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漆喰は、耐用年数100年以上で機能性がとても高い外壁材です。「外壁を漆喰にするとどんな効果が得られるのか?」「漆喰に塗り替える施工費用が知りたい」このように、外壁を漆喰にしようか検討しているものの、実際よく分からない方も多いのではないでしょうか。漆喰は、一般的な外壁材に比べコストがかかってしまいますが、デザイン性が高くとても使用しやすい外壁材です。外壁を漆喰にしようか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
漆喰を聞いたことがあっても、どのように作られているのか、どれくらいの種類があるかなど分からない方も多いと思います。
まず、外壁における漆喰の特徴をご紹介します。
漆喰とは、石灰にのりや粘土を混ぜ合わせた壁材です。
昔から寺社や民家などの壁に使われており、壁以外にも石材や瓦の接着や継ぎ目の充填剤としても幅広く利用されています。
漆喰を塗装すると、重厚感や高級感などが得られるため、古くから日本の建築物全般で活躍してきました。
漆喰といえば白い壁を想像すると思いますが、本漆喰や地域独特の漆喰など、さまざまな種類が存在します。
主な種類には以下があります。
● 本漆喰
● 土佐漆喰
● 琉球漆喰
● 西洋漆喰
それぞれの漆喰の特徴を以下でご紹介します。
漆喰と聞いてまず思い浮かべるのが本漆喰です。
真っ白な見た目が特徴で、古くからある建築物のほとんどは本漆喰が採用されています。
本漆喰は、日本においては一般的な漆喰で、消化灰に海藻とのり、麻繊維を混ぜて作ります。
土佐漆喰は、消化灰とワラ、水を熟成して作られますが、本漆喰と違ってのりを使用しません。
施工直後はクリーム色ですが、紫外線があたると白くなり、最終的に少し黄味がかった柔らかい白色に変わります。
外壁のほかにも、かまどに使用されており、とても丈夫で防火性も高い漆喰です。
琉球漆喰は、生石灰とワラ、水を混ぜて作られており、土佐漆喰と同じくのりを使用しません。
沖縄の強い台風にも負けない耐久性、暑い夏でも優れた断熱性と調湿効果により室内を涼しく保てます。
近年では機能性が評価され、新築やリフォームで琉球漆喰を使用する住宅が増えてきています。
西洋漆喰は、消石灰に砂や大理石、セルロースファイバーなどを混ぜて作られます。
西洋漆喰の歴史は古く、1万2000年前のメソポタミア文明の遺跡やエジプトのピラミッドの内壁などにも使われていました。
そのため、西洋漆喰の耐久性は非常に高く、100年以上住み続けられるといわれています。
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昔から多く使用されている漆喰ですが、さまざまなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・耐用年数が長い | ・施工期間が長く費用が高い |
以下で詳しく解説します。
まず、漆喰のメリットをご紹介します。
漆喰は、耐久年数が100年を超えるといわれています。
二酸化炭素を吸収すると硬くなる性質を持っているので、年月が進むほど耐久性が高まります。
ただし、100年以上持たせるには正しいメンテナンスが不可欠なので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
漆喰は、和風の日本建築はもちろん洋風建築にも合うデザインが楽しめます。
塗り方のパターンや表面の仕上げ方によって雰囲気が変わるので、どんな建物でも合うのです。
漆喰は、白く美しい見た目で、建物を高級感あふれる仕上がりにしたい方へおすすめの外壁材です。
漆喰は「吸収する壁」ともいわれ、調湿効果がとても高い外壁材です。
湿度の高い夏は余分な湿気を吸い取り、乾燥した冬には湿気を放出する湿度調整の機能を持っています。
漆喰の表面には細かな穴がたくさん開いており湿気をコントロールしてくれるので、1年中快適な湿度に調整してくれます。
漆喰は、嫌な臭いを取る消臭の効果も期待できます。
漆喰の表面は小さな穴があいている多孔質な構造なため、臭いをともなう水蒸気を吸収したり放出したりすることにより、悪臭を消してくれます。
さらに、漆喰は強アルカリ性のため、加齢臭や排水溝などの酸性タイプの臭いの中和も可能です。
多くのメリットを持つ漆喰ですが、デメリットもあります。
漆喰の塗装工程では乾燥期間を取らなければならないため、施工日数がとても長いです。
作業工程も多く、施工には高い技術が必要のため、材料費だけでなく施工費も高くなります。
費用は、30坪の住宅で60〜75万円ほどで、乾燥期間だけで長ければ2〜3週間かかってしまいます。
漆喰の施工はコストがかかりますが、100年以上の耐用年数を誇っていますので、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた壁材といえるでしょう。
漆喰壁は引っ掻きに弱く、硬く尖ったもので擦ってしまうと簡単に傷がついてしまいます。
人通りに面した箇所や小さなお子さんがいる家庭では、思いもよらぬ傷がついてしまう場合があるので注意が必要です。
また、地震の強い揺れでひび割れしてしまう恐れがあります。
ただし補修はできますので、傷やひび割れには早めに対処するようにしましょう。
漆喰の施行後しばらくは、磯のような独特のにおいが消えません。
臭いの正体は、漆喰の材料である石灰岩のにおいと海藻から作ったのりが合わさったものです。
漆喰が乾燥していくと同時に完全に無臭となりますが、非常に独特なにおいを放つため、慣れるまでは大変かもしれません。
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外壁を漆喰に塗り替える総費用は、30坪の住宅でおよそ60〜75万円かかります。
1㎡あたり6,000〜7,500円程度です。
一般的な塗装の費用相場は3,000〜5,000円のため、漆喰は非常に高額です。
漆喰壁のメンテナンス方法は、「重ね塗り」と「下地を撤去してから塗り替え」の2つがあります。
重ね塗りの場合は、1㎡あたり約3,000〜4,000円、塗り替えの場合は約5,000〜7,000円が相場となります。
30坪の住宅の場合、外壁を漆喰に塗り替える費用相場は以下の通りです。
施工方法 | 費用相場 |
---|---|
漆喰の重ね塗り | 30〜40万円 |
下地を撤去して塗り替え | 60〜75万円 |
漆喰の耐用年数は、適切な時期に適切なメンテナンスを行えば、100年を優に超えます。
外壁材の耐用年数の平均は、20〜50年程度のため、漆喰は特に丈夫な外壁材といえるでしょう。
住宅で使う主な外壁材の耐用年数を以下で比べてみました。
外壁材の種類 | 耐用年数 |
---|---|
漆喰 | 100年以上 |
サイディング | 20〜30年 |
モルタル | 30年以上 |
タイル | 30〜50年 |
漆喰で作られている歴史的構造物の中には、100年を超えている建築物もあるため、耐久性の高さが分かります。
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漆喰をより長く保つためには、適切なメンテナンスが必要です。
以下では、漆喰の外壁を美しく保つためのメンテナンス方法を症状別にご紹介します。
真っ白な見た目が魅力的な漆喰ですが、壁がこすれてしまったり汚れてしまったりすると、一気に台無しになってしまいます。
軽い汚れであれば、消しゴムで簡単に落とせます。
少し頑固な汚れやカビの場合は、市販されているメラミンスポンジの利用がおすすめです。
メラミンスポンジは100円ショップで購入でき、水に濡らして使うだけなので、漆喰壁を傷めず汚れが落とせます。
ひび割れや傷がついてしまった場合は、部分補修で上から漆喰を塗り重ねる方法が一般的です。
しかし、外壁全体が激しく劣化している場合は、一度表面の漆喰を剥がして塗り直す必要があります。
大きな傷やひび割れが入ってしまったら早めに補修をしましょう。
漆喰はひび割れしやすく、傷がつきやすい外壁のため、定期的なチェックが必要です。
漆喰が剥がれてきたら、基本的に表面の漆喰を剥がし、下地調整をして塗り替えます。
下地撤去をしてから塗り替えの場合は、塗り重ねに比べて施工期間も長くなってしまうので、こまめにチェックをして早めに劣化を見つけ出しましょう。
今回は、外壁を漆喰にするメリットや耐用年数、メンテナンス方法をご紹介しました。
漆喰は、適切にメンテナンスすると100年を超える耐用年数があり、長期的には費用対効果に優れた外壁材です。
外壁を漆喰にしたい方は、メンテナンス方法や時期の知識を身につけた上で、リフォームを行いましょう。
最後に、今回の内容を簡単にまとめてみましたので、ご確認ください。
外壁を漆喰にするメリットとデメリットを教えてください。 |
---|
メリットは、耐用年数が長いこと、デザイン性が高いことなどで、デメリットは、施工期間が長く費用が高いこと、傷がつきやすいことなどです。 |
外壁を漆喰に塗り替える費用相場を教えてください。 |
外壁を漆喰に塗り替える総費用は、1㎡あたり6,000〜7,500円程度です。 |
漆喰壁のメンテナンス方法を教えてください。 |
「重ね塗り」と「下地を撤去してから塗り替え」の2つがあります。 |
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