「カラーベストとはどんな屋根材か知りたい」「カラーベストを設置するメリットとデメリットが知りたい」 屋根を新しく変更したいと考えた際、このような悩みを持つ方も多いことでしょう。屋根材を検索していると、カラーベストという名前をよく目にすることはあっても、どのような特徴があるのか素人にはわかりません。そこで、この記事では屋根材のカラーベストについて、詳しく解説していきます。
カラーベストの基礎情報をわかりやすく解説していきますので、屋根材でお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
カラーベストとは
カラーベストとは、ケイミュー株式会社が販売しているスレート屋根材の商品名です。
ケイミュー株式会社は、屋根材をはじめ外壁材や雨といの開発・販売を行っている会社です。
カラーベストは、陶器瓦の半分ほどの重さでとても軽く、住宅への負担が少ないため瓦に比べて耐震性も上がります。
また、すべての屋根材を釘で固定する「全数釘止め工法」で施工しているため、強風による飛散や落下を防げます。
さらに、国土交通省が定める不燃材料認定番号を取得しており、万が一の火災時には、隣家に燃え広がるスピードを抑えられるでしょう。
カラーベストのメリットとデメリット
カラーベストのメリットとデメリットを、それぞれ紹介していきます。
カラーベストの特徴をより詳しく知るためにも、ぜひチェックしておきましょう。
メリット
カラーベストのメリットには、以下の4つがあります。
● 種類が豊富
● 施工しやすい
● 住宅への負担が少ない
● 価格が安い
それぞれのメリットについて、解説していきましょう。
種類が豊富
カラーベストは種類が豊富なので、お好みのスタイルの屋根が選べます。
屋根材のカットの形状には「波型」や「横一文字」、表面のデザインには「グラデーション」や「木目調」などがあります。
カラーも豊富なので、多彩な組み合わせの中から選んだお気に入りのデザインの屋根に仕上げられるでしょう。
施工しやすい
カラーベストは施工方法が簡単で、軽量なので作業しやすいです。
薄い板状の屋根材を、釘やビスで留めていきます。
施工しやすいため、工期が短くて済むこともメリットのひとつです。
住宅への負担が少ない
カラーベストは軽量なため、住宅への負担が少ないです。
住宅への負担が少ないと、地震が起きた際に倒壊しにくくなります。
カラーベストは、住宅の耐震性も上げられる屋根材といえるでしょう。
価格が安い
カラーベストは、ほかの屋根材に比べて価格が安いため、工事費用を抑えられます。
カラーベストは、1㎡あたりおよそ3,900円ほどです。
粘土瓦の価格は、1㎡あたりおよそ9,000円、金属系屋根は6,000~9,000円ほどします。
商品の種類によって価格は異なりますが、カラーベストはほかの屋根材と比べると安いといえるでしょう。
>> 屋根材の種類を徹底比較!
デメリット
カラーベストのデメリットには、以下の2つがあります。
● 定期的に塗装が必要
● 寒い地域では不向き
それぞれのデメリットについて、解説していきましょう。
定期的に塗装が必要
カラーベストは、防水機能を維持するため定期的に塗装が必要となります。
カラーベスト自体に防水機能がないため、塗装することで水の浸透を防ぎます。
定期的に塗装する手間や、費用がかかってしまうことを覚えておきましょう。
寒い地域では不向き
カラーベストは凍害に弱いため、寒い地域での施工は不向きです。
寒冷地にお住まいの方は、カラーベストの施工は避けるようにしましょう。
カラーベストのメリットとデメリットを、わかりやすく一覧表にしてまとめました。
カラーベストの メリットとデメリット |
内容 |
メリット |
・施工しやすいため工期が短くて済む ・軽量なので住宅の耐震性が上がる ・価格が安く工事費用も抑えられる |
デメリット |
・定期的に塗装する手間と費用がかかる ・凍害に弱いため寒冷地での施工は不向きである |
カラーベストをおすすめしたい人とは
カラーベストをおすすめしたい人は、以下のような方です。
● 屋根工事に時間をあまりかけたくない
● 住宅に負担をかけたくない
● 工事費用を抑えたい
カラーベストは凍害に弱いため、残念ながら寒冷地にお住まいの方にはおすすめできません。
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カラーベストの施工方法
カラーベストを施工する際、以下の2つの方法から選べます。
● 葺き替え
● 重ね葺き
それぞれの施工方法について、詳しく解説していきましょう。
葺き替え
葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根材を設置する方法です。
葺き替えは、既存の屋根の撤去に時間とお金がかかりますが、下地をチェックできるため丁寧なメンテナンスができます。
下地をチェックして必要な箇所を補修したり、新しい屋根材を設置したりすることで、屋根の強度を上げられます。
重ね葺き
重ね葺きとは、既存の屋根の上に新しい屋根材を設置する方法です。
既存の屋根の撤去が不要なので、工期が短くて済み、工事費用も抑えられます。
ただし、下地のチェックができないため、近い将来に屋根修理が必要になる場合があります。
また、屋根材を二重で設置することになるため、住宅に負担をかけてしまうデメリットがあることも覚えておきましょう。
>> 葺き替え工事の費用など紹介>> 重ね葺き(カバー工法)の費用など紹介>> 屋根の重ね葺きをする場合の費用は?注意点なども解説!
カラーベストの設置にかかる費用相場
カラーベストの設置にかかる費用相場は、1㎡あたり5,000~10,000円程度が目安となっています。
葺き替えの場合、1㎡あたり5,000~10,000円ほどかかります。
重ね葺きの場合、1㎡あたり5,000~7,000円ほどです。
重ね葺きは、既存の屋根の撤去や処理費用が不要なので、葺き替えよりも工事価格を抑えられます。
>> 屋根塗装の工程ごとの費用は?
カラーベストの施工を依頼する業者の選び方
カラーベストの施工を依頼する際の、業者の選び方を解説していきます。
以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
● 相見積もりする
● 見積もり書が丁寧に作成されているか確認する
● 施工実績を開示しているか確認する
それぞれのポイントについて、詳しく説明していきます。
相見積もりする
相見積もりすることで、正規価格で工事を行う業者を見分けられます。
相見積もりとは、同じ工事内容で複数の業者に見積もりを出してもらうことです。
工事価格を比較するためにも、3社ほどに見積もりを出してもらうことをおすすめします。
見積もり書が丁寧に作成されているか確認する
見積もり書が丁寧に作成されている会社は、優良業者といえます。
見積もり書には、工事内容や費用が項目別に記載されています。
工事の内容別にきちんと費用が細かく記載されている場合、詐欺や悪徳業者の可能性は低いでしょう。
反対に、見積もり書の内訳が大ざっぱな場合、費用を水増しされている可能性があるので注意が必要です。
施工実績を開示しているか確認する
施工実績を開示している会社は、腕に自信があり、顧客とのトラブルも少ない優良業者といえます。
反対に、施工実績を開示していない会社はトラブルが多い可能性があるため、依頼は避けるようにしましょう。
>> 業者選びのコツを6つ紹介!
まとめ
カラーベストは軽量で安価な素材!凍害には注意しよう
カラーベストは軽量で施工しやすい屋根材なので、安心して工事を依頼できます。
ただし、悪徳業者への依頼を避けるためにも、ぜひ今回の記事を参考に業者選びをしてみてください。
また、カラーベストは凍害に弱いため、寒冷地にお住いの方は注意しておきましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
カラーベストは、どんな方におすすめですか? |
「屋根の工事にあまり時間をかけたくない」「工事の費用をできるだけ抑えたい」といった方におすすめの屋根材です。 詳しくは、こちら。 |
カラーベストの設置費用は、いくらくらいですか? |
5,000~10,000円/㎡程度が目安となっていますが、リフォーム方法などによっても変動します。 詳しくは、こちら。 |
■この記事の編集者
伊東 由人
リフォーム領域についての調査・分析などを行い、コンテンツの企画や品質管理、ライティングを行う。
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