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スレート屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用相場は?メリット・注意点を解説!ほかの屋根工事とも比較!

更新日:
スレート屋根のカバー工法の様子

既設のスレート屋根の工事でよく行われるカバー工法。名前を聞いたことはあっても、カバー工法の費用相場やメリット・デメリットまで知っている方は少ないのではないでしょうか。この記事では、カバー工法のメリット・デメリットを、葺き替え工事などほかの屋根工事との比較を交えながら、解説します。

この記事の目次

  • 1スレート屋根のカバー工法とは?
  • 2スレート屋根のカバー工法はどんなときに向いている?
  • 3スレート屋根のカバー工法の費用相場・工事価格
  • 4スレート屋根のカバー工法のメリット
  • 5スレート屋根のカバー工法のデメリット
  • 6スレート屋根のカバー工法で使用できる屋根材
  • 7スレート屋根のカバー工法は葺き替え工事などのほかの屋根工事とはどう違うの?
  • 8スレート屋根のカバー工法における注意点

スレート屋根のカバー工法とは?

スレート屋根
カバー工法とは屋根の工事方法のひとつで、スレート屋根の上に軽い屋根を重ねて張る工事方法のことです。

アスベストを使用したスレート屋根であった場合も、カバー工法であれば、基本的に廃材を出さずに工事を済ませることができます。

スレート屋根のカバー工法は主に2種類あり、直接下葺き材カバー工法野地板増し張りカバー工法です。

直接下葺き材カバー工法

直接下葺き材カバー工法は、基本的に既存の野地板(屋根材を支えるために張る板)の状態がよい場合に採用される工事方法です。

古い屋根の上に、直接防水シート(ルーフィングともいわれる、最終的に雨漏りを防ぐシート)を張り新しい屋根を重ねます。

野地板増し張りカバー工法

野地板増し張りカバー工法は、一般的には既存の野地板の状態が悪い場合に採用されます。
古いスレート屋根の上に野地板を張り、その後防水シートと新しい屋根を仕上げる方法です。

どちらの方法がご自宅の屋根に適切かは、プロの施工業者に確かめてもらうことをおすすめします。

スレート屋根のカバー工法はどんなときに向いている?

スレート屋根
スレート屋根には安くて軽く、耐震性が高いというメリットがあります。

一方で耐久性・防水性が低く、定期的なメンテナンスが必要な屋根材であり、割れやすく、コケやカビが生える心配があるのがデメリットです。

そのためスレート屋根は、平均して築10年ほどで塗装メンテナンスが、築20年ほどでカバー工法や葺き替え工事が必要となる傾向があります。


また、2004年以前に製造されたスレート屋根にはアスベストが含まれていることが多いです。

アスベスト入りの屋根の場合、葺き替え工事を行うとアスベストが飛散する恐れがあったり、屋根を廃棄する場合に費用が割高になったりしますが、カバー工法であればそのような心配は基本的に不要です。


ご自宅の屋根の状態に合った適切な工事方法を選択しましょう。

スレートのカバー工法について
\地元の業者に相談したい!/

スレート屋根のカバー工法の費用相場・工事価格

工事価格のイメージ
スレート屋根のカバー工法の費用は、1㎡あたり5,000~11,000円です。
加えて足場代が15万~30万円程度かかります。
屋根の面積にもよりますが、一般的には80~180万円前後になることが多いでしょう。

具体的な金額は立地や施工業者などによっても異なるので、詳しく費用を知りたい場合はリフォーム業者に見積もりを依頼してみてください。

スレート屋根のカバー工法の費用内訳

スレート屋根のカバー工法の費用内訳は、以下の表のとおりです。
項目費用目安
足場代15万~30万
防水シート代500~1,500円/㎡
新しい屋根材の施工費5,000~11,000円/㎡
軒先板金取付費1,000~3,000円/m
ケラバ板金取付費1,000円~/m
棟板金交換費3,500~5,000円/m
工事管理費・諸経費26,000~50,000円
防水シート代や新しい屋根材の施工費は選ぶ製品によって金額が大きく変動します。
上記の内訳を参考に、業者の見積書で気になる点があれば遠慮なく質問してみてください。

スレート屋根のカバー工法の値段が高くなる要因

スレート屋根のカバー工法の値段が高くなる場合、主に以下の点が関係しています。

● 屋根の形状
● 屋根材や下地材のグレード
● 立地
● 依頼先

屋根の形状

スレート屋根のカバー工法は、切妻屋根は安く、寄棟屋根は高くなる傾向があります。

切妻屋根とはよく日本の住宅で見かける屋根の形状で、2方向に勾配があり、二等辺三角形のような形が特徴です。
一方、寄棟屋根は4方向に勾配があり、上から見ると長方形の形をしています。

自宅の屋根の形を確認してみましょう。

屋根材や下地材のグレード

リフォームに使用する屋根材や下地材のグレードを高くすると、施工費用も高くなります
一般的に耐久性や機能性が優れている建材ほどグレードが高く、費用がかかります。
予算と求める性能とのバランスに注意しながら建材を選びましょう。

立地

狭い住宅地は業者の車両が入れず、搬入に手間がかかるため費用が高くなることがあります。

住宅が密集している場合や道が狭い場合は現場まで車両が入れないので、業者が手作業で資材を運ぶことになります。
搬入に時間と手間がかかる分、施工費用が高くなるのです。

依頼先

同じ工事内容でも、業者によって設定している金額が異なります
適正価格で工事をしてもらうには、複数業者の見積もりを比較することが大切です。
1社だけでは高い・安いを判断できないので、3社程度に見積もりを依頼しましょう。

スレートのカバー工法について
\地元の業者に相談したい!/

スレート屋根のカバー工法のメリット

メリットの文字
ストレート屋根のカバー工法には、以下のメリットがあります。

● コストを安く抑えられる
● 遮音性と断熱性が高くなる
● 工事中も普段どおり生活できる

コストを安く抑えられる

カバー工法では既存の屋根を撤去しないので、基本的に解体費や廃材費は発生しません
必要な人件費も少ないため、ほかの工法と比較すると工事費用を安く抑えられます。

遮音性と断熱性が高くなる

カバー工法では既存の屋根材の上に新しい屋根材が加わるため、二重構造となり、結果的に遮音性や断熱性が高くなります

騒音や室内の寒さで悩んでいる場合は、カバー工法によるリフォームを検討してみるとよいでしょう。

工事中も普段どおり生活できる

解体作業が発生しないので、カバー工法による工事中は仮住まいを用意する必要が基本的にありません

普段どおり自宅で生活しながら工事を進めてもらえるので、工事開始にあたってすべき準備も少なく、手間を抑えてリフォームできます。

スレート屋根のカバー工法のデメリット

デメリットの文字
スレート屋根のカバー工法には、メリットだけでなく以下のデメリットも存在します。

● 耐震性に影響が出る可能性がある
● アスベストは残ったままになる
● 火災保険は適用されないことが多い

耐震性に影響が出る可能性がある

カバー工法では屋根材が増えるので、屋根が重くなった結果、耐震性に影響が出る恐れがあります

古い屋根材と新しい屋根材それぞれの重さに注意し、耐震性への影響を業者にあらかじめ確かめておきましょう。

アスベストは残ったままになる

カバー工法では古い屋根材を解体しないので、アスベストは残ったままになります
アスベストを除去しなくてよい分、一時的にコストを抑えられますが、いずれは除去しなければいけないので将来の解体や建て替え工事への負担が増える点に注意しましょう。

火災保険は適用されないことが多い

カバー工法によるストレート屋根のリフォームは、火災保険の対象外になることが多い傾向にあります。

火災保険の対象となるのは、災害前の状態に戻すための工事です。
カバー工法では既存の屋根を残したままリフォームをするので、災害前の状態に戻すわけではありません。

従って、火災保険は適用されない場合が多いのです。

スレート屋根のカバー工法で使用できる屋根材

スレート屋根のカバー工法で利用できるガルバリウム鋼板
カバー工法で、スレート屋根の上に置くことができる屋根材は、軽い金属屋根が基本です。
シェア率が高い2種類を以下で紹介します。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、ほかの金属屋根と比べて耐震性が高く、価格が安いことが特徴になります。
また、サビにくいこともメリットです。

費用相場は、製造メーカーや施工業者によっても異なりますが、1㎡あたり5,000円前後です。

SGL鋼板

SGL鋼板は、ガルバリウム鋼板を進化させた金属屋根だといえるでしょう。
GLはガルバリウムの略、Sにはスマートやスペシャルなどの意味が込められています。
従来のガルバリウム鋼板に比べて、防錆効果と耐食性が高くなっています。

費用相場は、製造メーカーや施工業者にもよりますが、1㎡あたり6,000円前後です。

スレートのカバー工法について
\地元の業者に相談したい!/

スレート屋根のカバー工法は葺き替え工事などのほかの屋根工事とはどう違うの?

ここで、スレート屋根のカバー工法とほかの施工方法との違いを確認しておきましょう。

葺き替え工事

屋根の葺き替え工事の様子
葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材を設置する工事です。
カバー工法との違いには、以下のようなことが挙げられます。

カバー工法と比べてよい点
● 次のメンテナンスや工事までの期間を伸ばすことができる
● 屋根の外観を一新することが可能

カバー工法と比べると劣る点
● 費用が高い
● 大掛かりな工事となり、工期が長くなる

スレート屋根の寿命は、基本的に30年ほどですが、天候や気候にも左右されます。
また、アスベスト入りのスレート屋根のほうが耐久性は高いとされており、アスベストが使われていない屋根の場合、耐久性は15年ほどしかありません。

屋根の大きさや種類によっても異なりますが、葺き替え工事の費用相場は100~250万円ほどです。
カバー工法と比べて費用は少し高くなります。

塗装工事

屋根塗装工事の様子
既存のスレート屋根の上から再塗装する方法です。

屋根に関しては、10年ごとのメンテナンスで行われることが多く、見た目の改善と防水性能を上げる効果があります。
屋根の欠陥がそれほど大きくない場合には有効な工事です。

金額もカバー工法や葺き替え工事より、抑えることができるでしょう。

費用相場は、10~30万円ほどです。

修繕工事

瓦を一枚単位で替えたり、細かなヒビや割れを修理できたりします。
費用相場は、10~30万円ほどです。

スレート屋根のカバー工法における注意点

リフォームの注意点のイメージ
前述した通り、カバー工法は屋根の上に軽い屋根を重ねて張るため、必然的に重量は少し重くなり、耐震性が低くなる可能性があることには注意が必要です。

また、適切な工事を行うためには、アスベスト入りの屋根材かどうかや、予算・工期などの観点から、カバー工法と葺き替え工事とを比較することも重要なポイントです。

2006年にアスベストの使用が全面的に禁止されています。
アスベストは吸い込むと、中皮腫やがんなどを引き起こす可能性がある物質です。

アスベスト入りの屋根の場合、リフォームでカバー工法を選択すればアスベストは屋根に残った状態になりますが、費用を抑えることが可能です。

根本的にアスベストを解決するためには、費用が高く工期も長い葺き替えを行う必要があります。

アスベスト入りの屋根材の場合は、費用や工期、屋根をどうしたいかといったことを考慮しながら、方法を選択しましょう。

ここで改めてスレート屋根のカバー工法について、おさらいしておきましょう。
スレート屋根のカバー工法のメリットを教えてください。
「葺き替えに比べて、安価かつ短期間で屋根の全体的な工事ができる」「屋根にアスベストが使われていても、基本的に廃材を出さないで簡単に施工できる」といったことが挙げられます。
詳しくは、こちら
スレート屋根のカバー工法では、どのような屋根材を使用することができますか?
ガルバリウム鋼板などの比較的軽量な金属屋根が使用されることが多いです。
詳しくは、こちら
ここまで色々と説明しましたが、屋根工事の種類の選択は素人には難しいです。

屋根工事に精通した複数の業者に調査・見積りをしてもらったうえで、適切なリフォームを実施してもらいましょう!

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