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トタン屋根は傷やサビができやすい屋根材ですが、基本的には塗装を定期的に行うことで長持ちします。そのため、サビが出てくる前に塗装メンテナンスを行うなど、工事のタイミングが重要になってきます。適切な塗装タイミングや、費用相場、塗装以外の屋根リフォームがおすすめのケース、DIYが可能かどうかなど、解説しています。トタン屋根の再塗装やDIYを検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
トタン屋根とは、住宅や倉庫などに使われている金属屋根の1つです。
薄い鉄板に亜鉛をメッキしたトタン板で作られており、本来の名称は「亜鉛めっき鋼板葺き」となっています。
日本では戦後から普及し、それまで多く使われていた日本瓦に比べて安価で施工期間も短かったため、1950年代には全国各地の住宅で使用されました。
現在は、雪に強い屋根として雪国の北海道や東北の住宅で採用されています。
トタン屋根の主なメリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・軽量のため建物への負担が少ない | ・断熱性が低い |
トタン屋根を使用することにはメリットもデメリットもありますが、定期的に塗装を行えば、トタンを長持ちさせることができる可能性が高いです。
どのような症状が出た場合に、屋根塗装を行うべきか、以下で確認していきましょう。
劣化しやすいトタン屋根ですが、以下の症状が出たらメンテナンスを行う時期の目安となります。
● 色あせ
● チョーキング
● コケやカビの発生
● ひび割れ
● サビ
● 塗膜の剥がれや膨れ
劣化症状がでてきたら、早めにメンテナンスを行いましょう。
トタン屋根は、塗膜によって守られていますが、紫外線をうけると劣化し、色褪せることがあります。
色が変わったりツヤが無くなってきたりした場合は、塗装に含まれる樹脂が劣化しているサインになります。
放置しておくとサビが発生して見た目が悪くなるため早めに塗装を行いましょう。
チョーキングとは、塗膜表面がチョークのような白い粉となって現れる現象です。
雨風や紫外線、気温などの環境によって塗料が劣化すると、チョーキングが発生します。
金属屋根ではチョーキングが起こりやすく、放置しておくと塗膜が一気に劣化してしまうため、屋根をこまめに業者に調査してもらいましょう。
金属であるトタン屋根自体にはコケやカビは発生しません。
しかし、屋根に水分を含んだ砂やホコリが付着していて、そこにコケやカビが生えてくることがあります。
コケやカビは塗膜の劣化を早めてしまうので、定期的な拭き取りを心がけましょう。
トタン屋根自体にひびが入っている場合は、塗り替えや補修が必要な可能性が高いです。
また、塗膜自体のひび割れであれば、急ぐことはありませんが、ひびが広がる前に塗装を行いましょう。
経年劣化や傷が原因で、めっきが剥がれるとその部分はサビやすくなります。
トタン屋根は、サビが一気に広がる特徴があり、進行すると穴が空いてしまうことも多いです。
早急に塗り替えを行うようにしましょう。
屋根の表面が熱くなりすぎたり冷えすぎたりすると、トタンが膨張・収縮してしまい、塗料が剥がれたり膨らんだりします。
塗膜の剥がれや膨れが発生している場合は、早急に塗り替えをしたほうがよいでしょう。
塗膜が持つ保護機能が失われており、ほとんど機能していない状態なので、屋根の腐食や雨漏りにつながります。
劣化が進行すると、屋根材の大掛かりな張り替えや修繕を要する場合もあり、塗装より多額の費用がかかってしまう可能性があるので、早めに対処しましょう。
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トタン屋根の症状が深刻な場合には、塗装以外のリフォームを行ったほうがよいケースもあります。
● カバー工法(重ね葺き)
● 葺き替え
それぞれの工法の特徴と費用相場、劣化症状別に向いているケースをご紹介します。
屋根カバー工法とは、既存のトタン屋根を残し新しい下地と屋根を被せる工法で、費用相場は25坪で約80〜120万円となります。
トタン屋根の劣化度が低く、低予算で穴あき修理をしたい方へおすすめです。
屋根の葺き替えは、既存のトタン屋根を取り除いて新しい屋根材に取り替える工法で、費用相場は25坪で140〜250万円ほどです。
葺き替えは、トタン屋根の劣化がひどく塗装では対応できない場合に採用される傾向があります。
現在は、ガルバリウム鋼板への葺き替えが主流です。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30年とされているため、トタン屋根ほど頻繁にメンテナンスする必要はないでしょう。
リフォーム方法 | 費用相場 | 施工期間 |
---|---|---|
塗装 | 40〜80万円 | 10〜15日 |
カバー工法 | 80〜120万円 | 5〜10日 |
葺き替え | 140〜200万円 | 7〜15日 |
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トタン屋根の塗装は、以下の順序で行われることが多いです。
● ケレン作業
● 下塗り
● 中塗り・上塗り
それぞれ詳しく説明していきます。
劣化している塗膜を除去したり、サビ止め塗料をより密着させるために既存の塗膜の目荒らしを行ったりする下地処理の作業を指します。
ワイヤーブラシ(手工具)やサンダーケレン(電動工具)を使って作業することが多いです。
下塗りは、主にサビ止め処理を行う工程です。
サビ止め効果のある塗料を塗っていきます。
上塗り塗料は2回塗ることで効果が発揮されます。
1回目の上塗りを中塗りとすることが多いです。
塗料の耐久性は樹脂によって変わります。
それでは、トタン屋根の塗装には、どのような塗料が適しているのでしょうか?
トタン屋根の下塗り用の塗料は、前述の通り、基本的にサビ止め効果のあるものを使います。
サビ止め効果の高い弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料は、トタン屋根塗装の下塗りに人気です。
トタン屋根の中・上塗りの際には、ウレタン塗料、シリコン塗料が使われることが多いです。
また、耐久性の高い日本ペイントの遮熱塗料「サーモアイSi」を使って塗装するケースもあります。
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>> ウレタン塗装が適しているのは、どんなとき?メリット・デメリットも詳しく解説!
>> シリコン塗料の特徴は?おすすめの商品なども紹介!
>> 遮熱塗料のサーモアイとは?特徴や価格も詳しく説明!
トタン屋根の塗装をDIYで行うのは、危険が伴ったり仕上がりに影響が出たりする可能性が高いので、避けたほうがよいでしょう。
例えば、踏み外しや転倒などによるケガ・高所作業での事故といった危険、間違った方法での補修や塗料の相性を考慮しない塗装などで仕上がりに影響するといったことが挙げられます。
また、作業に使用できるものも、プロと大きな差があります。
塗装作業で多く使われる足場は、設置に国家資格が必要で、素人は組み立てができません。
後々余計なお金がかからないようにするためにも、確実に正しく作業を行ってくれるプロに依頼をしましょう。
今回は、トタン屋根の塗り替え時期や塗装方法などをご紹介しました。
トタン屋根は、定期的に塗装メンテナンスをすれば、基本的に長持ちさせることができます。
トタン屋根の塗装についてしっかりと理解し、工事は業者に依頼するようにしましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
トタン屋根の塗装は、屋根にどんな症状が出たときに行うのがよいですか? |
---|
「コケやカビが発生している」「塗膜が剥がれていたり膨れていたりしている」といった症状がある場合、塗装を検討するとよいでしょう。 |
トタン屋根の塗装をDIYで行うことはできますか? |
DIYは、ケガや事故につながる危険性や仕上がりに悪影響を及ぼす可能性などもあるので、避けたほうがよいでしょう。 |
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