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足場の種類と主な部材を解説!足場代が高いのはなぜ?

更新日:
組み立て後の足場

外壁塗装や屋根のリフォームを依頼した際、足場代とは何か、なぜ高額なのか気になったことはありませんか?足場は規模や種類によって相場が変わります。本記事では足場の種類や費用相場、なぜ足場が必要なのかを詳しく解説します。

この記事の目次

  • 1足場の種類
  • 2足場を構成する主な部材
  • 3足場代の相場
  • 4足場代が高くなる6つの原因
  • 5足場代を高いと感じる理由
  • 6足場の組み立てが必要な際に注意すべきこと
  • 7足場の種類を知って工事の詳細を理解しよう

足場の種類

リフォーム現場の足場

足場には主に次の6つの種類があります。

それぞれの使用するシーンやメリット・デメリットなどを解説します。

①くさび式足場

くさび式足場はよく使用される代表的な足場の種類のひとつです。

主に木造住宅やアパートなど、中低層の建物の工事で使用されます。

必要な部材とハンマーがあれば組み立てられるため、短時間で簡単に設置・解体が可能です。

強度が高くコストパフォーマンスが良いですが、隣家との間隔が狭いと設置できないことがあります。

また、組み立てるときはハンマーによる騒音が発生するため近所への配慮が必要です。

ビケ足場と呼ばれることもあります。

②単管足場

単管足場は鉄パイプをつなげて組み立てる足場です。

低層の建物や隣家との間隔が狭い場合によく使用されます。

板を敷かないため、職人は2本のパイプの上に直接立って作業しなければいけません。

必要なコストやスペースは少ないですが、安全性と強度が低い点がデメリットです。

次でご紹介する、単管ブラケット足場と区別するため、単管抱き足場と呼ばれることもあります。

③単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は単管足場にブラケットとアンチを加え、安全性を向上させた足場です。

踏み場となる板があるため、より安全な作業が可能です。

単管足場と同様に低層の建物の工事や密集地などでよく使用されます。

単管足場よりも安全性が強化されている一方、ブラケットの取り付けに手間がかかるため、組み立てに時間がかかります。

④枠組足場

枠組足場はもっとも使用される頻度の高い足場のひとつです。

中高層のビルやマンション、戸建て住宅など、さまざまなシーンで使われます。

高所でも安全に作業できる安定性があり、組み立てや解体も簡単です。

ただし、設置に場所を取り、必要な部材も比較的大きい傾向があるため、隣家との間隔が狭い場合や搬入経路が確保できない場合などは設置できないことがあります。

枠組足場はビティ足場と呼ばれることもあります。

⑤吊り足場

吊り足場とは、地面から組み立てるのではなく、上から吊るす種類の足場です。

橋やプラント、超高層ビルなど、地面に足場を組み立てるのが難しい場合に使用されます。

高所での作業を可能にする一方、落下事故のリスクがあり、安全面の管理が難しい点がデメリットです。

⑥移動式足場

移動式足場はキャスターがついており、解体しなくても移動ができる足場です。

構造は枠組足場に似ています。

移動や高さの調整が簡単なため、天井の配管や照明、空調設備の作業時によく使用されます。

キャスターでの移動時に事故が起こりやすい点に注意が必要です。

ローリング足場、ローリングタワーなどとも呼ばれます。

足場を構成する主な部材

足場組立中

足場を構成する主な部材には次の6つがあります。

①支柱

支柱とは足場を支えるための鉄パイプのことです。

「こぶ」と呼ばれる部分にほかの部材を打ち込んで接続します。

支柱はメーカーによりさまざまなサイズがあり、適切なものを組み合わせて各現場に合わせた足場を組み立てます。

②ジャッキ

ジャッキとは足場の高さ調整に必要な部材のことです。

主に足場の最下部に設置し、ねじを回してジャッキを上げたり下げたりして足場の高さを変更します。

ジャッキの台座部分をジャッキベースといい、足場の沈下を防いでいます。

③手すり

手すりは支柱にこぶに打ち込んで使う部材で、落下防止のために取り付けられます。

伸縮式や固定式、鉄製やアルミ製などさまざまな種類があり、足場の使用シーンや構造に合わせて選択します。

④アンチ

アンチとは足場で床の役割をする踏み板のことです。

通路として、作業を行うスペースとして必要な部材で、とくに高所での作業で大切です。

一般的に鉄板や木板を使い、足場のサイズに合う横幅や長さのものを使用します。

⑤ブレス

ブレスとは足場の耐震性向上に必要な部材です。

支柱と支柱の間に斜めに設置し、揺れを抑えて足場を安定させます。

筋交いとも呼ばれます。

⑥ブラケット

ブラケットとはアンチを設置するために必要で、足場を横方向に支える役割のある部材です。

固定式や伸縮式などがあり、固定式のブラケットはいったん取り付けると取り外しに時間がかかります。

転落防止ネットを設置するためのネットブラケットもあります。

足場代の相場

足場で作業中

足場代の単価は1㎡あたり700〜1,000円です。

戸建て住宅の場合の費用相場は一般的に15~20万円が目安です。

足場代の単価は階数によって変化する場合があり、2階以上の高所での作業が必要な場合は単価が高くなる傾向があります。

>> 外壁塗装の足場工事の費用相場は?隣人とのトラブルにも注意!

住宅の大きさや業者によって費用が変化する場合もあるため、ご自宅の場合の費用目安を調べるには3社程度に見積もりを依頼するとよいでしょう。


足場工事について
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足場代が高くなる6つの原因

費用が高い足場

足場代が費用相場より高くなる場合、主に次の理由が考えられます。

①3階建て以上ある

3階建て以上の住宅では枠組足場を使うことが多く、くさび式足場と比べると高額になりやすい傾向があります。

くさび式足場は木造住宅で一般的に使われますが、3階以上の高さがある住宅にはより安定している枠組足場が使われることがあります。

枠組足場の単価はくさび式足場よりも200~400円高価です。

そのため、3階以上の高さがある住宅では一般的な戸建て住宅よりも足場代が高いことがあります。

②手作業での運搬が必要

搬入経路が狭く手作業での運搬が必要な場合、運搬費が高くなることがあります。

密集地で近隣の家との間隔や道が狭い場合、部材の運搬用トラックが入れないことがあります。

トラックが入れないと手作業で部材を運ばなければいけません。

手間がかかる分人件費もかかるため、足場代の総額が高くなります。

③敷地が狭い

敷地が狭い場合は部材の搬入や足場の組み立てが難しいため、追加料金がかかることがあります。

ただし、単管足場が採用された場合は結果的に相場と同程度の金額におさまることもあります。

単管足場はほかの足場よりも組み立てに要するスペースが狭く、単価も安価です。

そのため、敷地の狭さにより追加料金が発生しても総額は高くならず、結果的に相場と同じ足場代で施工可能です。

どのような場合に追加料金が発生するのか、どの種類の足場を使うのかは業者の判断によるため、複数の業者の意見を参考にするとよいでしょう。

④伝統的な日本家屋

伝統的な日本家屋に足場を設置する場合は、相場より高額になる傾向があります。

伝統的な日本家屋には1階と2階に屋根があり、一般的な戸建て住宅やビルなどよりもジャッキを多く使用します。

通常より多く部材が必要なため、相場よりも足場代が高額です。

また、一般的な戸建て住宅の場合でも、傾斜地に建っている場合は高低差の調節のためジャッキが多めに必要になることがあります。

⑤屋根の勾配が大きい

屋根の勾配が大きく屋根足場を使用する場合、相場より足場代が高くなります。

屋根足場とは屋根の上に立てかけるように組み立てて使う足場です。

外壁用の足場とは別途設置します。

屋根の勾配が大きいと滑って転落するリスクがあるため、安全性と作業の品質を確保するために必要です。

くさび式足場や枠組足場などに追加で設置するため、その分費用も高くなります。

⑥カーポートがある

カーポートが足場の障害となる場合、カーポートの取り外しと再設置が必要なため追加費用がかかります。

カーポートとは柱と屋根でできた駐車スペースのことです。

足場を設置する場所にカーポートがある場合、一度カーポートを外して足場を組み立て、さらに足場の解体後にカーポートを再度取り付ける必要があります。

カーポートの作業が増える分追加料金が発生します。

足場代を高いと感じる理由

安全な足場

塗装や修理後の屋根などと異なり、足場は工事中のみ必要なもので最終的には手元に残りません。

ご自身の所有物でもないのになぜ10万円以上も払わなければいけないのか、と思う方もいるでしょう。

しかし、高さが2m以上ある場所での作業では足場の設置が労働安全衛生規則で定められており、足場を設置せずに工事はできません。

もし足場を使わずに工事した場合、品質の低下や大きな事故のリスクも高くなります。

法律の遵守、そして品質と安全性の確保のため、足場はどうしても必要なのです。

足場の組み立てが必要な際に注意すべきこと

注意が必要な足場

足場の組み立てが必要な工事では、次の点を押さえておきましょう。

【注意点①】足場代の大幅な割引は悪質な業者の恐れがある

足場代は基本的に無料になることは少なく、大幅な値引きも通常は難しい場合が多いです。

足場代の割引を強調して営業されたら、悪質な業者かもしれないと疑いましょう。

足場は品質の確保や安全な工事のために必須の設備です。

部材費や運搬費、人件費などが発生するため、無料では設置できないことが多いです。

足場代を大幅に値引きしたり無料にしたりする業者は、実際にはほかの部分で料金を上乗せしている可能性があります。

「当社なら足場代を通常の半額にできる」「今日契約すれば足場代を無料にできる」などと言われた場合、注意しましょう。

>> 外壁塗装の業者選びで失敗しないコツ!悪質業者の手口と相談先も解説
>> 外壁塗装に悪徳業者が多い理由とは?よくある手口と騙されない方法

【注意点②】足場の設置には国家資格保有者が必要

足場の設置には「足場の組立て等作業主任者」という国家資格保有者がいなければいけません。

足場専門業者が足場を設置する場合は基本的に資格保有者がいます。

塗装業者が足場の設置も兼任する場合は、工事中の事故や施工不良のリスクを下げるため資格保有者がいるか確認するのがおすすめです。

名刺やホームページを見て調べましょう。

>> 塗装業者が保有していると安心な資格一覧!業者選びのポイントもチェック

【注意点③】できるだけ外壁と屋根は同時に塗装する

足場代を節約したい場合は、できるだけ外壁と屋根を同時に塗装しましょう。

別々に施工するとそれぞれに足場代がかかり、費用の負担が大きくなってしまいます。

外壁が劣化しているときは屋根も劣化していることが多いため、目立った破損がない場合でも同時の依頼を検討してください。

>> 【最新版】外壁塗装の坪数ごとの費用相場は?単価・適正価格を知ろう!
>> 屋根塗装工事の費用相場(30坪40坪50坪)はいくらか?安くするコツと注意点も紹介!
>> 外壁塗装の期間は2週間?各工程や工事にかかる日数も詳しく解説

足場の種類を知って工事の詳細を理解しよう

安定している足場

足場には主に6つの種類があり、建物や工事内容に合わせて適したものを選びます。

足場は安全で高品質な施工に欠かせない重要な設備です。

大幅な割引は難しい場合が多いため、安さを強調して営業された場合は注意しましょう。

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