損していても重ね葺きで補修できます。
>> 屋根の重ね葺き(カバー工法)は、どんな家に合っている?費用なども解説!
>> スレート屋根のカバー工法の費用は?注意点なども解説!
また、新しいものにはせず既存の屋根材をメンテナンスする方法として、「塗装」という選択肢もあります。
屋根塗装は、塗料の種類や屋根材にもよりますが、約9年~13年を目安に実施するのが一般的です。
屋根材がひび割れていたり、金属部分で腐食している場所が複数見られたりする場合も塗装を行うのがよいでしょう。
さっそく業者を探してみる
屋根の葺き替えにかかる費用相場は、材料で異なりますが、1平方メートルあたりおよそ6,000~10,000円です。
新しく葺き替える屋根材別に、葺き替えにかかる費用相場を一覧表にしてまとめました。
屋根材 | 葺き替え費用(/㎡) |
---|---|
粘土瓦 | 9,700~11,200円 |
スレート | 6,200円 |
コロニアル | 約5,800~6,800円 |
カラーベスト | 5,000円~10,000円 |
トタン | 4,000円 |
ガルバリウム鋼板 | 10,600円 |
アスファルトシングル | 6,800円 |
ルーガ | 約16,300円 |
屋根を葺き替えるメリットは、以下の通りです。それぞれ詳しく説明していきます。
・下地も新しくなるので耐用年数が長くなる
・軽量の屋根材に交換することで住宅への負荷が減り耐震性が上がる
・建物の雰囲気を変えることができる
屋根材を下地などとともに一新するため、屋根を新築と同じ状態にすることができます。
紫外線などを保護する機能も新しくなり、雨風から住宅を守ってくれる機能も向上するため、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
気づけていなかった不具合も見つけることができるよい機会となるでしょう。
重い瓦から新しい軽量の屋根材に葺き替えることは、災害対策にもつながります。
建物自体が軽くなることで、耐震性も高めることができます。
日本は地震や災害が多い国でもあるので、葺き替えはメリットの多いリフォームともいえるでしょう。
一般的に屋根は外観を左右する重要な部分です。
屋根を葺き替えて従来のものと異なるものにすることで、住宅の雰囲気も変えることができます。
屋根が変わることで新鮮な気持ちを味わえるでしょう。
>> 屋根カバー工法がおすすめのケースは?失敗・後悔する原因を解説
屋根を葺き替えるデメリットは、以下です。こちらも詳しく説明していきます。
・屋根を撤去したり下地補修を行ったりするため費用が高くなる
・作業工程が増えるため工期が長くなる
・工事中に雨漏りのリスクがある
葺き替えでは、既存の屋根材を処分したり、作業の工程も多くその分人件費もかかったりしてしまい、結果的に費用も高くなってしまいます。
前述したとおり、作業の工程数が多いため、その分工期も長くなることが多いです。
また、天気による影響で予定よりも工期が長引く可能性もあります。
葺き替えでは、屋根を撤去するため、一時的に屋根がない時間があり、この時間に雨が降ると雨漏りを起こしてしまうことがあります。
雨対策をしていても、雨漏りしてしまうことがあるので、頭に入れておき注意しましょう。
アスベスト(石綿)は鉱物繊維で、微量でも吸い込んでしまった方の中で健康被害が報告されたケースがあります。
健康被害の例としては、石綿肺・肺がん・悪性中皮腫などが挙げられます。
症状が出るまでには、20年以上かかるともいわれています。
2004年以降、アスベストを1%以上を含む製品の出荷が禁止されていますので、2004年以降に建築された住宅にはアスベストは含まれていません。
しかし、2004年より前に建築した住宅の屋根材にアスベストが含まれている可能性があります。
特に、スレート、粘土瓦以外の瓦、セメント瓦などの屋根材は、注意しましょう。
メーカーや商品名が分かれば、メーカーや国交省のサイトから確認することができます。
また、アスベストが使われているものは、危険性によってランク分けされており、ランクが低いものから順に危険性が高くなっています。
スレートなどに含まれるアスベストは、最も低いレベル3に設定されています。
これは、セメントなどと混ぜこまれており、飛散の危険性が低いためです。
アスベスト(石綿)は鉱物繊維で、微量でも吸い込んでしまった方の中で健康被害が報告されたケースがあります。
健康被害の例としては、石綿肺・肺がん・悪性中皮腫などが挙げられます。
症状が出るまでには、20年以上かかるともいわれています。
2004年以降、アスベストを1%以上を含む製品の出荷が禁止されていますので、2004年以降に建築された住宅にはアスベストは含まれていません。
しかし、2004年より前に建築した住宅の屋根材にアスベストが含まれている可能性があります。
特に、スレート、粘土瓦以外の瓦、セメント瓦などの屋根材は、注意しましょう。
メーカーや商品名が分かれば、メーカーや国交省のサイトから確認することができます。
また、アスベストが使われているものは、危険性によってランク分けされており、ランクが低いものから順に危険性が高くなっています。
スレートなどに含まれるアスベストは、最も低いレベル3に設定されています。
これは、セメントなどと混ぜこまれており、飛散の危険性が低いためです。
アスベストを含有した屋根のリフォーム方法は、「塗装」「カバー工法」などいくつかあり、そのうちの1つが「葺き替え」です。
「葺き替え」の場合、アスベストを含んだ屋根材そのものを撤去してしまうので、葺き替え後は、安心して暮らすことができるでしょう。
実際に葺き替えを行う際には、撤去時にアスベストが飛散するため、解体前にアスベストの除去を行います。
カバー工法(既存屋根に新しい屋根材を重ねていく方法)に比べると費用は少し高くなることが多いですが、アスベストの除去ができるため、問題を根元から解決できることになります。
さっそく業者を探してみる
屋根を葺き替える際におさえておきたいポイントは、以下の3つです。
・屋根の葺き替えが本当に必要かチェックする
・新しく葺き替える屋根材をどれにするかよく検討する
・優良業者に工事を依頼する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
屋根を葺き替える前に、破損箇所が塗装などで補修できないかどうかチェックしましょう。
塗装や重ね葺きで補修できるのであれば、工事にかかる費用を抑えられます。
屋根をチェックする際は、高所に上がることになり危険なので、確認作業は業者に依頼するようにしましょう。
新しく葺き替える屋根材をどれにするかによって、外観やメンテナンス方法が変わってくるのでよく検討しましょう。
屋根材別に、メリットとデメリットを一覧表にしてまとめました。
屋根材選びの際に参考にしてみてください。
屋根材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
粘土瓦 | ・耐用年数が50年以上と長い | ・屋根が重くなる |
スレート | ・軽量なので住宅への負担が少ない | ・ひび割れしやすい |
コロニアル | ・軽量なので住宅への負担が少ない | ・汚れやすく、色があせやすい |
カラーベスト | ・豊富なカラーとデザインがある | ・定期的にメンテナンスが必要 |
トタン | ・軽量なので住宅への負担が少ない | ・断熱性、遮音性が低い |
ガルバリウム鋼板 | ・錆びにくい | ・色があせやすい |
アスファルトシングル | ・割れや錆びに強い | ・表面の小石が落ちてくる |
ルーガ | ・耐風性・耐震性・断熱性が高い | ・工事期間が長い |
屋根は住宅の中でも重要な部分なので、工事の失敗を防ぐためにも信頼できる優良業者に依頼しましょう。
また、工事の失敗を防ぐことで耐用年数を延ばして補修費用を抑えられるため、将来的に屋根のメンテナンスにかかるコストを下げられます。
優良業者を選ぶ際のポイントは、主に以下の3つです。
・相見積もりする
・営業担当者が親切に対応してくれる
・訪問営業をしていない
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきましょう。
相見積もりすることで、費用相場に近い価格で工事を依頼でき、詐欺を未然に防げます。
相見積もりとは、複数の業者に同じ依頼内容で見積もりを出してもらうことです。
工事で相見積もりすると複数社の費用を比較でき、無駄な出費を防げます。
営業担当者が親切に対応してくれる業者は、社員教育が行き届いているため優良な会社と言えます。
営業担当者が親切であれば、そこで働く職人もレベルが高く工事の失敗も少ないと言えるでしょう。
訪問営業をしている業者は、信頼性が低いため工事の依頼は避けたほうがよいかもしれません。
訪問営業をしているということは、顧客が定着していない業者の可能性があります。
工事を依頼する際は、実店舗できちんと営業している会社を選ぶことをおすすめします。
国や自治体の一部では家のリフォームに活用できる補助金制度を用意しています。
多くの自治体は、耐震改修の工事に関連した補助金を用意しています。
屋根は住宅の耐震性にもかかわっており、軽くすれば倒壊するリスクも低くなります。
例えば、雨漏りによって屋根の交換が必要な場合に、屋根を軽いものに交換し、耐震性能を高めれば補助金を適用できる場合があります。
また、国土交通省は強風や水害といった災害対策を強化するため、対象となる瓦屋根の葺き替えなどに関する補助金制度も作る予定です。
補助金や助成金については、活用可能かどうか、詳しくは業者に確認しておきましょう。
屋根の葺き替えは、住宅を雨漏りによる劣化から守るためにも大切な工事です。
耐用年数が長くなり、軽量の屋根材に交換することで耐震性を上げることもできます。
そのため、工事は優良業者に依頼して失敗を防いで屋根の耐用年数を延ばしましょう。
また、葺き替えの際は新しい屋根材をどれにするか慎重に検討し、満足のいく外観に仕上げましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
屋根の葺き替えを行うタイミングは、いつですか? |
---|
「屋根材が耐用年数に近くなっている」ときなどです。 |
屋根の葺き替えの費用は、いくらくらいですか? |
一般的には約6,000~10,000円/㎡とされていますが、葺き替える屋根材によって費用は大幅に変わります。詳しくはこちらから。 |
屋根材にアスベスト(石綿)が含まれていることは、ありますか? |
現在はアスベストを1%以上含む製品は出荷が禁止されています。 |
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